[070705]

FinePix40i、基板替えで快復しました.

実は、このFinePix40iジャンクは、名称が違うなら中身もそこそこ違うんだろうと思い、手元のFinePix4500と、どの程度違うのか?また、レンズ・カバーの可動機構も知りたかったので、オークションで買ってみたのですが。(総費用\1,028

ものが届いて、違いを調べてみたら、(何の事は無い!殆ど同じだが、僅かに)本体横に「REMOTE」端子が増えているだけ!

このジャンクは、「商品説明」にもあった通り“液晶モニタに、表示が出ないだけ”の不具合で、他の機能は正常だったものです。
試しに、FP4500不動品の電源基板と入れ替えてみたら、その“表示不良”も直っちゃって、完動品になってしまいました。
これでは、もう壊してしまうわけにもいかず、レンズ・カバーの調査は、一先ず中止。
(基板交換で、REMOTE端子は無くなりましたが、実害無し。また、液晶パネルは活きてました)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
不具合症状と内部比較.
電池を入れ電源スイッチを入れてみると、確かに液晶画面は出ません。が、透かして見ると、電源投入時に、微かに暗くなる

これから推定するに、恐らく液晶パネルの信号系は活きているが、蛍光管あるいは高圧回路が死んでいるのでしょう。

そこで、兎に角、カパッと開いて、FP4500と内部の比較をしてみました。左写真の<クリック>で、その様子。

筐体前面のデザインは違うものの(後ろカバーは同じものらしいし)、内部パーツは殆ど同じものが使われているようです。
ここまでだと、あまり差がよく分からないので、もう少し分解。

更に分解.
この分解で留意した点は、最初は、極力筐体の「前側」は外さないで作業する事。
理由は、今のFP4500のレンズ・カバーの開閉機構が、(外した後も、その構造が理解出来ず)修復出来ていないからで、今これでやっても、上手く後始末出来ないだろうと思ったので。

注意して分解を進めたら、何とか液晶パネル、それに電源基板まで外す事が出来ました。(左写真、及びそれの<クリック>で)
この基板は、ビス1本で留められていて、後は周りの構造物の支えだけになりますが、多分問題は無いのでしょうね。
(でも、本体を落としたりすると、不良化し易い?)

40iと4500の違いと基板入れ替え.
これらの電源基板を、ルーペでじっくり眺め比べてみましたが、先にも書いたように、FP40iFP4500の基板の違いは、「REMOTE」端子の有無だけのようです。

FP40iの不具合(液晶非表示)は、この基板交換だけで治りそうな予感があった...で、やってみました。

FP4500の電源基板→FP40i内へ”は、難無く入ります。ただ、本体側面の端子があった箇所が空孔になるので、手当てが必要。
(左写真の<クリック>で、外側横面の比較。空孔は、内側にビニール・テープを貼り付け)

入替え結果.
基板入替えの結果、予感/期待通り、表示が正常に出ました!
(尚、このカメラの電源は単3型NiMHバッテリ2本で、記録メディアはSMスマート・メディア)

とまあ、基板交換で正常に戻ってしまったのは嬉しいのですが、多少物足らない気もします。
これのもう一つの狙いが、分解してレンズ・カバーの開閉機構を知ることにあったのですが、如何に当主が“壊し屋”でも、これを更に潰すわけには...
(それ用に、また改めて、壊れているジャンクを探すかな?)

開閉機構のヒント.
と、あれこれしている内に、以前魔流さんに紹介して頂いた「デジカメ分解方法」を思い出しました。
で、その中の「FP40iの写真群」(このページ/サイト、精緻な写真が多いので凄く重い!)を見てみると、どうやら駆動モータ近くのバネがミソではないか、と気が付いた!
これは、後で(壊れている)FP4500の方で、確認してみようと思います。

後書き.
しかし、皮肉なもので、デジタル・ズーム専用型は、避けたい避けたいと思っているのに、気持ちに反して段々増えて来そう。
尤も、この方式でも高解像度(六百万画素以上?)になれば使えるような気もするのですが、如何せん、そんなのはジャンクでもまだまだ高価です。
気長に待って、高解像度のものが安く手に入るようになったら、光学ズームとデジタル・ズームを比べてみたいものだと思っていますが、果たして何時の事になるやら?
[表紙頁]へ  関連記事の目次へ  [一言板]へ