[050929]

ThinkPad570を買って、表示不良を修理しました.

(もう、当苑のPCルームは足の踏み場も無い状態ですが、今更ジャンク収集を辞めるのは無理!と、近頃は居直ってしまっています)

先日、中古店で「表示不良のTP570」を、暫ら〜く、眺めていました。
逡巡していた理由は、“次のジャンクのCPUクロック目標は、700MHz以上(最低でも600MHz)とする”と決めていたのに、366MHzだったからなのですが、表示不良の修理に挑戦してみたかったし、値段が手頃だし、TP570は未だ触ってない事、など々が頭を駆け巡っていたからです。(価格\3,150税込)
・・・やはり、誘惑には勝てませんでした。

「表示不良」の中にはかなり手強いのもあるだろうと思いますが、今回のは「線4本の接続」で取り敢えず何とかなりました。
仮修理が出来て、現在正常に動作中。
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表示の不具合と原因.
本体の電源を入れてみると、液晶画面に微かにロゴが見えますので、表示信号系は多分活きているでしょう。明らかにB/L(バックライト)系の故障です。

そこで、手近なところで前パネルを外して様子を伺いました。

まず、バックライトの蛍光ランプが活きているかどうか、別のインバータを使ってテストしてみたら、蛍光ランプはOKだと分かりました。(左側の写真)



次に、本体カバーを開けた時にフラット・ケーブル(フレキ)を突付いてみたら、一瞬点灯する時があって、そこを良く見ると、微かに「折れ」が生じているような感じ。(左の写真、丸印の箇所)
折れた原因は定かではありませんが、ここの後ろカバーが無くなっている事を考えると、カバーが挟まった状態でフレキを押し潰してしまったのではないかと想像しています。

通常、ここで作業は一時停止。そして、活きているフラット・ケーブルを手に入れる方法を模索し始めるのです。でも、今時そんな材料がおいそれと手に入るわけが無い!・・・そこで、手作業修理となるわけです。

皮膜剥がしと結線.
このフレキには、両面に黒いシート(素材不明)が貼り付けられています。(剥がすのは結構面倒そう)

折る刃カッタ(?)で患部(!)をこそげるようにして剥いでみたら、やっぱり折れていました。
ここを見ると、インバータ関係の線は、細線3本と多分グランドと思われる幅広の銅箔部がそれらのようです。(本数が少ないので、作業は楽かも)

その付近を丁寧にこそげた後、フラックスを付けて半田を乗せてみたら半田が乗りそうだったので、多芯細ビニール線の細い芯線を使って折れた(泣き別れ)患部を接続してみました。
(左/上写真、<クリック>で、接続部の拡大写真)

バックライト点灯.
兎に角、インバータだけ接続して動作確認をしたら、見事に点灯!(左写真)
(でも、実は電源を入れた途端、一瞬接続部から細い煙が立ち昇ったので、ギョッとなりました!)

この接続部を何かコーティング材で覆うかな?と思いましたが、再度切れた時の補修がまた面倒になります。

それで、蓋を開け閉めしながらフレキの具合を見たのですが、この箇所があまり動いたり、折れ曲がったりしている様子が無いようなので、現状そのままにしておく事に。

最終結果.
(早晩、接続部が外れるのは間違いないでしょうから、それまでに何かよい材料を見付けておこうっと!)

正常に動くようになったので大変満足です。(成功の甘〜い香り♪)
(で、これにも一応、Win2000を載せました)

追補.
別件で、約四千円ほどのTP570用ウルトラベースの中古品(ジャンク?)を見掛けたのですが、どうするか迷っています。
(本体価格より高いとどうも手が出し難くていけません。f(^-^; もう少し安いといいのですがねぇ...)

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