[060119]

15インチLCDモニタを、修理しました.

このLCDモニタは、「電源が入らない不良品」と云う事で買ったのですが、当初は問題無く電源が入り、ちゃんと使えていました。

ところが、先週から別の使い方をしようと移動して使っていたら、数日して突然画面が真っ暗に!そして、電源スイッチを何度入れ直しても復帰せず。(ヤヤッ?あの「注意書き」は正しかったか!)

原因は何か?と、暇々に、中を開けて眺めていたのですが埒が開かず、意を決してテスタを片手に、調べまくりました。
どうやら電源部のICかダイオード、あるいはフォトカップラではないか?と云う処までは追い込んだのですが、そこからは方策を思い付かなくて、なかなか先へ進めません。

でも、やり出した以上放っておくわけにも行きませんので、試しに一番怪しそうな電源用ICTOP245Yを通販で購入して差替えてみました。
予想が当たって、そのICの不良で、交換したら見事に治りました。(左/上の写真は、全快したモニタ画面)
でも、修理に掛かった部品代が、本体価格と同じだったので、“嬉しさも 半分の春 修理完
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症状と準備.

まったく電源が入らないかと言うとそうでもなくて、スイッチをパチパチやっていると、時には入るのですが、10〜20回に1度と大変低頻度ですし、それに直ぐ切れてしまう。これでは使い物になりませんね。

裏蓋を開けて見ると、電源系、信号系、バックライト点灯系、の3枚の基板がありました。
いずれの基板も、特に焼損などは見当たりませんので、故障発見には一番厄介な(?)状態です。(例えば、電解コンなどが破裂してくれていれば分かり易いのですが)

(面倒だから嫌々なんですが)電源基板のパターンから回路図を起こしてみました。どうやら回路構成は、参考書(トランジスタ技術の2005年3月号など)に載っているのとほぼ同じようです。

不良箇所の探索と推定.
回路図で追って行くと、単純なダイオードやフォトカップラなどは、テスタでおよその状態・様子は分かりますが、どうもそれらの不良ではなくて、スイッチングIC-TOP245Yの動作不良のようなのです。
正常なら、発振波形が見えるはずなんですが...

でも、手持ちが無いので交換してみる事が出来ないし、(ネットで探すと)ある通販店では、IC単品は六百五十円位なのですが、手数料込みの代引送料が二千円以上掛かるらしい。
購入するにしても、確信が持てないのが辛い処!

(大体、このLDCモニタの購入価格が\2,100なのに、何でそれ以上も費やさないといけないの?!)

ICの購入と入替え.
更に探して、「RSコンポーネンツ」と云う処を見付けました。
ここは、企業や学校の技術者・先生方相手が主らしく、登録がかなり鬱陶しいのですが、個人でも(眼を瞑って?)販売してくれるようです。在庫品種も多いし、単価も少し安そうだし、それに代引送料が、\1,000ポッキリ(税別)なので気に入りました。

で、“当たり外れは、時の運!何とか、当たれ!不良箇所”と念じながら、思い切って問題のTOP245Yを2個注文(\500/個)しました。これは翌日配達されて来ました。送料・税込で、\2,100

結果.
幸いな事に、これと入替えたら(左/上の写真、赤丸印のIC)、素直に電源がONになって画面が出ました。ヒット!

(うーむ、苦労した割には、何と呆気ない事でしょう!・・・f(-^;)

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