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[2018年12月12日]
SonyTek.335ジャンクの修理 其の弐


先回、SonyTek.335の自分で壊した“FOCUS系の回路損傷”は、何とか修復出来た!

FOCUS調整”が、まったく効かず、輝点/輝線がぼやけてしまった状態だった(図2<クリック>)のだが、後部電源部周りを分解・検査してみたら、焼け焦げた抵抗が見付かった。
それを交換したら、元のように“FOCUSがちゃんと絞れる状態”に戻った。(図1)

それは修理出来たものの、元々残っていた“トリガ不調”の方は、未だ苦戦中。
原因箇所がA3ボード(Trigger Board)にあるはずだと、絞り込めてはいるのだが、その「A3ボード」にアクセス出来なくて、修理が進まず。
周りの調整箇所だけで何とか出来ないか?とやってみたが、それだけでは、やはり、正常化出来ない。
あれこれ調べると、輝線を画面下部ギリギリにまで下げるか、入力信号の振幅を±4 DIV以上にすれば、トリガが掛かることが分かった。でも、これでは非実用的・本末転倒だ。

不良化部品の確認と交換が必要だろうから、「A3ボード」にアクセスしたいのだが、上下のボード群を取り外さないと出来ないし、それらは“高度の職人技”で組み立てられているようなので、分解は出来ても復旧が難しそう。
多分、素人の手では、「覆水盆に還らず」状態になるだろうとの予感。...なので、止む無く、トリガ部の修理は、当面保留とする。

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−−− フォーカス系の修復−完 −−−

腐って崩壊していた後部脚の残骸を取り除いた後、長ビスを短いワッシャを補ってねじ込んだ為に起きた事故だが、 後ろ側から、眺めるだけでは埒が明かなかったので、思い切って、A8ボード(Power Supply Converter Board)を取り外してみた。

やはり、負高圧系(-1960V)の抵抗が焼け焦げていた!(図2<クリック>
それを取り替えれば良さそうだと、一目で分かる。
指定通りの抵抗値のものが無かったので、1MΩと500KΩを直列接続して代用。(図1)
これで、ちゃんと輝線が細く絞れるようになった!

この件で、二つのことを思った。
一つは、二千ボルト近くの電源でも、抵抗が焼ける程の電流を“流せる力”があるのに驚いた!こと。
通常なら、高圧電源は内部インピーダンスが高くて、負荷か大きければ電圧降下も大きくて、流せる電流は小さくなるはずなんだが?(...私の思い込みか?)
もうひとつは、高圧系は隣接部間での放電が怖いが、その為に周りの空間を広く採ってあるので、小型機でも、修理作業がやり易いのが有り難かった!こと。
(それに引き換え、後の「A3トリガ・ボード」の場所の悪さよ!)

−−− トリガ不能?原因は? −−−

Aトリガ(主系)”の方は、入力信号の振幅を±4 DIV以上にすると、(どの電圧レンジででも、)トリガが掛かるようになる。
だから、数十mVでも振幅を其の高さにしておけば、ちゃんとトリガが掛かる(波形が停まっている)状態に出来る。

しかし、振幅を小さくすると、そのままではトリガが外れるが、輝線を下の方にシフトさせて行き、「LEVELツマミ」を調節すれば、またトリガが掛かるように出来る。(図5)
更に、輝線を下げて行き画面外になると、(もう意味は無いのだが、)兎に角、小さい振幅でもトリガが掛かっているらしいことは分かった。

一方、“Bトリガ(遅延系)”の方は、まったく掛からず。
ただ、輝度を強調する機能、それを移動させる機能は正常に働いているようだ。(図5の特に明るい箇所)

これらのことから、どうも、「A3ボード」上の初段辺りで、“プラス側への引っ張り上げが不足している”のではないか?と推測。(図6<クリック>
それは、トリガが、“SLOPE”スイッチの+側でしか掛からないことから見ても、裏付けられそう。

これらを、実際に確かめたいので「A3ボード」を直接触りたいと思ったのだが、実は、外から触れるのは、“R543 LEVEL CENTER”というVR(可変抵抗器)だけ。(図6<クリック>の矢印)
ここを見たり触れる為には、上のボード群を外さねばならないし、また後で元に戻さねばならない。

−−− ボード群の取り外し −−−

A5 SWEEP BOARD(掃引ボード)」の取り外しと再装着までは、ウンウンうめき声を上げながら2度トライした。(図7)
再組み立て時の最難関は、其処此処にある細いピン列群を、(清く正し美しく!)差し込むこと!(黄色丸印の箇所)
入らない時に無理に押し込んだらピンが曲がってしまって、直すのが大変!
実際、「A5−A4ボード」間の接続方法たるや、将に職人芸らしく、ちゃんと作業者名の捺印があるほどで、生半可な素人に出来る作業ではない。(と、明示・宣言されているように見えた)

そして、結局、その下の「A5 HORIZONTARL BOARD(水平ボード)」の取り外しは、二の足&三の足!を踏んでしまった。
前後ががっちり固定されていて、殆ど全体分解をしなければ、取り外せそうにないのにビビッてしまったってわけ。(図8<クリック>
全分解は出来ても、正しい再組み立ては無理なように思うし、その気力も湧いて来なくなった。
...(実は、この“取り外し方法”は、間違ったやり方だったことが、後日判明!)

確かに、こうした計測器類は、手作りのモノ/一品モノに近くて、今時の家電品や量産品のように素人の作業員でも間違いなく接続出来るような設計がなされているわけではないことを思い知った。
こうした機械類は、“熟達したプロ”が、手作業で慎重に組み立てるものであって、それが必要なモノ/高度計測器だってことだろう。(新幹線のノーズ・コーンの研削・絞り出しみたいなのモノか!)

なので、修理の再検討は、もっと再組み立ての腕が上がってからにしようと思うが...。


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