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[二〇十八年十月十三日]
PC110 TFTパネル化 二歩前進 

5型TFT液晶パネル」に、Win95画面が綺麗に出た!!!(図1)
(とは言えど、色合いは未だ不完全だし、画面右端は未補正のままだが。苦笑)

前回から大きく違ったのは、最初から「6型TFTパネル」の“本体・筐体への組み込み”を考えた点で、配線群を極端に短縮したこと、(“CRT表示”を経ずに)ダイレクトに“LCD表示”をさせたこと、また「PC110」の額縁内側を削り倒したことなどだ。

6型TFT液晶パネル」は、ハード的には丁度納まるものの、ソフト的な画面が、窓枠よりややはみ出るので、「PC110」の窓枠部を削って広げるか、はたまた「5型TFTパネル」に切り替えるかは、今後の課題。

問題点は、起動時ではBIOS管理下の“STN液晶表示状態”なので、「TFTパネル」だと“真っ白画面”しか見えないという欠点がある。(図2<クリック>
“BIOS設定画面”が見られないので、(本体単独では)“起動装置の変更”が出来ない弱さが残る。
(まぁ、ポトリと外部CRT表示装置があれば、どうにでもなるのだが)

それにしても、今回は一気に進んだ感じ。“兎に角、組み込み”を狙ったのが、奏功したのだろう。
問題だった、“画面のちらつき・揺らぎ”が、「裏蓋」による遮蔽効果で、ちらつき無しの“すっきり安定表示”になることが分かったことも大きい。

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+++ 配線の短縮 +++

数枚買い込んである「FPC/FFC 30ピン・コネクタ付き小基板」(¥885送料込み)と「FPC/FFC 40ピン・コネクタ付き小基板」(¥945送料込み)の一組で、接続部を作った。

6型TFTパネル」のFPC/FFC接続部が、「PC110」のそれと近過ぎる難点はあるのだが、何とか薄く々々なるように仕上げた。(図3
相互のFPC/FFCが、もっと離れていれば、厚み制御や配線などは楽だったろうが、今の場合、どちらも変更は不可なので止むを得ない。

実験中は、裏蓋オープンのままで行うこともあるが、兎に角、最終的に“”が出来るかどうかが気になる!
うーん、少し締まり切らない感じはあるが、何とかビス留めは出来そう。(図4<クリック>
PC110」独特の“背中の妙な膨らみ”が、今の場合、大きな助けになっている。(笑)


+++ 表示乱れの問題  +++

これまで、レジスタ設定のためのプログラムを作るために、“CRT表示”で行っていた。
そのプログラムで、TFT用にレジスタ群の値をセットしてから、“LCD表示”に切り替えていた。
しかし、表示が安定せず、乱れ画面になってしまう。(図5)
この状態で、各配線を広げたり、間隔を縮めたりすると、乱れ具合が大きく変わるので困っていた。

今回、配線を大幅に短縮して、「PC110」表示部内に組み込んで「裏蓋」をしたら、その途端に、“スッキリ表示”に変わった!(図6<クリック>

また、それとは別に、最初“CRT表示”で起動して、途中から“LCD表示”に切り替えると、酷いチラツキが出て、これが治まらない。
ところが、最初から、(“CRT表示”を経由せずに、)直接“LCD表示”で起動すると、酷いチラツキがピタリと停まる。
「ブレッド・ボード」を経由した長〜い配線群でも、不思議なほど、文字表示がしゃきっと決まるのだ!
これほど見事な効果は、ちと珍しい!
だから、“裏蓋によるチラツキ抑制”と、“直接LCD表示によるチラツキ抑制”の両方で“安定した表示”が期待出来そうだ。


+++ 6型パネルの収納/部分破壊! +++

6型TFTパネル」を、「PC110」の表示部に納められるか?...ふむ、何とか入りそう!(図8<クリック>
レジスタ類の設定で、画面の中央寄せは何とかなるだろうと多寡を括って、「6型TFTパネル」を収納させるべく、前枠/額縁の内側の出っ張りや、ボスを、思い切って削った。(図7)
前側の見える部分には、ひびなどは入れたくないので、慎重にニッパーでカット。

右側の1個は削ったが、左側のビス・ボス2個は残した。
これで、「TFTパネル」を押さえようと考えた。...しかし、効果はもう一つのようだ。
むしろ、強力な両面テープや、ホットメルト・ボンドなどで周りを留めた方が、より良いかも。


+++ 6型画面のはみ出し +++

TFTパネル」設定用のレジスタ群に値を書き込む小さなプログラム「tft_lcd.com」を作って、「AUTOEXEC.BAT」内の最後行に書き込んで、それを実行させる。

現状では、電源投入後、暫く、白画面が続く。
(これは、もう少し短くする工夫は出来ると思う)
待っていると、「tft_lcd.com」の実行画面が出て来る。(図10<クリック>
(今は、レジスタ設定の画面だが、これに、未だ色合いに不具合がある)

余り設定を変えずにこのまま、「TFTパネル」を組み込んだとしたら、どうなるかをみた。
どうやら、右端が本体枠から、はみ出すようだ。(図9)
何時もなら、何も考えずに本体枠を広げるのだが、この「PC110」では、慎重になってしまう。

...既に、世の中では、「PC110」は骨董品的な取引がなされているらしく、不動ジャンク品ですら容易に入手出来そうにないから。
“骨董品”は、少しでも改変すると価値は下がるそうだが、逆に“傷があっても、それが景色”になって価値が上がることもあるそうだから、“ビネガー・シンドローム”も、その“景色”なのか?と思うほど、取引値段の方には、影響していないようにも見えるが。(苦笑)

まぁ、それは別として、(老体になっても、元気で)使い続けられること”を目標にしているので、怠らずに、保守や改変・改造をやっていこうと思っている。


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