VersaPro VY17F/LV-Wの表示を、改悪した
先日、VY20M/W-5用のSXGA+液晶モジュールの蛍光管を入れ替えて、ほぼ成功だったので、今回はVY17F/LV-W_SXGA+画面_の蛍光管を入れ替えてみようと企んだ。
これの表示は、単独では何とか使えるものの、メイン機などと比べるとかなり輝度が低く、赤味も強かった。(図1)
輝度を調べると約0.75μWほどだ。(図2<クリック>)
因みに、メイン機の現在値は、約1.5μW。(初期のものより、0.5μWほど低いが)
(それぞれ、SOAR光パワーメータで測った値)
が、蛍光管を収納している「スリーブ部」の構造がへなちょこで複雑だったので、再組立の際に、かなり梃子摺った。
そのため、作業中に“埃や傷”が沢山入り込んでしまい、「表示輝度」は上がった(約1.2μW)ものの、ゴミや光ムラなどで「表示品質」は、がた落ち。
結果は、“改悪”であった。...でも、やって見なきゃあ分からない!?(苦笑)
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液晶モジュール
先回、LTN150P4-L03(Samsung製)では、蛍光管の入れ替えが比較的スムーズに行ったのだが、今回のLTD141EN8N(Toshiba Matsushita Display Techenology Co.製)のは、少し眺めただけで、危うそうな感じがした。(図3)
それは、「蛍光管スリーブ」が裏フレームの中に食い込んでいたからなのだが、そのスリーブの留めビスが僅かに1本だけだったこともある。
こうしたパーツの省資源化や両面テープなどの多用は、“再組立の難しさ”に影響するから。(図4<クリック>)
で、このスリーブを、蛍光管を割らずに取り外すのに、一汗も二汗もかいた。
また、再収納の際にも、かなりの苦労を強いられたので、“こんな“省資源設計”も場合によりけりだぜ!”って、少々恨みがましく思っている。
蛍光管と端子接続
この液晶モジュールの蛍光管長さは、約293mm。(図5)
ちょうど同じ長さの“買い置き”があったので、それと入れ替えることにしたのだが、実は、実際に蛍光管を取り出して比べて見ないと、分からない処が厄介だ。
もし、「管長さ」が数ミリでも長いと上手く納まらないし、短いと影などが出来てしまう場合があるから。
「端子」への“リード線の半田付け”は、チョン付けでも問題は無さそうだが、絶縁用の「熱収縮チューブ」が不可欠のようだ。
スリーブの収納状態が拙くて、「端子」と「周辺金属部」間で放電でも起こしたら、忽ち、発煙・発火になりそう。
今回も、実験中に2度ほど、リード線外れで発煙・断線が起きたから、“端子部の処理”は“丁寧にやらねば!”と思った。(図6<クリック>)
ゴミ&傷
「蛍光管」を収納した「スリーブ」は“バネ機能”があるため、“外すはよいよい、嵌めるは怖い”だった。
散々苦労した末に、_細フレームなどが折れるのも構わず、_“スライド方式”で「導光板端部」に嵌め込んだ。
(まず、「スリーブ」の端部を「導光板端部」に嵌めて、そこから、ゆっくり「スリーブ」をスライドさせて嵌め合わせて行ったってこと)
そこから先も、難儀の連続?今時は、買ってでもしないと出来ない苦労だ!...?(苦笑)
一応納まったので、試しに、裸の状態で「バックライト」を点けてみた。(図7)
画面に黒いゴミが見える。レンズシートなどを捲ってその原因を調べたら、(予想外の)白濁点だった。(矢印の先)
(右横のビスは、撮影用デジカメの焦点合わせの為に置いたもの)
その白濁点を除いて、その周りも綺麗にしてやろうと「綿棒」で擦ったら、余計に汚れが目立ってしまった?
“こりゃいかん!”と、綺麗なトイペでごしごし拭ったら、“あらま!?余計に白濁箇所が広がっちゃった!”...どうやら、せっせと紙で摺り傷を付けていたらしい。(図8<クリック>)
多分、此処は「拡散シート」の表面のはずなんだが、こんなに表面が弱いとは思わなかった。
(もしかして、設計で材料・材質をケチったのかな?ユーザには良いけど、我らは困る。z(-.-;)
結果と後始末
この模様、なんとかならんか?と、暫く悪足掻き!...
でも、途中で諦めて、早々に全体を組み戻した。
この改修で、“画面輝度”は、約0.7μWから、約1.2μWにまで上がったので、それに関しては成功!(図9)
だが、“表示品位”の方は、がた落ち!(図10<クリック>)
広い領域でヘンに明るいのは、頂けない!
やはり、最初の一見で、この結果を予想しないと駄目かなぁ...と嘆息した。
折角の「SXGA+表示」なのに、勿体無い!
まぁ、この本体でなければ!って時には、現状でも使えないこともないし、また、改修するなら、別のジャンクから「拡散シート」などを外して来て入れ替えることも出来ると思うので、これは、当分このまま保存しておこう思う。