[020212]
TP560のLCDパネルを、ジャンク品に取り替えてみました.
ジャンク屋巡りをしていたら、ある店のダンボール箱の中に、やや大き目のLCDパネルが放り込まれているのが、目に留まりました。値段は1枚100円。1枚の方には、インバータ基板も付いています。(右写真。インバータ基板は右端)
こんなのには、無意識に手が伸びます。もし蛍光管かインバータ基板が活きていれば、この値段なら安い(?)もんです。
2枚しか無かったので、全〜部(!)買ってきましたが、1枚はインバータ無し、パネルのガラス割れで、収穫は蛍光管のみ。
良い方のパネルは、IBMのパーツ・シール、画面サイズ(およそ12")、薄さ、輝度調整用スライド型可変抵抗器の個数(1個だけ)から見て、多分TP560用TFTパネルでしょう。(調べたら、やはりそうでした)
それを手持ちのTP560に付け替えてみると、3箇所ほど小欠点はありますが、そのまま使えそう。
欠点は、中央付近2箇所に淡い斑点と中央上部の横長の表面傷。これらは、普通に使う分には殆ど気になりませんから、"儲けた口"でしょう。
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LCDパネルの交換手順.
このTP560/Eは、慎重にやりさえすれば、LCDパネルの交換は比較的楽です。道具は、先細のピンセットと細めのプラス・ドライバだけ。
(後は、器用な(?)手と、挑戦する(?)気力が、要るかな?)
前カバーを外す.
1.まず、パネルを向こう側に一杯広げておく(約45度+90度?)。
2.前面の黒い目隠し蓋を、細いピンセット(かナイフ)の先で
傷付けないように剥がす。
(飛ばして、無くさないように注意)
3.奥に、黄金色(?)のビスが見えるので、それらを外す。
4.手前の前カバーを、下にスライドさせて外す。
(無理に手前に引き剥がしてはダメ。以前、そうやって爪を数個折ってしまった)
パネルを外す.
1.中身が見えたら、右側の2つのコネクタ部と
周りの4本のパネル止めビスを確認。
2.まず、コネクタは両短辺側(つまり、上と下)を
持ち上げるようにして、抜く。
3.次に、右上端、コードに被せるようにしてあるアルミの
カバーを、捲り上げておく。
(この部分は、パネルを外す時、コードが引っ掛かって、
意外と邪魔)
4.後は周りの4本のビスを外すと、パネルをインバータ
基板付きで外せる。
5.コネクタに引っ掛けないよう注意しながら、パネルを
抜き出す。
(もし、インバータ基板を取る場合には、パネルを裏返して、2本のビスを外す)
パネルを交換したら、逆の手順で取り付ける。
パネルを固定し、前カバーを戻す.
1.周囲の4本のビスをねじ込む時、下地のアルミ板から出ているべろと共絞めにする。
(孔がずれていて、共絞めが難しい事が多いが、強引に押し込んで止めればヨロシ)
2.前カバーは、およそ7〜8mm下にずらした状態で重ねて、輝度調整レバーの嵌まり具合を確める。
(何回かの試行錯誤!)
3.レバーが嵌まっていれば、重ねたまま前カバーを上にスライドさせる。
(もし、前カバーが浮いたら、その箇所は、強引に押さえればパチンと嵌まる(ハズだ)が、非推奨!)
で、結果は?.
左上の写真、上が旧パネルで、下が交換したジャンク・パネル。欠点さえ意識しなければ、十分使えます。
(まあ、今回は偶々、パネルの程度が良かっただけなんですけど)
蛍光管の取り外し.
これを外すだけなら、蛍光管を折らないようにすれば、それ程気を遣う必要は無いのですが、何時か"復活させたいパネル"で交換作業をやる事もあるでしょうから、注意して、練習しておきます。
ここでは、更に先の細いプラス・ドライバが必要になります。
1.高圧コネクタを抜く。
2.裏側の小ビス3個を外す。
3.黒いテープを丁寧に剥がす。(できるだけ、再利用)
4.蛍光管を、アルミ・カバー毎外す。(カバーも、再利用)
取った蛍光管は、エアーマット(俗に"プチプチ")にでも包んで、"復活の日"まで大切に保管。
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