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1:買い」→「2:修復

[令和二年六月七日/2020年6月7日]
ドリルビット・シャープナーを、買ってみた

最近、物を切ったり、削ったりする道具に興味を持ち始めて、「グラインダ」などを買って、使ってみたりしている。
「双頭型卓上グラインダ」なども欲しいのだが、残念ながら、置く為の適当な場所が無い。
何せ、この部屋は、飛び散る火花で、火が付きそうなものが沢山あるからだ。
それに、狭い室内で、ガーガーと騒々しいのもカナワン!

そんなことを考えている中で、こんな“不動ジャンク”が見付った。
見た感じは、コンパクトで音もそれほど大きくはなさそうだし、火花が大きく散らばりそうな感じも無い。これは良さそうだ!(図1)

不良原因を知りたいし、直るものなら直してみたいと、少し贅沢だが無理して買ってみた。
STONYCRAFTHD-730」ジャンク(総費用¥1,760送料込み)

動かない”原因を考えてみると、ケーブルの“断線”か、内部の“接触不良”、“ヒューズ断”、あるいは、“モータの焼き付き”などだろうな。
...と思っていたのだが、中を開けて見たら、オヨヨヨ!
こんなものが中に、くっ付いていた!どうやらこれは、“回転駆動板/クラッチ板”の片側らしい。それがモロモロ状態になっていた。(図2<クリック>)
へぇ!こんな“不良化原因”もあるんだ!(良い勉強が出来た!)

原因は分かったのだが、さて、これを何とか修復するか、それともいっそ廃棄してしまうか、ここは考え処だ。
これを修復する“簡単な方策”を思い付ければ良いのだが。

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+++ 珍しい故障/不良化 +++

この「シャープナー」は、分解が、大変容易だ。
(それに構造が簡単なので、再組立ても難しくなさそう)

分解してみたら、いきなり黒・白の粉がバラバラ落ちて来て、モータ軸にはべったりと熔けたゴム状のものがへばりついていた。
下側には、黒い円柱状の塊がくっ付いていた。(図3)
これは、どうやら「クラッチ板」の片割れのようだ。
材質は良く分からない。“硬質ゴム”かな?

しかし、これが、こんなに劣化するなんて、どーいうことなんだろう?
強い衝撃力が加わったわけでも無かろうし、高温に曝された様子も無さそうだし、薬品に浸された感じも無い。
更に、よく見ると、砥石を固定するパイプが、途中で捻じ切れている箇所のあることが分かった。
もしかしたら、これが遠因で、弱い結合状態のまま廻し続けたために、摩擦熱で(硬質ゴム製?の)「クラッチ板」が熔けてしまったのかもしれない。

尚、パイプの捻じ切れた箇所は、破断面がぴたりとくっ付き合うので、(速攻で、)両面に接着剤(コニシ製ボンドGPクリア)を塗り付けて、固めておいた。(図4<クリック>)


+++ 対処方法は? +++

(割れた一組は接着剤で接合すれば済むようだが)崩れた「クラッチ板」は、正規のものに取り替えるだけで済むだろうと思うが、こういった(外国製品の)“保守用パーツ”は入手が難しそうだし、可能であってもかなり高価なんだろうな。
(実際に、調べたわけではないが、他の事例などから、そう思う)
このジャンクに、そんな“余分な物”を追加するよりも、別の“可動ジャンク”を買った方がメリットは大きいから、安上がりの方法を見付けるつもり。

さて、直すとしたら、どんな風に直すか/どうやれば上手く、モーターの回転が、砥石部まで伝えられるかを、暇々に、じっくり考えてみたい。


[令和二年六月十七日/2020年6月17日]
ドリルビット・シャープナーを、修復した

下部の「モーター」は廻っているのに、上部の「砥石」が廻らない「ドリルビット・シャープナー」を、潰れていた硬質ゴム製クラッチ板」を自作(図8<クリック>)して、「砥石」が回転するように修復した。(図7)

また、(捻じ切れていて)速攻で接着したパイプが、また捻じ切れたので、今回は“2液混合エポキシ系接着剤”で接着。...今回は、(暫くは)大丈夫のようだ。
(“泡”を混ぜ込まないで、2液を混ぜるのがコツではないかと思う)

一応、「砥石」が回転するようになったので、今回の“目的”は達成したのだが、果たして、「ドリルビット・シャープナー」としての機能や如何に?...と験してみた。
何と! “ガイド孔”が、3.6mmからしか無いではないか!?(今頃気が付くグズドジラ!)
私が良く使う、2.0mm〜3.2mmは?...無い!
それに、試しに4mmのドリル刃を研磨してみたら、センターがズレてしまった。(ヘタクソ!)

これは“慣れ”と“努力”に依存するのだろうけど、そんなに幾度も練習をし、そんなに頻繁に使うものでもないもんな。(苦笑)
まぁ、時々、別の研磨用途(例えば、金属端のバリ取りなど)にでも、使ってみようと思っている。

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+++ 凸凹クラッチ板を作る +++

必要な材料・道具類を見繕って、ネットで「硬質ゴム板」(厚さ10mm円形品 費用¥280送料込み)を、また近くのDIY店で「木工用ホルソー・セット」(¥698税込み)、「ラバーパッド+留め金具(グラインダ用)」(¥458)を買って揃えた。(図9)

当初、外形38mmで切り出した(図9矢印)が、センター・ドリルが6oφなので、軸径8oφのシャフトに無理矢理押し込めば留まっているかも、と試しに「留め金具」無しにやってみた。
しかし、当然の如く、負荷が掛かると滑り始めたようで、焼ける臭いがし始めた。
やはり、硬い金属製などの留め具が、必須なようだ。(図9<クリック>)

「硬質ゴム板」から、円盤状に切り出すのは、「木工用ホルソー」を使えば、簡単!
難しかったのは「硬質ゴム板」を、必要な形に彫り込むことだ。
「彫刻刀」や「カッターナイフ」などを使って彫り込んだが、あまり綺麗には仕上げられなかった

後で気が付いたのだが、中央の孔は6oφのままではなく、きちんと8oφまで広げておくべきだった。
それを怠ったため、後で広げるのが、結構面倒だった。
それ以上に厄介だったのは、「留め金具」の内径が約10oφなので、8oφ径のシャフトにビスで固定しようとすると、およそ1〜2oのオフセットが出来てしまうことだ。
これに丁寧に対処するには、1mm厚のスリーブを噛ませれば良いはずだが、今回は“手抜き”で、「硬質ゴム製クラッチ板」の側面を、“紙やすり”で削って、ブレを少なくする方法にした。(ズボラ!)
(この高速回転だと、“紙やすり”でも、結構削れるもんだ!笑)


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