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[令和二年二月二十五日(2020.2.25)]
iPad mini(A1455,A1432,A1432) 三箇一で、動作品を作る

iPad 2」ジャンク群から動作品は得られたが、家人から「重い!」と言われ、考え直して、「iPad mini」ジャンク品を狙った。
最終目的は、勿論、子供達の“お絵描き用の道具”にするため。
伸び々々と描くには、画面サイズとしては、ちょっと狭いかな?と思うが、「iPad 2」よりは、扱い易いような気もする。

狙ったのは、“アクティベーション・ロック有りで、画面の綺麗なモノ”(¥1,800送料込み)と“ロック無しで、表示不良なモノ”(¥2,168送料込み)、“素性は分からないが液晶パネル、と主ボードがもしかしたら生きてるかもってモノ”(¥2,168送料込み)、3枚を買ってみた。(いずれも、「ヤフオク!」ジャンク品)
結果は、健全だった(ロック有り)「液晶パネル」を「表示不良ジャンク」のそれに乗せ替えて、1枚だけ動作品が出来た!(図1)

内、役に立たなかったジャンク品(図1の左端)は、私の山っ気が過ぎて選択を誤った為だ。
“ロック無し”という説明にウッカリ乗ってしまったのだが、その他の説明から、中身は“完全不良品”であることは容易に推測出来たはず。
だが、もしかしたら、(正常な)「液晶パネル」と、(ロック無しの?)「主ボード」ぐらいは、“部品取り”出来るかもしれないと淡い期待をしたんだが、開けてみたら、どちらも壊れてた!(図2<クリック>)

(しかし、それにしても、こんなのを1枚得るだけで、ジャンク群に六千円以上も費やさなければならなかったのには、ちょっとウンザリ。結果論だが、1枚の良品を得るのに最良の方策は、ロックが掛かっていなくて動作は正常だが“表示だけが異常品”/“ガラス割れ品”と、新しい“液晶パネル/+タッチ・パネル”とを買って、仕上げることだったのかもしれない)

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+++ 分解用の道具類 +++

今回、幾つかの小道具を使ったが、一番活躍した/させたのは、先日買った「ホット・ブロワ」だ。(図4<クリック> 左端)
スポット的に高温度に出来るし、軽いので扱い易く、開腹途中で粘り付いている両面テープに直接熱風を当てて“降参!”させる際にも、便利!

最初に、「タッチ・パネル」に分け目を入れて持ち上げる時に、役に立つのが「カッター・ナイフ」で、その後に素早く差し込むのが、薄手のピック。(図3)
「カッター・ナイフ」は、下手をすると刃先が欠けることがあるので、あまり無理な力の入れ方は出来ない。
だが、これより、なまくらな刃先だと分け目を入れるのが難しい。
(もしかしたら、これの代わりに「吸盤型オープナー」を使う手もあるのかな?と思ったり)

これまでに数枚開けてみて、やはり、徐々に「タッチ・パネル」を開きながら、内側の状態を確かめつつ広げて行くのが良策のようだ。
つまり、iPad系は、前パネル熱しておいて、いきなりガバッと広げて開けるような代物ではないってことのようだ。
(この剥離・分解は、幾度やっても、あまり楽しい作業ではないなぁ...)
閉じる修復時に、前の「両面テープ」の粘着性が残っていれば、新しい「両面テープ」を貼り付けなくても、滑らかにしておけば、一応は留められるようだ。(貧乏人手法!笑)
だが、少しでも凹凸が残っていると、不快なポコペコ音が出るので、平坦・均一にしておくことが必須。
...実は、今回の修復品でもそれがあって、良く調べてみると、小さいガラスの欠片が「両面テープ」の中に残っていて、ほんの少しだけ其処が浮いていた。


+++ 液晶パネルの交換 +++

「液晶パネル」の交換などは、「YouTube動画」に色々紹介されているので、大変参考になる。
しかし、分かったつもりで気儘にやったら、失敗した“接着領域”がある。(図5)
それは、「液晶パネル」の取り外しで、下部の「スピーカー・ボックス」に接着されている箇所/領域が、予想外にしぶといモノがあることだ。(そうでないモノもあるが)

其処を訳知り顔で、「ピンセット」と「カッターナイフ」で、こそげていたら“液晶電極端子”まで剥がしてしまっていた。(図5左側)(アジャパー!)
ここは、「ホット・ブロワ」で丁寧に熱しながら、「液晶パネル」全体を(撓らせないで)ゆっくりと(長い方向に)引っ張って、剥がして行くのが良いのではないかと思う。(が、後の祭り!)
(大きな表示欠陥のある「液晶パネル」なので、この失敗は良い経験になったが、失敗は“心の傷”になって残る)
その後の2枚は、無難に剥がせたのだが、“暗黒のジャンク”の1枚は、「バックライト」は点灯するが、信号の表示が出来ないようで、「液晶パネル」を使おうという当初の目論見は外れだ!

最後に、“アクティベーション・ロック有り”のジャンクから取った「液晶パネル」だけが生き残っていて、これを“元 表示異常”のジャンク(図6<クリック>)へ移植したら、やっと、望み通りの “正常表示・正常動作”の1枚が仕上がった。
しかし、まだ、「タッチ・パネル」の接着の具合が良くなくて、“強力両面接着テープ”の入手待ちだ。


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