[040725]
シンクロ(岩通製オシロ)の、フォーカス・ボケを直しました.
今年の春頃から、シンクロスコープ(岩通製SS-5711D)のフォーカスが、時間経過と共に悪化するようになっていました。FOCUS、ASTIGの調節ツマミを一杯に回し切っても絞り切れず。
修理店を探しておよその修理代を尋ねてみたら、買った値段程(\50K)もするらしいので、依頼するのは諦めました。
何とか自分で直せないものかと頑張ったら、直りました!(おまけにやり過ぎたのか、ツマミが反対の位置近くで合うようになりましたが、これはご愛嬌)
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歴史と経緯.
このシンクロスコープ(岩通製オシロの呼称)は、さる中古計測器販売店(川崎光音電機 広告は「トラ技」だけ?)から数年前に買ったもので、始めはSS-5711を注文したのですが、店のご主人に勧められて\5KアップのDタイプ(デジタル・マルチメータDMM&デジタル・カウンタ付き)にしました。その時は、勧め方が随分強引だなぁと思ったのですが、使ってみるとなるほど便利!後で、黙って感謝。m(_"_)m
以後、事ある毎に(例えば、これなどに)活用していましたが、ある時から次第にフォーカスが絞り難くなって来ました。
当然、ビス類を全部外して中を覗く事、数回。内部にはフォーカス関係の沢山の調整VRがありましたので全部弄ってみました。しかし、高圧を下げる以外にビームを絞る方法はありません。でも、それをやると、時間軸方向が1.6倍程間延びしてしまいます。つまり、ダメって事。
故障原因.
"SS-5711(D)、シンクロ故障、修理、回路"などでネットで探し回りましたが見付からず。ところが、基板のFOCUS部に使われている(パワー・トランジスタ)2SA899,2SC1904で検索したら、こんな記事(主サイトはこちら)が見付かりました。(うーん、これ、Google検索の不思議か。普通は逆になるんだけどなぁ)
この記事で、トランジスタの破損がフォーカスに関連するらしい事が推測できました。感謝!m(_"_)m
当苑のトランジスタは、(外見上は)ちっとも壊れていそうに無かったのですが、不良化している可能性もあるので、これを替えてみる事にしました。それを(いや、その代替品を)大阪・日本橋で買って来ました。
トランジスタの交換.
使われていたトランジスタは、既に廃品種ですので、代替品を探す必要がありました。(ネットでは、現物入手も可能なようですが)
その選択については、最大耐圧、最大電流、最大電力、応答周波数が類似のものを選定、更に「CQ出版」の「トランジスタ規格表&互換表」から拾って店に在庫のあるもの、を選定しました。(余分なのも沢山買い込みましたが、それでも約\1Kだ!)
トランジスタ交換は、基板などは外さずにそのままで、上から半田鏝を突っ込んで基板裏の半田を外しました。鏝を周りに触れさせないよう注意しながらやれば、空間は充分あるので何とかなるもんです。
最初は、2SA899だろうと思って、これを2SA1110に替えたのですが、外れ!変化無し。で、上側の2SC1904を2SC3423と取り替えたら、これがバッチリ!(ついでに、下側の2SC1904も替えたら、これは行き過ぎでした。もっとも、他の調節VRを弄り巻くっているから、当然かな?)
結論と余談.
"トランジスタの不良は、外見では判断できない"って事...(当たり前!)
怪しい部品は、兎に角、取り替えてみるのが一番ですね。(勇気は要りますが)
尚、余談ですが、"歯検査用の小ミラー"が、基板裏側の半田付け状態の確認に役立ちました。(実は、歯の検査にはあまり役に立っていないのですが、こんな用途には具合がいいです)
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