[060603]
Fiva501は、外付けモニタに出来そうです.
前回、SS3010/20のパネルをモニタ用にした余勢(?)を駆って、今回はそのコントローラと組み合わせて、ジャンクのFiva501を外付けモニタにしてみました。_前回の記事_
Fiva MPC-501Mは、画面がSVGAでしかも表示部への接続がLVDS方式になっています。これを少し改造したら、外付けモニタに華麗に変身しました!?
XGA画面もちゃんと見られ、文字も結構鮮明です。でも、この元PCは本来平置きで使うため、“視野角が手前方向”_6時方向_に来ているので、立てて使おうとすると少々見難いのが難点。
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インタフェース&制御部.
これに使用したコントローラ・ボードは、前回買ったAitendoの「基本キットB-200N」ですが、その制御コードは、前回修正使用した_LTM10C286.txt_がそのまま使えました。
_考えてみると、コントローラLSI gmZAN3L_ボード上のそれ_って、なかなか面白い石ですね_
今は、LVDS信号線を本体裏側から10cmほど引っ張り出してボードに仮接続していますが、いずれ全体をちゃんと一体化したいと思っています。
利用したPC部分.
このFiva501は、HDDコネクタなどが欠品だったジャンクで、PCとしては使えないのですが、表示品位が良いので、前々から何とか活かしたいと考えていました。で、今回出番となったわけ。
始めはパネル部だけの利用を考えていましたが、電源系統まで触ると厄介な事になりそうだったので、一番安直な方法−LVDS信号線8本とGND線2本だけを使って接続しました。_バックライトは、本体任せ_
従って、本体及び内部はそっくりそのまま使っています。そのため、内側ではCPUが走りっ放し!_少々、電気代が勿体無いのですが_
結線方法.
接続方法については色々やってみたのですが、最終的に、左の写真の赤角印4箇所の各2線_計8本_をカットし、赤丸印箇所へ外からのLVDS信号線を半田付けするのが、一番楽で安全な方法のようです。
Fiva501の液晶部インタフェースはNS製FPD85310ですが、配線パターンは比較的見易いし、ネットで資料を探したら端子名などは_簡単に_同定出来ました。
左写真の丸印、左から順にRXCLK+,RXCLK-, RXIN2+,RXIN2-, RXIN1+,RXIN1-, RXIN0+,RXIN0-でした。
GNDの引き出しは、横の広いパターンの適当な箇所を削って半田付けしました。尚、接続するのは上記のものだけで、+3.3Vや+5Vなどは使わず、それらは全て内部の結線/供給に任せました。
左/上写真の<クリック>で見える風景には、LVDS接続の代用ビニール単線群が写っていますが、最終的にはフラット・ケーブルでやりました。_尚、もっと後では、専用のツイスト線に替えました_
トラブル.
接続した後、何やら画面は出ましたが、暫くの間トラブル。
まともな画面は出ずに、左写真のように縞々模様です。
_ほにゃ?時々、あちこちで見慣れたアイコンがちらっと見えるが?_
そこで、配線周りをよくよく見直したら、カットしたはずの箇所が充分に切れていずに、内部からの信号が混入していたようです。
ここを切り直ししたら、やっと画面がちゃんと出ました!
ところが、まだ周期的に画面にUFOかステルス戦闘機らしきものが横にすいーっと飛んで行きます。_ノイズの混入かな?_
これを写真に撮ってみたら正体が分かりました。・・・ぐっ!これは元の初期画面の中にある文字列だがや!_<クリック>で、その写真_
そうか!まだ、信号線のカットが完全ではないんだ!_実は、後で元に戻し易いように、カットを細目にしてたのが裏目に出たようです_
再度、今度は深く広くカットしたら、_UFOなどは飛んでかない?_正常な画面になりました。
LVDSで使用可能な線材.
LVDS用のツイスト線は、かなり条件が厳しいらしいと聞いていたのですが、アマチュア的にはそれ程気にしなくてもよさそうです。
細ビニール線を捩ったり、樹脂被覆単線でやってみたりしましたが、最後は扱い易いフラット・ケーブルにしました。
接続さえ間違えなければ、30cmほど伸ばしてもまったく問題ありませんでした。
実は、やってみる前は線材をどうしようか?とかなり悩んでいましたし、初め画面が上手く出なかった時も“ひょっとしたら?”と線材を疑ったりもしていました。
短い距離ならどんな線材でも問題なく使えることが、最初から分かっていれば、随分気が楽だったのですが。
難しい課題.
今は、コントローラ側とFiva側とは別電源で実験していますが、いずれ同じ電源でやらないといけません。
しかし、Fiva501の電源投入方法にはかなりクセがありますし、電源投入の順序や回数が拙いとちゃんと画面が出て来ません。コントローラの方をずっと遅らせて入れるか、2度入れ切りしないといけないようです。
これは、本来Fiva501の表示がCPUの制御下にあるからだと思いますが、この状態でそのまま使うなら、何か良い方策を考えないと、電源SWを二つも設ける事になりかねないですね。
Fiva501のACアダプタは16Vですが、コントローラ側は12Vで、この電圧差も埋めないといけないので、3端子レギュレータにタイマでも入れてやらないとダメかなぁ。
最初に電源関係は避けて通ったのですが、やはり最後はまたそこに戻って来たようです。
あらぬ構想/妄想?
もし、LVDS信号線の切断箇所を電子SW化、或いは手動SW化出来れば、通常のPCの機能を残したままで、モニタに切り替えが出来るはずです。
_その内、気が向いたら、良い方のFiva501でやってみるかな?でも、そんなに沢山小型モニタは必要ないんだけど..._
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