[090728]

Win95-CFを、制限付きで試作してみました.

近頃は、何でもが便利・安直になって、殆ど手間を掛けずに、欲しいものが簡単に手に入る時代。
(吾が)PC110も、そんな厳しい!時代に適応させ、(実力相応に/不相応に?)もっと、活き延びさせられないかと考えました。
勿論、本体機能は、既に“遺跡品クラス”だし、特殊用途にしか実用性は無い(?かもしれない)ですが、傍に置いて、動いているのを夢見ているだけでも愉しいから。f(^^;

そのためには、何時でも何処でも簡単に、Win-CFが造れる事が望ましかろうと。(?)
で、制限条件は、PC110本体ACアダプタCompactFlash (128MB〜2GB)のみ、ツール類は現在手持ち、或いは容易に入手出来る(だろう/かもしれない)範囲のもので賄う。
今回のOSは、正規版Windows95(PC/AT互換機対応)とする。
(更に、内部Flash Driveの中身も壊れていて、Pasonawareも使えないとしておきます)

悪あがき?の結果、やはり今でも、手を抜けない部分があり、大して手間が省けないって分かりました。
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OSの購入・入手
ライセンス問題 の厳密な解釈・適用は、別に置いとくとして、)最低限、正規のOS(Product ID/Key付きWindows95)を適正価格で購入。(左写真の右は、PC同梱品。今だと、〜五百円位?店頭ジャンクだと、もっと安い瞬間もある/あったのですが)
これは、途中で異常が発生しても、“源は決して怪しくない!”だから、“原因は、途中の手続きにある”と断定出来るから。

(尚、左写真<クリック>は、Companion版 で、“もしかして、USBが使えるかな?”と思って、ジャンク品を買ったのですが、殆ど使わず終い)

ツール類(ハードウェア)
WinXPマシン(TPT23)とソフトだけで処置出来ないか?”など、色々検討した末に諦めて、CF-USB変換アダプタ(およそ、参百円位)、それと“HDDに置き換えて、仮HDDとして書き込みが出来る”CF-IDE変換アダプタ(四百〜九百円位)を、使いました。

大型ツールのひとつは、最新型ノートPC。もし、WinXP搭載機なら“DOSブートFD”が作れたり、必要なファイル群をダウンロードして来る事などが出来るので便利。
しかし、こんなのは、「大切なHDD」を抜いて代わりに「CF-IDE」に差し替えたりする台座?には、怖くて使えない!
大型ツール(ジャンク・ノートPC)
そこで、別に1台、“HDDの交換”が楽そうなジャンク機を用意。
(液晶画面がかなり暗いが、使用上全く問題無し!w(^^;)

左写真は、Satelitte 2270で、裏ブタを開けたらHDDは直ぐに入替え可能だし、別途必要なFDDもちゃんと前面に付いてます。
左写真<クリック>は、Mebius PC-MJ720Mで、これも、FDDと一体になったHDDは、比較的交換し易い構造。

主に使ったのは、Satelitte 2270の方ですが、今時こんなクラシックなマシンを使わないと出来ないってのは悲しいが、止むを得ませぬ。
それは、PC110専用ポート・リプリケーター(俗称:ポトリ)と専用ディスケット・ドライブ(俗称:FDD)を入手するのと比べて、“どちらが楽か?”に依ります。
(それらがあれば、「生FD1枚」と「FreeDOS」、それに「CF-USB変換アダプタ」で、労せずして片が付く。今回は、“無い”という条件で考えた、一種の“意地っ張り行為”なんですが、やはり壁は固かった。(^^;?)

ツール類(ソフトウェア)
まず、CF(仮HDD)をセットしたジャンク機を起動するために、FD 1枚にDOSを組み込んで(installして)から、以下のツール・プログラムを追加。(FDDを付けたWinXP機(?)上で処置可能)
 * COMMAND.COM (存在確認のみ)
 * KERNALE.SYS (存在確認のみ)
 * FDISK.EXE
 * FORMAT.EXE またはFORMAT.COM
 * SYS.COM
“なり振り構わず”なら、ネットを探し回って、MS-DOSベースで揃える事も出来そうですが、ここでは未経験・無料の“FreeDOS”でやってみました。
しかし、FreeDOSは、商用のものとは違い、山積み・てんこ盛りの中から頂かないといけないので、探し出すのが結構大変でした。(欲を言っては、罰が当りますが。<(_"_)>)
(尚、autoexec.batとconfig.sysは、Win95では無くても出来ましたが、Win98の場合は、config.sysを設けて、そこにきちんと、files=20以上?、buffers=20以上?をセットしておく方が良さそう)
ここまでの作業は、WinXP機上で、処置出来ました。

重大作業!
ジャンク機上でやる事は、まずCF/仮HDDを“FAT16”にする作業ですが、これは「fdisk」で、“Do you want ... large disk (FAT32)”[Y]?と訊かれても、[N]で応えて、領域確保をする事。
左写真は、気を利かせて愛想良く?[Y]で応えた結果、PC110での(悲しい!)応答で、これ以後全然動作が進まず。orz

次に、大事なのは、CFを「format c:」でフォーマットした後、「sys c:」でシステムを書き込む事でしょうか。
(通常は、MBRが壊れている事を予想して、「fdisk/mbr」で、マスターブート・セクタに初動用ルーチンを書き込んでます)

後は、CFをWinXP機の方へ移し、CF-USBアダプタを使って、Windows95 CD-ROMから、「win95」をフォルダ毎全部、CFにコピー。
(勿論、この中にも、setup.exeが入ってます。CF(リムーバブル ディスク)の中身は、左上写真<クリック>)

高望みか?
ここまでの作業が、もしUSBアダプタ経由でソフト的に出来れば、ジャンク機なんて、必要無いんですがねぇ。何処かに、稀徳?/奇特なプログラマは、居られませぬか?
実は、USBメモリを、Win機などで、DOSブート機能を持たせてFAT/FAT32/NTFSのいずれかでフォーマットが出来るという「HP USB Disk Storage Format ToolSP27608.exe」も試してみたのですが、どうやらCF+USBアダプタではダメのようです。ブート・セクタの構造が違うのかも?...感じとして、昔PC110で起動不可だったCFがありましたが、何かそれに似た感触。

後処置
上記の作業で、準備出来たCFをPC110にセットして、起動した時の画面が左写真で、ここから「cd win95」、「setup」と入力して、Win95のインストールを開始。

後は、“起動用FDを作るか?”で“ノー!”と答える以外は、殆ど“はい!”でOKだったはず。
これで、最後まで行き着いた果てで、ちゃんとしたWin95-CFが出来上がりました。v(^^)v

尚、話は違いますが、Win98の場合、上記のような手順でやっても、初期段階で“no system disk”のエラー表示が出る場合があります。多分、初期起動時に、ボタンの掛け違いなどがあるのでしょう。
そんな時は、FreeDOSは諦めて、(Win98ベースの)MS-DOSの方でやってみるのが、ベターかも。

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