[2001.11.14]
AL-N1に、Win95をインストールしてみました
ポンコツで買って来たAL-N1 T515J5は、丸裸でした。ACアダプタも付いていなければ、専用の外付けFDDも無し。勿論、HDDも増設メモリも、何にも無い本当のガラだけ。
これに、真っ更(/新ら?)なHDDを入れて動かそうと言うわけです。(上手く行くでしょうか?)
以前、これの遠い親戚(?)でCF-11という機種を使っていた経験から、"まあ、何とかなるだろう!"と取り掛かりました。
しかし、外付けFDDが無いのが、難点です。(ThinkPad用の外付けFDDが使えればいいのですが、コネクタはそっくりなのに、残念ながらこれは使えません。立ち上がり時のBIOSメッセージには、IBM Corp.の文字が見えるんですがねえ)
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OSのインストールは別機種で
HDDは、別機種に取り付けて、ソフトを粗方入れてしまう方法を採ります。最後の方では、何を要求されるか分からないので、LAN Cardが使えるようになれば、そこから流し込む事にします。
今回使った別機種は、TP365X。これを使った理由は、HDDの組み込み/取り外しが、比較的容易だからです。
(普段は、不遇をかこっているTP365X君ですが、こんな時には、活々と働いてくれます)
DOS&Win95 OSR2のインストール
で、まず、バージンのHDDをTP365Xの中にセットし、FDDを利用して、これにMS-DOSをインストール。続いて、Windows95を、CD-ROMからインストールして行きます。
旧型CD-ROMドライブ(ElecomのCD)とSCSIカード(I-OデータのPCSC-V)とを使いましたが、それには前もって、DOS上でカード・スロットが使えて、カード経由でCD-ROMドライブが読めるように準備しておく必要があります。(ThinkPad用のEzgoingを使いましたが、詳細は省略。)
(ところで、TP365Xを使いましたが、この機種はちょっと注意しておかないと、いけません。
ハードウェア検出の中のディスプレイ・アダプタの検査で「S3」を含めると、インストール途中で固まってしまい、修復インストールをしないといけなくなります。これは、もう一度やり直せばいいだけの話なのですが、知っていてやらかすと、何やら損をした気分になります。)
途中で、勝手にTP365Xに合うドライバ類を組み込んでくれますが、まあ好きなようにやらせておきましょう。一応インストールが完了しても、表示などは、ビデオ・チップがTP365X(Trident Cyber9320)とAL-N1(Chips&Tech(現在、Intelに吸収)CT-65550)とでは違うので、標準VGAのままにしておきます。
HDDを取り外す前に
そうそう!このCT-65550のドライバも、Intelから仕入れておいて、HDDに入れておきましょう。
それから、忘れてはいけない事があります。
Windowsの中にcab専用のディレクトリでも作って、Windowsのcabファイルを全部移し込んでおきます。これをしておかないと、後で「Disk19を入れて下さい」などと求められた時、まだCD-ROMは準備できていないし...と、困る事になります。
これだけ入れておけば、忘れ物があっても何とかなるでしょう。(.....ところが、実は、"そうは問屋は卸さなかった"のですが。)
セットの済んだHDDを、TP365XからAL-N1へ移し替えます。電源を入れて、様子を見ていますと、何やら一生懸命モグモグと「不明のデバイスがあります」、「ソフトを組み込みます」と言いながら、立ち上がって行きます。
途中で、「....よろしいか?」と尋ねて来たので、"ん?何でもよろしい!"とOKします。そして、やっと最終画面に来ました。
LANカードが使えない!
さて、ではLANカードを使いましょうか。これには、1枚100円で買ったAcctonの
Ether PCMCIA Card-EN2216がベストです!プラグアンドプレイの中で、一番上手く行くのが、このカードではないか?!と思うくらい、極く自然に組み込んでくれます。(別途、ドライバなどは要求しません。)...のはずでした。
ところが、Card異常を訴えるではありませんか!何で?何で??
「システム」の「デバイスマネジャ」を調べてみると、「PCMCIAソケット」にビックリ・マーク!が付いています。それに、「ネットワークアダプタ」の「Accton EN2216」の所にも!(その上、その他の所にもイッパイ!)
(それから、苦難の道が始まりました。"あーでもない!こーでもない?"で、1日が暮れてしまいました。止むを得ません。ネットで「原因尋ねて三千里」。手当たり次第、「AL-N1 FAQ」を探しまくります。お蔭で、眼がショボショボ!)
結局、あるサイト(リンク切れ)のFAQにありました。"Win95 OSR2ではPCカードスロットが使えないそうです。それに、ユーティリティディスクやrestwin.batなんてーのも、無いし...")
「Win95 4.00.950」をインストロートル(?)するの巻.
"なんてえこったい!今時、OSR2が駄目な機械なんてえ、あるのかい?o?"って、言いたくなりますよ。
まあ、旧版Windows95は、あるにはありますが、フロッピ20枚ですよ。20枚!こんなロートルOSをインストールし直しですか?(でも、身から出た錆デス。ヤリマス、ヤリマス!)
一旦、HDDをTP365Xへ戻してから、DOSでWin95関連のファイルは全部消してから...(消えないのはホットク!)、やおらカチコン、カチコンと20枚のフロッピを読ませて、何とか立ち上がる状態にまで漕ぎ着けました。
(あー、アップグレードの認定用として、Win3.1起動ディスクを余分に1枚読ませたので、計21枚でした!)
HDDを、再度AL-N1に移して、祈るような気持ちで電源を入れて見守ります。どうやら、上手く行ったみたい...
けど、途中で「パフーマンスが落ちますが、よろしいですね」と来たもんだ!(嫌だと言ったら、許してくれる?)
ビックリ・マークが残ってしまった
後で調べたら、「デバイスマネジャ」の「ハードディスク・コントローラ」の所に、ビックリ・マーク!が残っています。これは、早速OPTiさん(リンク切れ)に尋ねなくっちゃ!(Panasonicさんでは、当然"製品付属のフロッピをお使い下さい"の情報のみ。)
しかし、OPTiさんでも駄目なようでした。"Win98SEを使ったらどおー?"との事です。でもねえ、Win95 OSR2で駄目なのに、Win98?
これでいいのだー
これ以上の手立ても無さそうですので、そのまま使う事にしましょう。
何はともあれ、Windsockでパフォーマンスを調べて見ましょう。結果は、思った程悪くはなっていないようですね。
瞬間風速でなら、CPUクロック166MHzのTP560Eと比べても引けを取りません。
だから、別状なければこのまま使って見ましょう。LANにも繋げたし、ウェブ・サイトも見えましたから、多分大丈夫でしょう。