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[二〇一七年五月三日]
監視カメラ用電源(ジャンク)を、購入

同軸ケーブル1本だけで、“電源供給”と“映像信号取り出し”が出来る「4ch One Cable Power Supply Unit SPU-40」という監視カメラ用電源(ジャンク)を買ってみた。(図1 総費用¥1,027送料込み)
狙いは、現在天井裏から空気口を通って外に出ている(元アンテナ給電用の)「同軸ケーブル」を看視用として再利用出来ないか?...という発想から。
当然、“電源”と“信号”を同軸1本で賄える事が条件だ。

「同軸給電式カメラ」の方は、「ELMO SV2010」(¥500税込み)というジャンク品などを買ってあったのだが、それに正しく適合する(はずの)電源が、分からなかった/見付からなかったので、供給電圧(約22〜24V)だけを頼りに、今回これを落札してみた。

結果は、正解だった!
...ただし、これの内部電源基板が壊れていたので、電源基板を交換しなければならなかったのだが。
信号再生・表示用にDVDプレーヤ(ジャンク)を使って、テスト系を構成してみたら、上手く映せた♪(図2<クリック>

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1線式電源の内部

中を開けて見て分かったのだが、“電源と信号”の分離に、もっと複雑なことをしているかと思っていたが、内部は殆ど「電源回路」ばかりだった!(図3)

“信号”の分離は、L(コイル)とC(キャパシタ)の複雑な構成か、あるいはIC(半導体集積回路)などを利用しているのではないかと期待していたのだが、CとR(抵抗)だけらしいので、少し拍子抜け。(図4<クリック>

それにしても、こんなに大仰な電源回路群でないといけないのかなぁ?と多少疑問を感じた。
ネット上を調べて廻ったが、L,Cを使った回路例は見掛けるが、その他の回路例は探し出せなかったので、この辺りの知識は(残念ながら)薄いままだ。

・・・まぁ、即使用出来そうなモノが手に入ったので、下手な自作などは無用だろう。

電源基板の入替え

このパワーユニット、電源SWを入れても、LEDランプが一瞬しか点灯しない。
後は、ある周期で瞬間的に光るだけ。
供給線のコネクタを外して、電圧を調べると、一応22Vを中心に可変抵抗で変えられる直流電圧はちゃんと出ている。ただ、負荷を掛けると上記のようになる。
どうやら、内蔵の電源基板が悪いようだ。(図6<クリック>

外部から、別電源でDC20V〜24Vを供給してやれば、正常に動くようだ。

そこで、以前に、自作電源の予備品として買っておいたDC24V電源基板と置き換え、無理々々に、合わないAC側コネクタを差し込んで、電源SWを入れたら...
結果は、OK!だった。(図5)
LED群は点灯するし、カメラ部への電源も、4chのいずれにも供給出来ているようだ。

この壊れている電源基板は、一寸見では、直せそうにないので、ある程度“思考実験”をして修理出来そうにないようなら、廃棄するつもり。

カメラのこと

このカメラ(SV2010)は、残り福的なものだろう、店のジャンク箱に残っていた最後の1個(?)で、全体は日焼け/黄色く変色していた不美観のもの。(図7)
まぁ、外皮の変色を除けば、他の機構的な不具合は無さそうだし、「映像信号・電源供給1線式」として使えると見たので買って来た。
「カメラ出力(コントローラへ)」というBNC端子が、それ用だった。(図8<クリック>

接続をして、動作させてみたら、期待通り!
でも、(やっぱり)望遠の方は期待通りではなかった。
[T]の方で、もう少し(倍率が高い方へ)ズームアップが出来るかと期待していたのだが、こちらは期待外れ=並みだった。
実は、こちらのカメラには遠望機能を持たせたいと思っていたのだが、これでは不十分だ。
やはり、「望遠機能あり」と謳っているカメラでないと、ダメなんだろうな。

考えたこと
こうやって(正統派の?)「監視カメラ類」で看視系を組んでみると、結構、場所的に嵩張りそう。
この電源は、1カメラに1モニタが必要なタイプなので、単純にカメラだけを増やすわけにもいかない。
また、「映像信号」が“アナログ系”なので、このままではデジタル処理がし難い。
やはり「USB/WEBカメラ+ノートPC」系の方が、映像信号の処理・加工などもやり易い。

それ以外の懸念として、この系は同軸線「3C-2V」とBNCコネクタを使うが、実は、当苑のアンテナ給電線は「5D-2V」のやや太めなので、そのままではBNCコネクタが使えない。
「N型メス−BNCオス変換コネクタ」を仕入れて来ればいいのだが、結構、値が張るらしいからなぁ。



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