[020228]

TP365Xで、ノート用HDDへのOS組込みを、やりました.

最近、またTP365Xで、Libretto60用のHDD(ハード・ディスク・ドライブ)に、Win95をインストールしましたので、この際、その手順を再整理しておく事にしました。(他にも、汎用性のある便利そうな手法が色々あるそう/ようなのですが、それはさておき、ここは当苑独善的手法で)

TP365X(FDD(フロッピ・ディスク・ドライブ)内蔵タイプ)に、対象のHDDを載せて、PC-DOS(Ver6.3/V以降)を書き込み、さらにそこへ、Win95(CD-ROM版)をインストールするまでを書いておきます。

[HDDへDOSマスタ・ブート・レコード(MBR)を組み込む手順]
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機構的な準備.


 1-1.HDD(厚みは、12mm以下)とPC-DOSのシステム・フロッピ・ディスク(FD)を用意
 1-2.TP365Xの両側のレバーを手前に引いて、キーボードを持ち上げる
 1-3.バッテリを外して、その左上辺りの小ビスを外す
 1-4.柔らかなカバーを捲り上げる (右の写真は、その状態)
 1-5.中のHDD用ホルダがあれば、それを取出してHDDを取り付けた後、再度戻して挿し込む
(ホルダが無ければ、HDDをそのまま挿し込むのも、ひとつの手。但し、安全性は無保証!)
:HDDは、お腹を上にして取り付ける。プリント基板または絶縁カバー側がお腹、金属ケース側が背中]
 1-6.バッテリなどを元に戻して、キーボードを戻す(小ビスは、ずっと後で)

ドライブの起動順序の設定.
 2-1.PC-DOSのFDをFDDに入れ、F1(またはESC)キーを押し続けながら、電源SWを入れる
 2-2.そのまま暫く、F1キーを押し続けて、ThinkPadの設定画面が現れるのを待つ
 2-3.赤ポッチ(トラック・ポイント)を操作して、「」で[Start up]の項目を指示し、クリック
 2-4.右端の[リセット]で全部下に落としてから、1番目に[FDD]、次に[HDD1]の順で、クリックして上に上げる
     (そして、この順番は、ずっとそのままでもよい。もし修正が必要なら、もう一度[リセット])
 2-5.[リスタート]、そして[OK]をクリック、クリック.....メモリ・カウント後、FDが読み込まれるのを待つ

*画面に、A> が出てきたら、先にHD(ハード・ディスク)の中を(FAT 16で)区画整理します.
 3-1.A>fdisk と打ち込んで、設定画面が出てきたら、区画の設定をして行く
     (もし、わけの分からないものが入っていたら、後ろから順に全部消しておく)
 3-2.区画設定は、まず基本(最大2GB強まで)。それから、もし余るようなら、拡張へ
 3-3.論理デバイス(これも1デバイス当たり最大2GB強まで)は、拡張領域へ
     (HDDの容量が、6GB程あるなら、基本&論理デバイスは、C:、D:、E:の3つが作れる)
 3-4.設定が終ったら、指示通りにして、またFDで再起動

*次に、A>が出たら、MBR(起動用プログラム)を書き込み、次に、HDをフォーマットします.
 4-1.A>fdisk/mbrと打ち込む
     (HDでの立ち上がりがおかしくなった時、このおマジナイが効く事もある)
 4-2.A>format c:/sと打ち込んで、"y"で返事をして、フォーマットが終るのを、ひたすら待つ
     (ドライブが、C:、D:、E:と3つあるなら、あと2回! format d:、format e:とやる)

*HDで立ち上げてみます.
 5-1.FDDからFDを抜く
 5-2.Ctrl+Alt+Delキーを同時押しするか、電源SWを切って入れ直すかして、再起動させる
 5-3.立ち上がると、Data(日付)、Time(時間)を尋ねて来るので、適当にあしらって
 5-4.A>が出たら、立ち上げは成功

*兎に角、これで、HDC:に入れたPC-DOSで、TP365Xが立ち上がりました!

Win95をインストールする

*TP365Xのカード・スロットで、CDD(CD-ROMドライブ:当苑のはSCSIタイプ)が使えるように準備します.
以下のconfig.sysautoexec.batは、予めFDに用意しておいて、HD(C:ドライブ)上にコピーしてから、
テキスト・エディタで、A:をC:に書き換えるのがコツです

 1-1.config.sysにPCカード用のデバイス・ドライバを登録する(テキスト・エディタで書き込む)
尚、下記の行は最低限で、全部ではありません。後は、必要に応じて足す事

rem 下準備として、EMM386のメモリ使用範囲の制限をしておく
DEVICE=C:\DOS\HIMEM.SYS
DEVICE=C:\DOS\EMM386.EXE RAM X=D200-D3FF
rem IBM版DOS用ソケット・サービス、カード・サービスを登録(EZGOINGはチョット旧タイプ、ね)
DEVICEHIGH=C:\EZGOING\IBMDSS01.SYS
DEVICEHIGH=C:\EZGOING\IBMDOSCS.SYS
rem リソース・マップ・ユティリティに、カード・サービスが使用するメモリ範囲を設定させる
DEVICEHIGH=C:\EZGOING\DICRMU01.SYS /MA=D200-D3FF
rem I-OデータのSCSIカード(PCSC-V)を使う場合の設定
rem ***** for SCSI card of I/O DATA *****
DEVICEHIGH=C:\PCSCV\SCV_ENBL.SYS
rem IBM版AUTODRV(オート・コンフィグレータ)は、こんな所に入れるのだ
DEVICEHIGH=C:\EZGOING\AUTODRV.SYS C:\EZGOING\AUTODRV.INI
DEVICEHIGH=C:\PCSCV\SCV_ASPI.SYS
DEVICEHIGH=C:\PCSCV\SCV_SCCD.SYS /D:SCV001
REM DEVICEHIGH=C:\PCSCV\SCV_DISK.SYS
rem ***** for SCSI card of I/O DATA *****

上記の内容は、TP230Csユーザーズ・ガイドなどに、詳しく書かれています。



 1-2.autoexec.batにCDDアクセス(?)用プログラムを登録(テキスト・エディタで書く)
 尚、下記の行は最低限で、全部ではありません。後は、必要に応じて足す事

@ECHO OFF
LH MSCDEX /D:SCV001

*準備完了? Win95のCD-ROMをセットします.
 2-1.リセット後、HDで立ち上げる
 2-2.CDDのドライブ名が表示されるので、それを憶えておく(多くの場合、D:でしょう)
 2-3.A>D:\setupと打ち込めば、セットアップが始まる(はず!)

*途中の注意事項.
 3-1.「調べるデバイス」を自動にすると、必ず1回目はハングアップして、慌てることになる (これはTP365XへのWin95組み込み時特有の癖だそうで、一旦電源を切り、改めて「修復セットアップ」をすれば、上手く通過できる) これを1回目で避けるには、「ディスプレイ・デバイス」の中の"S3"関係のデバイスを全部外せば、OK!
(つまり、自動調査の対象外にすればよい)  3-2.「不明のデバイス...」が出てきても、好きなようにやらせておく。また、「プリンタの組み込み」は"お断り"する
(どうせ、使うマシンが違うのだし、後でもできる)
*インストール完了後.
 4-1.config.sysautoexec.batの中身を掃除する(飛ぶ鳥、跡を濁さず?) Windowsの「スタート」から「ファイル名を指定して実行」で、次のようにキー入力してシステム・エディタを呼出す
c:\windows\system\sysedit.exe
 4-2.config.sysautoexec.batの中の、先の1-1,1-2で用意したDOS用の行を削除する
但し、C:\DOS\ではなく、C:\WINDOWS\になっている行は、そのまま残す
*時間とHDスペースが許すなら (許さなくても、しといた方がいい).
 5-1.Windowsのフォルダ内に、"Cabs"というフォルダを、新規に作る(名称は何でも可だが)
 5-2.CD-ROM内のWin95内の"***.cab"と名の付くファイルをすべて、上記Cabsフォルダにコピーする
もし、ドライバの組み込み時に、インストーラが「CD-ROM」を要求して来たら、「参照」でCabsフォルダを指定してやるべぇ

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