[120918]

Nikon Coolpix S6000ジャンクを買って、掃除に失敗しました  *廃棄

近頃、Panasonic DMC-TZ3OLYMPUS μ-9000で火が点いて、軽量・薄型の高倍率ズームが気になっているのですが、日本橋で、このNikon Coolpix S6000(7倍ズーム)ジャンクを見付けて、バッテリ(\315税込み)と一緒に買って来ました。(左写真 \999税込み)

こうした高倍率ズームのジャンク品の多くは、大抵「レンズ・エラー」でしょうし、それの修復には殆ど自信が無いのですが、まぁ、“外観の綺麗さ”に惑わされたって処でしょうか。(笑)

ところが、このジャンクは「レンズ・エラー」ではなかった!...レンズ内のゴミ群!
ですが、弄っている内に、最後は見事に!?そうなってしまいました。トホホ!(左写真クリック)
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問題点と不具合
一緒の買ったバッテリを自家製充電器で満充電してこれにセットし、電源ボタンを押したら、何が問題か直ぐ分かりました!

前レンズの内側に多量の「白ゴミ」が付着していた!(左写真)
これらは、少々叩いたり揺すったりしても、離れて落ちる気配が無い。
撮影してみると、広い範囲でこれらの影が写ります。(左写真クリック)
やはり、このままではダメだす!

レンズの中を覗くと、レンズの枚数が通常の3倍ズーム機よりも多そうです。
(これの掃除も、μ-9000のように簡単だったらいいのですがねぇ)
で、暫く前枠などを抉(こじ)てみましたが、なかなか外せそうに無いので、内側から様子を見る事にしました。

分解とレンズ部取り出し
レンズ部だけ取り出すのに、分解してみました。(左写真)

これだけを見ると、構造は単純そうですが、結構外すべき「飾り部品」が多くて...(左写真<クリック> 笑)
場所毎にビスの長さ形が違うので、始めは戸惑った。でも、使い分けをしてあるらしくて、その癖を理解すれば、再組み立てはやり易かったです。

レンズ部は、2つのコネクタを外すだけで外れて来たので、“おっ!これは楽勝!”と思ったのですが、レンズの中身はやはり相当厄介でした。

レンズ筒内は?
(フォーカス・レンズを駆動する)小モータの半田付け端子を外さないと、CCD部が外せないようだったので、
 小モータの半田端子4つを外し、
 周りのビス4+1個を外してから、
 黒テープで留められている3箇所をピンセットで捲って、
CCD部を分離しました。(左写真クリック)

更に中を覗こうとして、手前のフォーカス・レンズ部を外してみました。(左写真)
しかし、障害物が多そうで、中のゴミ付着レンズの領域にまでは、容易には到達出来そうに無い...
(私のスキルでは、これ以上奥まで入ると、必ず余分の不良箇所を生じさせますので、ここでストップ!)

バネを紛失
フォーカス・レンズ部を戻そうとして、大失敗!

「稼動レバー押し付け用」のバネを、うっかりはじき飛ばしてしまい、紛失!
(後で、かなりしつこく探し回ったけど、見付けられず)

ジャンク箱を探し回って、合いそうなバネを使って、一度再組み立てをして試験をしたけど、“フォーカス異常”(撮影は可能だが、ピンボケ状態。下述↓)

先に撮影してあった写真(左写真)を見直してみたら、実は「左巻き」が必要でした。(逆/反時計方向に廻りながら、奥へ進むタイプ)

手持ちのは、不運にも全部「右巻き」でした。(時計方向に廻りながら、奥へ進むタイプ。左上写真<クリック> )

左巻きバネを作る
レバーを押し付けるためのバネは、どうしても「左巻き」でないとダメなようだし、物は無いしで、ほとほと困りました。

あっさり、全部諦めるのは簡単ですが、何か方法は無いかと頭を捻ったら出て来た♪
細い「右巻き」を、一旦伸ばしてから「左巻き」を作れないか?とやってみたら、形は良くないが、何とか出来たようです。(左写真の手前)

それで、“押し付ける効果”もちゃんとある!(左写真<クリック>)
(これから、弱い頭でも懸命に考えれば、代替案が出て来るものだってことを、再認識♪)

しかし、何度もCCD部を外したり、組み立てたりしている間に、遂に、「レンズ・エラー」が出始めました。
一度、所定の位置まで出たレンズが、“リミター/制限検出”に引っ掛かって逆戻りさせられているようで、何処かの“検出用センサ−系”をダメにしてしまったらしい。
“前レンズ内ゴミ内蔵”の当初状態に戻そうと思っていたのですが、また余分な不良を足しちゃった!(嗚呼、不甲斐無い!)

フォーカス・ミス状態、前レンズ攻撃など
尚、蛇足ながら、バネの話。
押し付けレバーの「右巻きバネ」を使った時は、レンズ繰り出し時の音も、何か変で、一応「フォーカス状態」にはなるのですが、どれも「ミス・フォーカス」で写ります。(左写真)
つまりは、「フォーカス・レンズ」がちゃんと動いていないってことで、やはり「左巻きバネ」が不可欠のようでした

結局、レンズ筒後ろ側からの攻撃は、不成功に終わりましたが、前レンズからも、成功せず!
かなり強く抉ったり、捻ったりして攻撃したのですが、前板に傷は付いたけど、前枠は外せず。(左写真クリック)

今回も、ジャンク・デジカメは、弄れば弄るほど、次第に悪化&劣化して来ることを実証してしまいました。(苦笑)
ジャンクを、直して使いたいと思うなら、内部を触る回数は、極力減らすべきでしょうね。(オソマツ!ノ一席デシタ)

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