[120208]

Fiva MPC-216XLのバッテリを、変造しましたが

Li-ionバッテリで、やってはいけない_・・・ と云われている_事を、やってみました♪
Fiva MPC-216XLの不良化したバッテリ・セル内の1個だけを異種セルと入れ替えて、ちゃんと使えないか、試してミタ。

今使っているACアダプタのDCプラグの部分が少しミスマッチなのでしょう、本体を動かすと簡単に抜けてしまい、電源が落ちてしまいます。
使っている途中でいきなり落ちてしまうと、かなり困るので、バッテリで短時間でも保たせられないかと考えました。

現状のバッテリは死んでいるので、これを改造するか?新しく買い足すか?ですが、新しいのはとても買える値段ではないから、取り敢えず、改造で進めようとしました。
... が、結果はあまり良くないです!orz
暫くテストしてみるつもりですが、最後はこのバッテリを諦めるか、このFivaの使用を諦めるかの決断が、いずれ必要になりそうです。
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不良セルの交換
昔やっていた_金槌で周りを叩きながら外す_方式では中の弱い箇所が壊れる場合もあるので、今回の殻割は、小刀で溝に切れ目を入れたり、そこを抉(こじ)たりしながら、外しました。(結構シブトかった!)
内側の様子が分からないので、そのまま深く切り込みを入れるのには、少し躊躇(ためら)いがありました。それで、出来るだけ小刀などで、抉(こじ)るのを主にしましたが、一番効果的だったのは、両端を手で握って“雑巾絞り”をしたこと。これで、かなりの部分が剥がれたようです。_こうした棒状だと、なかなかいい方法だと、自己納得!_
結果は、左写真の如く!

中には、3.7VのLi-ionセル_18650A_が3個入っていました。
見ると、真中の1個の表面が色変わりしているし、電圧を測ると殆どゼロ!
_因みに、他の両側のセルは約3Vありました_

本来は、何故こんな状況になったか、その原因を突き止めておかなければいけないのですが、原因追及などは厄介なので、放っておきます。
で、我国の野田首相が提唱する如く、手っ取り早い増税方式財政赤字を凌ぎましょう♪と、セル取り替えに走ります!
でも、困った事に手持ちのセルは、異種ばかりの1865017670。(左上写真クリック)... それでも頑張るどぜう君

タブ半田付けと予備充電
兎に角、やっちまえ!とばかり、真中のセルを連結タブの途中から切り離して、手持ちの異種セルと入れ替えることにしました。

幸い、手持ちの方もタブが付いたままなので、丁度合いそうな箇所で切って、一旦広げて半田付けをしてから合わせたら、ピッタンコ♪(左写真)

差し替えたセルは、電圧が低下していたので、このセルだけ単独で追加充電しました。
目安は、両側のセルの充電電流が適当_今回は約150mA_になるような電圧を、このセルに加えて、max1A位からその充電電流にまで下がった時点で、充電終了!(左写真クリック)
(尤も、こんな方法が良いのかどうかは分かりませんが、これで3セルのバランスが取れれば良いかと思って)

結果は?
小一時間?充電したら、このセルの端子電圧も、略3.3Vに。これでOK!でしょう。(左写真)

そこで、全体を一旦ケースに収めて、本体に装着して様子をみました。
当初はオレンジ色だった、_中央の_充電ランプは、暫くして緑色に転換したので、ホッと一安心。(左写真クリック)

... WinXpを走らせてから、ACアダプタを外したら、10秒も経たない内に電源断! ... およよ
やはり、ダメでした!●|_|_
_最後は、アダプタを外した途端に、画面暗転で、最悪!_

不調!−再検討
充電ランプは、ACアダプタを繋ぐと、直ぐに_充電完了の_緑色になるのですが、これでは殆ど、バッテリは使えないってこと!

再度、バッテリの殻を半分外して、バッテリ両端の電圧を見ると、何と!満杯!(左写真)
だから、セル群はちゃんと電気を溜めているのに、それを制御する回路側の方がボケているようで、必要な電圧変化や放電状態が検出出来なくなっているらしい。(左写真クリック)

因みに、制御基板に乗っている主なチップは、
 +bq2060SS − バッテリ・コントローラ_実は、残量計_
 +S8233AM − バッテリ・プロテクトIC_3直列セル用_
 +S24C01B − 2線式シリアルCMOS-EEPROM_1Kbit_
 +TPC8103 − Pch-MOSFET
でした。

セル入れ替え
もしかしたら、他のセルも不良かもしれないので、3セル全部を入れ替えました。(左写真)

それで暫く充電した後、ACアダプタを抜いても、暫くはそのままバッテリで保持されていました。しかし、表示が無茶苦茶ですね。残り1%なのに、「残り時間の合計」は1:28時間になってます。へっ?無理も無いか!(左写真クリック)

確かに、セル単体の電圧値から考えると、結構溜まっているように感じましたから、保持時間の方は、あながち可笑しいとも言えないですね。

このまま使えそうですが、下手すると過充電が怖い!
だから、バッテリの暖まり具合を見ながら使う事にしましょう。

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