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[二〇十八年十月九日]
PC110のMポート探索 失敗 

PC110」に(正常動作する)「TFT液晶パネル」を使いたいと思い、それが可能かどうかを調べているが、今回は一つ欠けている信号([DEN信号]Data ENable)を、「PC110」から取り出せないか?を調べた。
目論みは、失敗だった!

この信号は「CT65535」の[Mポート]から取り出せる(と資料にはある)が、実際の[PC110]の主基板から取り出せるかどうか?を探った。

[Mポート]に出力させるには、レジスタXR4Fの“ビット6”に“1”を立てればいい。
この為に、ちっちゃいプログラム(MDEN.COM)を作成して、それを、起動時に「AUTOEXEC.BAT」で実行させた。

PC110」基板上で、[Mポート]関連らしき所を探したが、それらしき箇所が見付けられず、現状では敗退。
(端子が露出していれば何とかなるだろうと思うのだが、チップが“ボールボンディング式”で半田付けされているので、見えてはいても何とも出来ず。じっと、手を見る...?)

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+++ 0V端子部の確認 +++

この「PC110」の設計者は、本などで拝見して、かなりマニアックな方だったように思ったし、全然別の話だが、探査機「はやぶさ」の設計者もそんな方ではなかったかと思ったこともあって、もしかしたら、本来なら使わないであろう[Mポート]も、何処かに引き出してありはしないか?と勝手な夢想をした。
それで、[Mポート]探索を始めたってわけ。


当初は、[VSync/FLM]、[HSync/LP]、[CLK/SHFCLK]などが並んでいる液晶用端子群No.25〜No.30の中の0V端子のどれかではないか?と確認してみたが、やはり違うらしい。
いずれも、(がっちり繋げてある)0V/GND端子のようだ。(図3、図4<クリック>
(そりゃまぁ、そうだろう。ただでさえ少ないGND線だから、他への流用などは難しいかもなぁ...)


+++ 主基板上でのMポート探索 +++

次に試したのは、チップから直接取り出せないか?ということ。
今実験中の「PC110」はあまりひっくり返したくないので、別機種を取り出した。
その「PC110」は、「液晶パネル」のビネガーシンドローム層を削り、後から偏光板を重ねたもので、微かにカラー表示が見られるWin95マシンだ。(これも、壊したくないが...)

それの裏蓋を開けてみた。
幸い、「CT65535」チップは、大変見易い箇所にあり、端子群も追っ掛け易いので、[M端子(No.55)]は直ぐに分かった。

しかし、その“ランド”は、見えてはいるが、内側の層だ!
とても、接続可能な端子ではない!
(昔、こうした箇所を削って端子を露出させ、そこに半田付けをされた豪傑の記事を拝見したことがあるが、今回は、そんな方法は採りたくない)

もっと、半田付けが容易な端子を探すべく、取り掛かった。
これのWin95入りCFに、ちっちゃいプログラム(MDEN.COM 図6<クリック>はその骨子部)を載せ、AUTOEXE.BATに、それの起動呪文を書き加えた。
これで、[DEN信号]が出ている箇所があれば分かる。(はず?)
電源を入れて、この近傍の“スルーホール部”などを、オッシロ(の細プローブ)で調べてみた...しかし、見付からず/見付けられず。orz
“クロック信号”や、“HSync信号”らしきものは見えたが、いずれも“DEN信号”ではなさそうだ。
HSync/LP信号”と“DEN信号”は同時に出ていて欲しいので、片割れだけでは、無いのと同じ。探索失敗!

あまりやりたくは無いが、最後は、CMOS-ICを使って、[LP]や[FLM]など、他の信号から合成しないといけないのかもしれない。
しかし、この[DEN信号]が無いことが、本当に致命的なのかどうか、まだ良く分からない五里霧中の状態なので、もう少し、ソフト/プログラミングで、“レジスタ群の設定”の方を追っ掛けてみようと思っている。


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