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[二〇十八年十月三日]
PC110の表示部検討 其の五 

前回に続き、「PC110」の「TFT液晶パネル化」の検討を進めているが、まだ途半ば。
現状は、「PC110」の設定を「CRT」から「LCD」に切り替えると、“バックライトが点灯する”ところまで。(図1、図2<クリック>

これまで、(殆どが、ヤフオク!で)各種の冶具を買い揃えて来たのだが、必要なものは、ほぼ揃った。
 +30ピン及び40ピンFPC/FFC用コネクタ付き拡張小基板
 +64列の(ジャンパー・ピンで配線可能な)ブレッド・ボード
 +その他(手持ち品:FDC用34ピンFC、TFTパネル保持用ジャンク・ケースなど)
留意したのは、「PC110」のFPC/FFCや「TFT液晶パネル」のFPC/FFCを傷めないように、あるいはズレを生じさせないように、周りをガードすることだったが、大判のケースに留めたら結構シッカリ!?(笑)

現在の課題は、ハードウェアの方は、22V17Vに落とす方法と、3.5V電源を確保する方法を調査・検討中。
ソフトウェアの方は、「PC110」内の「CT65535」のレジスタ値を読み書きするプログラムをアセンブラで書いた。
一応、表/テーブルでの読み書きは出来る。
(もし、必要なら、)これを“個々のレジスタ”毎で出来るようにしたいと思っている。

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+++ 端子部のガード +++

PC110」からの引き出しは、前回までは「40ピンFC」を使っていたが、今回「34ピンFC」に替えた。これの方が、柔らかく、無駄線も少ない。(図3)

実は、キーボードで、“CRT”⇔“LCD”切替をやらせようとして、PS2.EXEを使ったのだが、その切替がスムーズに働かなかった。
調べたら、「PC110」のインバータのノイズが原因だったので、今はそれの“DC側コネクタ”を抜いて停止させてある。(図3 橙矢印)

TFT液晶パネル」側の引き出しは、ジャンク・ナビ機の裏板を使って、「FPC/FFC用コネクタ付き小基板」をビスで固定した。(図4<クリック>
現在は、FC群の力で、パネルが勝手に自立しているのだが、まぁ、一応納まっているので、このまま進行!
尚、下の土台板は、百均品だが、少し小さいのが難点。


+++ レジスタ読み書きプログラム +++

PC110」内部の「CT65535」のレジスタ群を書き直すには、「PC110」本体で、そのプログラムを走らせねばならないが、それの作成も、本体でやらせれば、都合が良い。
だが、プログラム作成時には“CRT”を使い、テスト時には“LCD”側に切り替えねばならない。
この切替を、今は「PC110」の蓋を開けて、「PC110」上のキーボードでやるわけにはいかないので、外付けキーボードからPS2.EXEプログラムを呼び出して、その世話をお願いすることになる。
 >PS2 SC L(LCD側へ)/>PS2 SC C(CRT側へ)

こうした準備をした上で、CT65535レジスタ群の読み出し/書き込みプログラムをアセンブラで作成。
.comファイルを作成するやり方は、大昔に書いたプログラムの書法をそのまま踏襲。(図6<クリック>

CT65535」が使うIOポートは幾つか有るが、今必要なのは、3d6h3d7hだけ...だと思う。
3d6hにレジスタ番号を書き込んで、その後、3d7hからそのレジスタのデータを読み出す、あるいは書き込む方式だ。
それで、関連ありそうな、現在のSTN液晶用レジスタ値群と、とりあえず用意してみたTFT用値群を表示させたら、ちゃんと出た!(図5)
しかし、これで安心しては居れないのだ。
これ以外に関連するレジスタ(群)の有無を調べて行かないと、まともな表示すら出ないかもしれないからだ。


+++ 相互接続 +++

昔、習ったのは、液晶パネルは電圧の与え方には、正しい順序があって、それを間違えると液晶を壊してしまうと聞いたことが有る。
確かに、この「CT65535」の技術資料のP.10の「PANEL POWER SEQUENCING」にも、そのことが書いてある。(図7)

それに拠ると、一番最初に与えるべき電源は「VDD(+5V/+3.5V?)」で、一番最後は「VEE(+22V/+17V、etc)」だそうな。
とすると!今、「VEEらしき電圧(+22V)」単独で、バックライト点灯の実験をしているが、一番良くない電圧の与え方のではないか?(ギョ!

なので、兎に角、使える「VDD出力(+5V)」を急いで探さねばならない!
先般、調べていた時には、(ピンNo4、No5に)+5V出力が見られたのだが、今は何故か0Vのままだ。

これは、もしかしたら、“レジスタの設定”に関連するかもしれない。
気は焦っているのだが、“急がば回れ”ということもある。
また資料を紐解いて、じっくり、調べてからにしよう!

尚、現在「PC110」で試用しているポート/端子は、CLK、HSync、Vsync以外は、どれがどれなのかは良く分からないが、きっと標準的な接続方法だろうから、他のSTN液晶駆動例や、TFT液晶駆動例が参考になる。(図8<クリック>
一応、それらを並べてみたが、使わないビット/端子が幾つか有るはずだから、それらは表示が出始めてから順序を入れ替えることにしよう。


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