[090616]

騒音計が、手に入った

DeskSide機などの騒音(低減)対策に、多少は役立つか?と、安い騒音計を探していたのだが、やっと手に入った。
(正常品は大変高くて、ちょっとした実験だけには勿体無いので、直せそうな故障なら直して使おうと、不動ジャンクを狙って)
入手出来たのは、“全体は綺麗なのに、電源が入らないと云う代物”。(カスタムSL-1320 総費用\1,310)

苦心惨憺(ウソ;)の末、正常に動作させられるようになった。
しかし、騒音計を使ってみて(予想通りだと)分かったのだが、騒音の評価は、量的よりも、質的な方が重要だろうと思う。
“騒々しい/静かな”の評価は、当然ながら“受け手”の気分次第だし、“人”はちゃんと分離して聞いている“騒々しい/鬱陶しい原因音”も、“騒音計”では、まったく分離出来ず。
装置としては、軽便で使い易いので気に入ったが、残念ながら、あまり役に立たないかも。
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故障箇所と修理
品物が届いてから単4型電池が4本必要な事に、遅れ馳せながら気が付いて、手持の旧いNiMHバッテリを充電して、装着。(後で、例のセリアを買いに走った)
やはり、この騒音計、(事前説明の通り!)電源が入らない!でも、プラスチック筐体をそっと♪&ギシリ♪と捻ると、一瞬電源が入る瞬間がある。

で、天眼鏡?でじっくり電池ホルダの接点を調べてみたら、一箇所、接点の奥側にサビが見えた。(メッキがまだ全体的に綺麗なだけに、これは見落とし易い!)
そのサビを、丁寧にサンド・ペーパで落としたら、正常に電源が入るようになった。目出度し!v(^^)

予備測定
測定出来るようになったので、まず音の大きいDeskTop機やDeskSide機の“騒音”を調べてみようとした。
ところが、背景/環境音も結構あるので、“背景/環境音との差”を際立たせるため、装置の音が出来るだけ大きく採れるような場所や設定条件を探す羽目に。(ちょっと、本来の主旨や測定方法が違うんだけどなぁ)

(人間の聴覚に合わせた)A特性、FASTでは、NetVistaでおよそ70db弱、DeskSide機の中を覗くようにして測った場合約65db弱。(左写真&<クリック>。但し、常に±5dbほどの変動あり)

DeskSide機などは、机の横−定位置に置くと、およそ50db以下になり、周りの背景音との差が殆ど無くなる。でも、聴こえる“低い唸り音”は、周りが静かだとやはり耳障りだ。
因みに、低域までフラットなC特性(、FAST)でも、全体レベルは60db近くまで上がるが、DeskSide機の電源が入っている/いない時の差は、あまり大きくはない。・・・ (じゃあ、煩いってのは、何の、どれ?)

背景音+騒音
左写真は、静かな朝、息を潜めて測っている時の様子で、40db(A特性、SLOW)を切っていた。(LOw表示)
この状態でも、普通に傍で身体を動かすなどしていると、大体50〜60db前後にはなるし、ちょっと雑音を足すと70dbは軽い!?
だから、上記のようにNetVistaが発する70db近くの音圧が果たして“喧しい音”と言えるのかなぁ?
(いや!実際には“ホントに”騒々しいんだが)

試しに、車で調べたら、車内空中で平均70db、騒音計をダッシュボードに置いた状態のピークで100dbだった。(左写真クリック)

騒音と心理音
“ウルサイ!”と感じる音を定量化しようとすると、単に聴覚全帯域の包括的な音圧値だけでは、無理のような気がする。
その“騒音源”が発する音域を選択的に抜き出して、単独で改善前/後の比較をしないと駄目なのかも。
それに...聞く/聴く側の心理状態にも大きく依存するだろうし、現今の“騒音計”には、そこまでの機能は無いだろう。

定性的な物指?
“騒音”については、やはり定性的な話で終わってしまいそう。
でも、聞きたくない音や声は、出来るなら低減排除したい。何とか、そんなのに役立つ物指が作れないものか。(あの“天気予報”ですら、降水確率とか云う数字で人々を煙に巻ける時代だもんな)

騒音計としては
液晶デジタル表示なので、電池の消耗を気にせずにずっと電源を入れっ放しで、じっくり見ていられる点は、なかなか良。
だが、絶え間なく振れている値の中心が、どの辺りなのかが、「スロー設定」にしていても大変分かり辛い。
また、「最大(ピーク)値」も捕まえられるのだが、瞬発値は“物音全体”を代表しているとは言い難いし。

これが、アナログ・メータ式なら、視覚的に“振れの中心”を見定め易いように思うのだが...(いや、所詮は同じかな?)

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