[020429]
ThinkPad用FDDを、修繕しました.
TP701CsのFDD(フロッピ・ディスク・ドライブ)を購入するのにPC Warehouseさん所にお邪魔した時、「廃棄予定」のThinkPad用FDDを頂戴して来ました。
(FD(フロッピ・ディスク)挿入時に引っ掛かりがあるとかで、刎ねておられたそうです)
(やはりこれは、"触ると危険!?"でしたね。もう少しで、FDを1枚駄目にする処でした。勿論、その危険は承知の上でしたが)
ヘッドの先の配線が剥がれてました。で、手元にあった(これも回路異常で廃棄予定だった)FDDのヘッドと交換して、立派に復活できました。
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事前.
FDを何度か抜き差ししている内に、何時の間にか、スッと素直に入るようになったのですが、FDがまったく読めなくなってしまいました。FDDを振ってみると、微かに"カシャカシャ"と音がします。これはもう、開けてみるより仕方がありませぬ。
メカの解体・検査.
解体は、外ケース(*蛇足参照)を除けば、止めビスを外して行くだけなので、比較的楽です。
で、開けて見ると、ヘッド部のプリント配線が剥がれて転がっていました。
左の写真のピンセットで摘まんでいるのが、それ。
(もし、これで表面を擦っていたら、そのFDは一巻の終わりだったでしょう。幸いそんな事にはなりませんでしたが)
壊れたのは、上部ヘッドだけのようです。なら、手持ちのFDDのと付け替えてみたらどうでしょう?
ヘッドの解体.
手持ちのFDDも解体しました。上部ヘッドは、ビス2本で固定され、バネで押えられています。また、配線フレキは、途中で四角いキャップで
固定されていますので、これを先細ペンチでやんわりと摘まんで引っこ抜いておきます。
ついでに、コネクタ部もペンチでやんわりと抜いておきます。
ヘッドは、ビスを外してバネを持ち上げながら抜き出しました。(思ったより簡単!)
交換・取り付けも、難しくありませんでした。(ぬ?)
ヘッドの位置調整.
ヘッドを取り付けはしましたが、実は、正確な固定位置が分かりません。
そのままでは、全然FDを読んでくれませんでした。やはり、位置合わせが必要なようです。
で、PC-DOSの入った、壊してもいいFDを挿入して、PC(TP535を使いました)で手当たり次第プログラムの起動テストをしながらヘッドの位置合わせをしました。(これは、根気が要りますねぇ。もっといい方法があるのかな?)
DOSが立ち上がっても、command.comが動かなかったり、他の実行プログラム(*.comや*.exeなど)が動かなかったりで、その度にビスを緩めてヘッド位置をずらして行きました。
ヘッドが最外周からずっと内周までを往復していて、かつ正しく読み出せるようになった時点でOKとし、ビスを固く締めました。(しかし、これで安心!と言うわけにはいかんでしょうね。今は初夏。真夏場、冬場で、オフ・トラックになる可能性は残っていますから)
蛇足-外ケースを開ける方法.
開ける前に、まず底面の各稜に細長い孔が3個または1個開いているのを確認。全部で7箇所。
そこが爪の在処です。
ケースの側面の割れ目、その爪の辺りめがけて、自分の爪かプラスチックの薄板などを割り込ませて、爪を押し込むようにします。(自分の爪が短いと駄目。その時は薄板に頼りましょう。細身のドライバでコジたら、凸凹ができて見苦しくなっちゃった)
上手く行けば"バリッ"と外れ出します。爪は7個ですが、一番手強いのは、後部の1個でした。
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