[070821/0825]
C-770超ズームを、手に入れました *追記あり.
以前からの念願だったOLYMPUS C-770(エボニーブラック)のジャンクを、遂に手に入れました。(総費用\4,750送料・手数料込み。オークションにて)
「説明写真」で見る限り外観は良の部類でしたが、「電源は入るが、フォーカス・エラーが出る」という品物。
今回の“高値落札”は、欲と勘だけのかなり危険な賭けでした。“多分、直せる故障だろう”との見込みが、幸いにして当たりましたが。(でないと、ただの高価な飾り物)
数度の苦しい分解と再組立て後、不具合が無くなって、正常に動き出した時の嬉しさは一入。...が、“もう、これの分解は嫌だ!”
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ピンボケ(な/の/を)推測.
「フォーカス・エラー/ピンボケ」の原因などは、よく分かりませんが、ソフトウェア上のビット落ちなどなら、もしかしたらOLYMPUS社から案内されている「カメラ内ソフトウェアの書き換え」で直せないか?
また、ハード的な不具合、運がよければ“ギア外れか何か”で、簡単に直せないか?などと、虫のいい期待が半分。他方、動かないなら、置物にするだけでもいいかな?と、しょぼくれた想像も。
一応、落札するつもりでしたが、結果的には見込み(総費用三千五百円位)より高くなってしまいました。
最後の瞬間、適正な評価感覚が消失したせいでしょう。フッと入札してしまってから、“しまった!誰か、更に高値で持って行ってくれ!”と願ってました。でも、そんな時に限って、望み通りにはならないものですねぇ。
(後日、日本橋で見たら、「ベールゴールド」の中古品が、たったの?一万円一千円!)
でも、最終的には“動作正常品”になったので、よしとしましょう。
分解.
現物は、やはりフォーカス異常のような感じはありましたが、ズームを動かしてみると、どうもフォーカスではなさそうです。
シャッター半押しでは、結構広い範囲で合焦する(ピントが合う)ので、むしろズームが効いてない方が、問題のようです。
ギヤが空回りしているのか、それとも無理矢理何処かが抑え付けられているのか、外からでは状況が分かりません。
そこで、開けてみる事にしましたが、これの分解は大変厄介でした。(設計が良くない?無理なマイナ変更設計のせい?)
分解の初っ端で躓いたのが、「外部フラッシュ用ホットシュー部」の念の入ったビス留め。先のC-760には無かった構造で、実はここを完全に外してしまわないと、後ろカバーが開けられないのです。
更に分解.
兎に角、レンズ部にまで到達すべく更に基板を外そうとしましたが、まずは、半田付けされたリード線4本。(この半田、低鉛品で融点の高いものらしく、なかなか熔けない)
更に、外さないといけないフレキも数知れず?!
嫌なのが、直入型のフレキ・コネクタで、フレキの強化端部だけで押し込むタイプ。下手をするとフレキの付け根を折って、壊してしまう恐れがあります。
(これを抜くのも、多少難しさがありますが、“抜きはよいよい、戻しが怖い”型)
フレキの数の多さに加え、ビニール・リード線束が這い回っていて、外見のスマートさとは裏腹に、内部は酷いものでした。(部材のコストをケチった感じが、そこここに)
(はて?ここまでは開けて見なかったが、C-760の内側もこんな具合なのかな?)
ここら辺りで、中から妙なものが転がり落ちました。左側2つ下の写真の<クリック>で、その小金具が見られますが、何処にあったものなのかサッパリ分からないのです。何かの支え板のようにも見えますが...
まだまだ分解?
更に、シャッタ・ボタンを外して、その下の基板を取り外そうとしたのですが...ヤメタ!(余りにも複雑で、ちゃんと再組立てが出来そうにないから)
もう、周りはそのままにして、先にCCD基板を外しレンズ部の様子を窺ったのですが、ここも簡単に外せそうにない!
結局、レンズ部は殆ど分解出来ないままでした。
裏蓋スイッチ剥がし.
止む無く再組立てに入って、最終段階前でテストしてみようとしたのですが、「裏蓋が開いている警告」が出て、途中のテストが出来ず。業を煮やして、裏蓋スイッチを千切って取っちゃいました。
(これは、「押すとオープン」になるタイプ。ジャンパではダメだったので、外すしか手が無かった。でも、半田鏝の熱で熔けたため二度と使えなくなりました。orz)
一旦、組み立てては見たのですが、色々不具合が出て来ますね。例えば、「xDカード異常」(”このカードは使えません”だって?)
それらの原因は、殆ど、フレキの差込み不足やズレによるものでした。
(やりたくないのに、フレキの複数回試験的抜き差し。まぁ、それで不具合は解消出来ましたが)
ズームがスムーズに.
(勿論、分解・組立ての途中でしょうけど、)何時の間にか、ズームがスムーズに動く状態になってました。フォーカスもバッチリ!
これは大変ラッキーです!しかし、何処に原因があったのかが、まったく解りません...?
ひょっとしたら、左写真の<クリック>で見える正体不明の小金具がレンズ部に入り込んでいて邪魔をしていたのかな?
しかし、サイズ的に大き過ぎて、考え難いが。
さて、再組立てが終わった時点で、多量のビスが余ってしまいました!(?_?;
余ったビスは、9本!これは驚異的な数字です。(見逃した箇所がそんなに多かったのかなぁ?でも、ちゃんと、見ながら閉じたつもりなんだが)
これは、(当方の間抜けさを棚に上げるなら、)機構設計も結構無駄な事をしている証ではないかと。
ビス余りの問題.
ビスが1本でも余ると、通常なら、気になって再分解して調査・装着する処ですが、こいつはあまり気が進みません。それに、本体を振って見ても、手元のC-750やC-760と殆ど変わらない“カタカタ音(レンズ機構の振れなどによる)”です。
この感じなら、通常の使用には支障は無いだろうと思います。...が、何しろ、ビス9本欠ですからねぇ...
(しかし、一体何処のビスだったんだろ?留めてあったのは、間違いないもんなぁ)
追記 ビス戻し [0825]
“もう、分解は嫌だ!”とは言ったものの、やはり残ったビスが9本もあると、流石に気になって夜もおちおち眠れません。そこで、“一回だけ!”と自分言い聞かせてから、再び開けて調べてみました。
開けてから気が付いたのは、外部補助端子のある蓋の裏側の2本。(左写真。ここは何時か気が付くでしょうが、それにしても...)
後は、引っ張り出すのに苦労した(が、戻したらちゃんと納まった)ユニット部の2本。(左写真の<クリック>で)
その他、どうでも良さそうな箇所2本で、計6本が戻せました。しかし、残り3本がまだどうしても分からない。
先回、一番最後まで抵抗していたユニットを引き剥がせば、残りのビス孔が見付かるかもしれませんが、故障を誘発する危険を冒してまで、ビス戻しをする必要は無いだろうと考えて、ここで打ち切りました。
ここまで戻せば、まぁ安全でしょう。
これは、ずっと飾っておくだけにしようかなと思っていましたが、これなら機会があれば持ち出してもよさそうです。それにしても、このスタイルにはぞっこん...(ま、内臓はどうあれ、容姿は最高!)
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