[060214]
TPi1400ジャンクを、修復しました.
先日から分解して故障の原因を調べていたTP-i1400(2611-456)のジャンクですが、てんちょうさんから同型ジャンクを頂いて、ユニット入れ替えで復活出来ました。感謝![(_"_)]
今回は、出来るだけ故障の原因を突き止めてやろうと頑張ってみました。でも、製品に使われているパーツ類は、入れ替えてみるにしても入手がなかなか困難なので、“これが不良だっ!”と確定するのが難しいですね。
兎に角、M/B(「保守マニュアル」ではプレーナー・ボード)を丸裸にして、ICチップの機能や通電時の温まり具合を見ながら不動の原因を模索していたのですが、どうもCPUが壊れているような致命的な問題ではなさそう。ひょっとして(不調の)電源部ではないかと気になってはいたのですが、断定までは行かず。
そうした折に、救いの手が!
で、頂いたジャンクから電源ユニットを外して付け替えたら正常に動作し始めたので、(まだ終着点ではないのですが)その箇所が問題だった事がはっきりしました。
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不良箇所の探索.
問題のジャンク・マシン、最初は電源が入りませんでした。
しかし、何かの切っ掛けで入り始め、暫く通電したままでいると、次からは直ぐ入ります。この事から、電源ユニットは温めておけば上手く行くらしい事が判明。(ちょうど、今は石油ストーブのある季節!)
しかし、メイン電源は入っても、HDDの回転音が聞こえないしFDDも読み込みません。(動作はしないが、HDDの所定端子にはちゃんと+5Vが印加されているので、電源部異常の疑いが少し薄れてしまった)
CPUやノースブリッジなどの端子をシンクロスコープで当たると、クロック波形は見られますが、アドレスやデータは全然変化していません。(この事から、CPUにリセットが掛かりっ放しではないかと疑った。それで、リセット用ICが単独で存在しないかと探しましたが、見付からず。・・・ 諦めた!)
電源を入れっ放しにして、IC,LSIなどの温まり具合を指で調べていると、CPUの周りのLSIは温かくなるのに、PCIカード側(写真の右側)はどれも温まらず。ふーむ?!
怪しい電源ユニット.
これらの事から何と無く、やはり電源ユニットが不調・部分不良なのでは?と再度疑い始めました。それに、ここに乗っている制御用IC MAX1632EAIは、MAXIM 社資料にも説明があるようにかなり使い方がシビアらしいので、益々気になって来ました。
このICの入手を考えていた時にジャンク提供のお話を頂いたので、これ幸いとご好意に甘える事にしました。
品物が到着して直ぐに入れ替えを考えましたが、慎重を期してまず不良(かもしれない)電源ユニットを、頂いた「動作ジャンク」に載せてみました。(これなら、正常な電源ユニットは、壊さないで済む。でも、「動作マザボ」 はどうなるやら)
その結果、「動作ジャンク」が動作しなくなりました。やはり、この電源ユニットが問題のようです。
で、今度は正常電源ユニットの方を問題児マシンに差してみたら、見事に動作開始!(液晶表示は結構明るくて綺麗だし、輝点欠陥も目立たないのが2個ほど。ヨカッタ!左最上部の写真)
残務.
現状はマシンが正常に動作しているので、一件落着のはずなのですが、やっぱり最終的には、どれが悪かったのか知りたいものです。
問題の電源ユニットには、MAX1632以外に、PIC16CL72とか5001Cやその他諸々のICが載っていますが、やはりMAX1632EAIが一番臭いですね。これ以外だと、説明が付け難い感じがします。(ま、んなこたーないんですが)
このICの在庫があるサイトは、個人での入手が難しそうです。もう少しあちこち探してみようと思いますが、果たして見付かるでしょうか?
フレキの補修.
このジャンク・マシンのキートップはテカリも少なく比較的綺麗な部類でしたが、開けて見るとトラックポイントのフレキが途中で千切れていました。(左写真の右下枠内)
常用機だと外付けマウスを使うのですが、予備機となるとやはりトラックポイントは欠かせません。そこで補修する事に。
構想では、硬めの薄いプラ・シートに接着剤でガッチリ両方を貼り付けてから、細線で接続するつもりだったのですが、つい手抜きをして(以前何かから剥がしてあった)接着剤のついた絶縁テープで留めるだけになってしまいました。
(その代わり?)細線で接続した後は、そのテープを折り返して露出面を覆うようにしました。
後刻一度、線が外れて剥がす事になりましたが、今の処はまた繋がっているようで、トラックポイントはちゃんと使えてます。
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