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[二〇十八年十月七日]
PC110の表示部検討 其の六 

前回に続きで、「PC110」に「TFT液晶パネル」が使えるかどうかを検討中。
やっと、一歩だけ前進!

今までは、“バックライトが点灯する”だけだったが、(意味不明の)雑信号の表示が出るところまで進んだ。(図1)
これには、「TFTモジュール」のFPC/FFC部の覆いを剥がして、信号線を追っ掛けようとして、色々な発見が役立ったからだが。(図2<クリック>

その発見/確認は、DCLK、HSYNC、VSYNC、DENの“シルク印刷”があって、それら信号線のランド端子が特定出来たことだ!(今まで記録していた場所は、違っていた)

また、“インバータ”らしき回路が、コントラスト調整部に繋がっていることを突き止めたが、この回路への供給電源電圧が、どうも「PC110」からの+3.3Vでは足りなさそうだったので、+5Vを使ってみたこと。
それによって、画面が黒く沈むようになり、表示が見えるようになった。
但し、まだ不明、不足な点が多々あり、今回はほんの一歩。

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+++ 端子部の調査 +++

上記の“シルク印刷”を手掛かりに、[DEN]、[HSYNC]、[VSYNC]、[DCLK]の各ランドにオッシロのプローブを当てて、信号波形を追った。

[DEN](Data Enable)は、やはり、ブランキング期間には、0Vらしい。
[HSYNC]、[VSYNC]は、どちらも“負信号”のようだ。

一方、「PC110」の[HSync]、[VSync]信号の極性をプログラムで変えて調べたが、(タイミングさえ問わなければ)“負”、“正”のどちらでも構わないみたい。
まだ、正常な表示すら出ていない現状だから、確定的なことは言えないが、もしかしたら、“立ち上がりか下がりのエッジ”を検出する方式なのかもしれない。

それにしても、[DCLK(クロック信号)]が、“か弱そう”のがちょっと気になる。
しかし、振幅が±0.5Vはあるし、実際に動作している組み合わせだから、“これでもいいのかなぁ?!”と独りごちる。

端子機能を再度調べ直したが、まだ入力か出力かが判然としない端子や、そのためにちゃんと設定出来ていない端子がある。(図4<クリック>
それに、(今は出ていないらしい)[DEN」(Data ENable)信号を何処から取り出すか?が悩ましい。
“レジスタの設定”を変えれば、[HSync](LP)端子を[DEN]端子に切り替えられるようだが、それでは、[HSync]が無くなってしまう。
CT65535」には[M]端子というのがあって、それが[DEN]に使えるそうだが、「PC110」では、それが出ている気配は無さそうだが...。

目下の課題は、その[DEN]信号と[HSync]信号の両方を、どうやって確保するか?だが...鋭意努力中!?
「TFTパネル」の種類によっては、[DEN]信号の不要なものも有るらしいが、今は兎に角揃えたい!


+++ CRT/LCD切替レジスタ +++

CT65535」のレジスタを群の働きを調べている途中(図6<クリック>)で、“CRT表示”を“LCD表示”に、任意に切り替える方法を見付けた!(図5)
レジスタ XR51の値に04hを加えるか、それを除くだけ。
試してみると、上手く行く!・・・これは、今後大変役に立つはず!

現に、今作ってある「(素朴な)設定変更プログラム」を試す場合、これまでなら、一旦「設定変更プログラム」を終了して、改めて、“PS2 SC LCD”とか“PS2 SC CRT”を打ち込んで切り替えねばならない。
だが、これだと、「設定変更プログラム」の中から、直接、「LCD」に切替られる素早さ・便利さがある。
勿論、今はまだ“目くら打ち”だが、「CRT」に戻すことも簡単だ。


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