[020412]

TP560Eに、20GB流体軸受けドライブを載せました.

常用ノートの静音(静穏?)化のために、先日から1GBのマイクロ・ドライブを使ってみているのですが、メイン機なのでどうしても容量が不足して来ます。
そこで、容量増と静音化を狙って、「流体軸受けタイプ」のHDDを載せる決心をしました。しかし、果たして、望むような"静音化"ができるのでしょうか?
それに、BIOS制限に引っ掛からない6GB品は品薄だそうです。"BIOSだまし(?)"ソフトがあるとは言え、やはり、"8GB超え"には不安があります。あちこち、探し回りましたが、何処も品切れらしく6GBは入手できず。
仕方無しにIBM20GB(Travelstart-IC25N020ATCS04:9.5mm厚、4,200回転)にしました。\11,480也。

散々(余計な)苦労をして搭載した結果は、案外満足できるものでした。(しかし、疲れた〜!)
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なぜ20GB?.
どうせ、8GBの壁を超えてしまうのですから、10GB、15GBでもよかったのに、何故20GBにしたか?
種々の情報を見ると「ATCS04タイプは、1プラッタ当たり20GB」だそうです。10や15だと同じプラッタ数だから、"回転音に影響する部分の質量"は、恐らく同じだろうと見ました。"それなら、2〜3千円位の違いだし、容量の大きい方がいいだろう"という発想で。

"だましソフト"を探す.
手元に、Quantum用のOnTrack社の「DynamicDriveOverlay」や「Disk Manager」がありましたので、これでやってみましたが、"だめ、だめ!"って。

IBM用は、PONTAさん処(ThinkPad Love)の情報会議室(リンク切れ)の中でawawaさんやYMRSさん達が、挙げておられたリンクを辿らせて頂きました。 >米国IBMのサイト(リンク切れ)。
お二方および室長(管理者)さんに、感謝 m(_ _)m
(試しに、リンクを辿らずに、独自で探せるかと>IBMの親サイトへ単身(?)乗り込んで探し回りましたが、簡単には探し出せず。Y(-.-)Y )

TP365XやTP560ではダメ?
始めTP365Xで、OSのインストールをしようとしたのですが、FDが読み込めません???
"どうもFDDがおかしくなったようだ!HDDは、Easy SetupのTestで、OKと出てるし。"
"この際、ついでだから(?)FDDを、先に治しておこう!"と、TP360用の予備FDDをバラして、組み替えたのですが、まったく同じ症状!"あれっ?"
この症状は、機体をTP560に替えても、やっぱ同じ。
"だまし"を入れようにも、FDが読めなければお手上げです。そこで、試しにジャンパをスレーブ側にしたら、すんなりFDが読めた!...が、書き込みの段階になって「重大なエラー:HDDは繋いでありますか?・・・」だって!

結論として、TP365X,TP560,TP760C,TP760LD辺りは、全部ダメ(20GBは、搭載できず)でした。
(後で、TP560EOnTrackを入れ動作させた状態のものを、再度TP365Xに載せてみたけど、やはり立ち上がらず)
(蛇足ですが、HDDの換装サービスをしているところでも、やはりこの辺りの機種は、8GBまでしか、やってないみたい)

TP560Eで試そうとした理由.
TP560で駄目だったので、半分諦め掛けていたのですが、何気無く(?)「All about ThinkPad 1991-1998」の大きな付録シート猫又にゃぉ助さん処に上げられてるThinkPadカラー系統図と同じ)を眺めていたら、TP560Eは、随分年代が新しい事に気が付きました。もしかしたら、TP560Eならいけるかも?!
("何を今更!"なんですが、こんなもので気が付く場合もあるってことで...;^_^) しかし、あの図は、眺めてるだけでも、いいですね。ちょっと大き過ぎて、貼る場所に困るけど)

TP560Eでの作業.
それで、面倒だけどもう一踏ん張りしました。ビスを14本+1本外して、1GBのマイクロ・ドライブを取り出して、その後に20GBをセット。やはり、9.5mm厚は薄いので、裏に2〜3mmのクッションを入れて、仮置きしました。

やってみると、これ迄の苦労を余所に、「Disk Manager」でのパーティション切りやフォーマットは、あっけない位順調に進んでしまいました。
パーティション切りは何度もやり直して、最終的にFAT32で、パーティションは3つ。2,16,2GBとし、CにはOSや道具類、Dにはデータや文書・写真類、Eはスワップ・ファイル用兼予備の保存用としました。
(ビデオ・データなど浪費癖のあるものは持っていないし入れないので、16GBもあれば普通の用途なら使い切るのは難しいだろうと思ってます)

IBM Feature Toolのこと.
上記サイトには、"だましツール"以外にDL/利用できるソフトに、「IBM Feature Tool」がありましたが、これは、HDDの見掛け上のサイズをフル・サイズ、8GBや32GBにできたり、ウルトラDMAのモードを変更したりできる面白いツールです。
このツールは、後からでも使えるので、OSインストール後一段落した時に、DMAの転送レートを変えて、パフォーマンスを調べてみました。
モードは6種ありますが、やってみたのは、33MB/sec,66MB/sec,100MB/secの3種。
この中で、一番成績が良かったのが、66MB/sec、次が100MB/sec、その下が33MB/sec。

クロック・アップよりもいい成績.
ベンチマークの結果は、左図。これは、HDD単独ではなく全体のパフォーマンスです。
分かったのは、無理矢理200MHzにクロック・アップした時のパフォーマンスよりも、HDD高速化の方が、ずっと高くなっている事です。(因みに、下方のTP560Emdとなっているのが、マイクロ・ドライブ搭載時のもの)
また、回転音(*注)の方も、通常だと耳を近づけないと聞こえない程小さくて、アクセス時にカシャカシャと鳴く程度です。この音は、むしろ動いているという実感があってヨロシ!

容量の心配が無くなったし、音も静かだし、それに性能もアップしたようなので、疲れたけれど、"やってよかった!"と思いました。(後は、どれ位の期間でモータがへばって来て、騒々しくなるかですが、今は考えないでおきましょう)


*注.
周りが静かだと、微かにですが甲高いキーンという音が聞こえ(るような気がし)ます。耳の良い人、特に高音域に感度の高い人だと、気になるかなぁ。(当主には、まったく問題ありませんが)


*余談.
ネットで調べていて、「PCの静音化」の取り組みに関しては、"リンゴ派"の人達、それと"自作派"の人達の方が多いような感じがしました。我ら"ThinkPad派"は、あまり関心が無い?(まあ、IBM製最新型ドライブを使ってれば、問題は無いでしょうけど!)

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