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[二〇十八年十一月八日]
PC110 TFTパネル化 11 勘違い 

PC110」の“TFTパネル化”が予想外に進んだので、“細かい不具合”などは放っといて、好奇心の趣くままに、次のテーマに取り掛かった。

それは、5型ナビ機で良く使われている「480x272ドット2」(どうも、このサイズはWQVGAではないらしい)のTFTパネルを、ビネガー・シンドローム化した「PC110表示部」と置き換えられないか?ということ。
それが可能なら、そこいら辺にゴロゴロ転がっている(でもないか?)ジャンク・ナビ機のパネルが、好き放題に使えるからだ。

CT65535」の「技術資料」(図2<クリック>)をいい加減/雑に読んで、実は、“高解像度のパネルで、低品位の画面を出すことが出来る”というのを、早飲み込みで/手前勝手に反対に解釈してしてしまった(大いなる)“勘違い”だ。
余分のラインを挿入出来るのなら、ラインを“間引く”ことも可能ではないか?と考えたのだが、そうは問屋は卸さなかった!?

今回は、先般買った「Navia SP-501が、それ程の使い道も無さそうなので、無理矢理分解して、その「TFTパネル」(480x272)を試験台にしてみた。(図1)
水平方向は何とか納まるように出来るが、垂直方向はやはり難しく、画面の下部を部分的に(無意味に)隠せるが、表示内容は出っ放しで、下方に埋まっている。

これが、“文字画面”だけなら、最大14行表示に制限する方法を考えれば良さそうに思ったが、“画像・映像表示画面”になると、無理!
もし、480ラインを1本おきに“間引い”たら、240ラインだが、これを272ラインの中に表示すると、小さい画面が、更に小さくなってしまうわけだし。
画面が、昔のビデオ・カメラの「ビューファインダ」みたいな役割なら良いが、今の場合は「主画面」なのだから、“小さ過ぎ画面”は困る。


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+++ 低解像度パネルでの文字表示 +++

低解像度パネルでも、きちんとした文字表示が出来ることは、以前、“パネルの選別”をしていた時にも確認していた。
しかし、それを自在に横スクロールすることは出来ないので、右側の表示は欠けたままになる。(はて?ソフトの方で適当な横スクロールは、出来るものなのかな?)

今の場合、表示全部をパネル面内に納めたいので、少し「プログラムct65535.com」を弄ってみたら、一応納まるようになった。(図3)

これは、「CT65535」チップの中に、シフト・クロックを、ドット・クロック周波数の1/2に落とせる機能があるので、それを使った。(レジスタXR50のビット4を、1にする)
これで、兎に角、1行の内容全部が表示出来る。
漢字も、何とか読める。(図4<クリック>

しかし、縦方向は、行数足らずのままだ。(本来なら24行表示出来るはずなんだが、これでは14行しか出ない)
ハードウェア的に対処するには、ラインを“間引く”しかないが、「CT65535」にはどうもその機能が無さそうなのだ。
(もしかしたら、あるのかもしれないが、見付け出せていないのが現状)

それに、横に潰れている文字が、更に縦にも潰れるとしたら、大変いじけた“文字群”になるだろうな。(苦笑)
行数を制限する為には、出力側でじたばたするより、入力側で制限すれば、話は簡単なんだが。(その方法は、知らず/思い付かず)


+++ 画像表示 +++

“画像表示”の方は予想通りで、約1/4の面積しか表示出来ない。(図5)
WVGA(800x480)パネルで表示させた元の画像は、図6<クリック>の如くなんだが。

これは、“文字表示”の場合と違って、“画像表示”の場合、ドット・クロック周波数を分周したシフト・クロックを使う機能が無い(らしい?)からだ。
やるとしたら、分周ではなくて、横ライン同様に“ドット間引き”しか手は無いと思うが、この「CT65535」では、そんな無駄な機能を埋め込むようなチップ設計はしていないのではないかと思う。
(もし、あったとしても、こちらの力不足の為に、それを見付け出せないだろう、と悲観的)

今までの処は、それらしいレジスタの値を変えながら、反応・動作を見るといった、実験(/試行錯誤)の繰り返しだが、これが、なかなか面白いから、病み付きになってしまい、困ったものだ。(笑)


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