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[二〇十八年九月二十九日]
PC110の表示部検討 其の四 

前回に引き続き、「PC110」に「TFT液晶パネル」を接続出来るかどうかを検討する準備をしている。

ソフトウェアの方は、かなり難関だろうと思うので、先にハードウェアの方から攻めて、どの程度のことが出来るのかを追っ掛けたい。
作業がやり易いように、短いFPC/FFC(フェレキシブル・フラット・ケーブル?)の代わりに、古(いにしえ)の40ピンFC(フラット・ケーブル)を使って、相互間を自在に離せる/置けるように考えてみた。(図1)
こうした長いケーブルだと、“信号の劣化”が問題になるだろうが、「PC110」のクロック出力を見ると、それ程の劣化は無さそうだ。(図2<クリック>
(まぁ、やって行く内に、色々な問題点が分かって来ると思う)

先ず、各端子の機能をオッシロで見て推測・再確認した。

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+++ (暫定)端子配置 +++

「ナビ機本体端子」の電圧出力などを見て、「TFTパネル」の「端子機能」とした。
また、「PC110側」のFPC/FFC端子出力などを見て、「PC110」の「端子出力」とした。
両者を繋ぐ場合、“信号の種類”は勿論だが、“電圧の違い”も考えておかねば!

“信号電圧”の違いは、「PC110」側は+5V系のようだが、「TFTパネル」側はもしかしたら3.5V系(Li-ionバッテリ電圧に近い?)かも知れないが、これは、余り大きな違いでは無さそう。(希望的予想)
よって、そのまま直結するつもりだが...。

「TFTパネル」側では、約+17Vの高い電圧が必要なようだが、これは、多分、“LEDバックライト用”だろう。あるいは、“液晶駆動用電圧”と兼用かもしれない。
これは後々、確かめたい。

HSyncVSyncの周波数は、然程大きな違いは無いようだが、CLK(クロック)周波数は随分違っている。
これは、「表示ドット数」の違いに拠るものが大部分だろうが、「PC110」の方は、(STN液晶の)上下分割駆動方式のため、更に半分になっているかもしれない。
まぁ、「TFTパネル」側では、遅い方のクロックへの対応には、問題無いはずだが、実際にはどうなるか?はお楽しみだ!

Vsig(Video信号)の本数は、各5ビットずつが通例だが、少し色数を増やす時には、深さのあるG(Green)を6ビットにするそうだから、Vsigが“6本ある端子”は、恐らく「緑色信号端子」なんだろうな。 他の2組(5本ずつ)の端子群は、追って調べたい。

その他、「タッチパネル」向けの端子が有るが、これは、使わないでおく。


+++ バックライト電圧の確認 +++

当初、ナビ機本体から+17Vが出ているので、これの主用途を探った。
「液晶パネル駆動」にも、電圧+15V以上は必要だろうが、これは「LEDバックライト」用と兼用か。

この端子とGND間に電圧を印加してみると、約15V付近から、「バックライト」が明るくなり始める。(図6<クリック>
一々、パネルを表返すのは拙いので、側面の漏れ口から観察。
電源を切ると消える。(図5)

尚、これの電流は、思ったほど多くは無く、むしろ小さくて値が読めず。多分、数十mAではないかと思う。
但し、「液晶パネル」が駆動され電流を消費し始めたら、もっと大きな値になるかも。

もしかしたら、「PC110」側のDC出力+22Vが、そのまま使えるかもしれないが、あるいは、高過ぎるか?
ダメなら、電圧調整機構が必要になるが...?


+++ CCFT用インバータの改造は? +++

これは、もし、「PC110」の+22Vが上手く使えれば、今回はやる必要も/やりたくもないが、「CCFTバックライト」のトランス辺りをちょこちょこっと弄くるだけで、12V〜15V位の出力が得られる通常の「昇圧インバータ」に手直し/改造出来ないかと、今回も思った/実は、常々思っている。

そうすれば、「LEDバックライト」に置き換える場合、「高圧インバータ」(図7)を改造するだけで、別途「LEDバックライト」用電源を用意する必要は無くなるし、置き場所もそのままで済むはず。
...とまぁ、今回偶々、「PC110」の液晶パネルの傍に「CCFT用インバータ」があったので、そんな想像の翼を広げてみた。(図8<クリック>

今回は、そんな余裕のある話ではないので、“閑話休題”!


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