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[令和元年(2019)五月二十五日]
PC110 TFTパネル化 18 金5型版 組上げ 


或る方からの「頂き物」で、あまり使わずに大事に保存して来た(金色カバーの)「PC110」(図2<クリック>)だったが、やはり、これも「表示部/DSTN液晶」の劣化からは逃れられず。
しかし、動作は正常で(?いや!“音”だけはあまり良くないんだが)Win95もちゃんと起動出来るので、これも「表示部」を5型TFT化した上で保存しておきたいと考えた。

そこで、これまで調査・作成して来た「相互接続表PC110/DTN-6500」と「設定プログラムCT65535.COM」とが、“再現性良く”そのまま適合出来るか否か?の再々確認を兼ねて、「DSTNモジュール」から「TFTモジュール」への置き換え作業を行った。

「TFTモジュール」は、「DTN-X650[40pin]」から収奪。
以前に買っておいた)「30Pin」(PC110側)と「40Pin」(TFT側)の「フレキ・コネクタ搭載基板」とを、細多芯線を用いて半田付けで繋いだ。(30本60箇所+α)

結果は、一発で成功♪(ヨカッタ!)これで、再現性については良好!との確信が持てたし、満足な状態で保存出来る!

まだ、無線LAN用のWEP(低レベル暗号)用AP(アクセス・ポイント)を用意していないので、ネットには繋げないのだが、今は、VGA(640x480)サイズの壁紙/画像を色々用意して、切り替えて愉しんでいる。(図1)

壁紙を切り替えていて、画像の“微妙な色合い”がちゃんと出ていないのでは?という疑念が出て来て、一瞬、“接続の不具合”を疑った。
どうも、壁紙として1670万色画像を使うと怪体な色になるので、これらを256色に替えてみた。
それなら、そこそこ綺麗な画像が表示出来るみたい。
しかし、これはちょっと妙な話なので念入りに調べてみたら、何と!本体が“16色モード”のままだった!
慌てて、256色に直したら、まともになった!(やれやれ)

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+++ TFTモジュール、前枠の準備 +++

これまで、置き換えた「TFTモジュール」は、「中継配線群や基板」が嵩張っている為、余分に膨らんでしまっていて、その固定方法も不完全なので、少しガタが残っている。

今回は、出来るだけ「DTN-X650」の「前枠」や内部後部の「押さえ板」などの活用して、しっかり固定したいとを考えたが、やはり、どうしても“厚み”が減らせず、結局、「前枠」は除き、薄い「押さえ板」だけを利用した。(図3)
それも、ビス留めに使えるわけでなく、単に左右の動き止めの役割にしかならず。(無いよりマシ?)
尚、前枠に付いているリブなどは、ニッパーで切り取って、カッターなどで平らにした。(図4<クリック>

最終的には、「TFTモジュール」の後ろの“配線束”にクッションの役目をさせ、それとバランスさせるべく、右側に小さい板状のクッション材を入れて、裏蓋で押さえるようにした。
これで、一応は、「モジュール」を前窓枠内の所定位置で留められるが、少しのズレは、前面から指で押さえて移動・調整も出来る状態になっている。


+++ 中継接続部 +++

今回の「TFTモジュール」のフレキ・ケーブル端子の位置は、かなり“中央寄り”なので、「30ピン基板」と「40ピン基板」を離して置くことが出来る。(図5)

前面の「表示面」の位置を確定してから、2枚の「基板」をそれぞれの最適位置に置いて、下の白紙に印を付けた。
その紙を机上に置いて、基板配置を見ながら、基板間の配線をする。(図6<クリック>

配線群を半田付けしながら、ここに“結線済みのプリント基板”などがあれば、2個の「コネクタ」を接続するだけで済むんだが...
そう思いながら、他方では、こんなのは量産するものでもないし、また「TFTモジュール」の種類が変われば、接続位置も変わるので、固定的なプリント基板などは作れっこないなどと考えたり。
(昔、“あなた作る人、わたし食べる人”ってなセリフが話題になったことがあったが、今のわたしは、それの両方を同時にやらねばならぬ!笑)


+++ 実装 +++

結線を終えた後、テスタを使って誤接続、未接続が無いかどうかを確かめた。
一箇所だけ隣のランドに誤接続していたのを見付けて手直ししたのを除けば、ほぼ完ペキ!...ああ!近くが見え難くなっている現状なのに、この成功は、なんだ?
フレキ群の接続位置も丁度良い!(図7)(が、それも“あたり前田のクリケット!”?)

絶縁・保護のために、適当に下に厚手のプラ板を置き、ついでに上に窓枠部を切り抜いた余りの黒紙を置いた。(図8<クリック>

この上から、後ろ「金カバー」を被せて、押さえ具合を確かめながら、1.6mmφ3mm長のビス6本で、周囲全部を留めた。
これで、「TFTモジュール」ががさごそ動くほど緩くもなくて、良い具合!
でも、一寸のズレは、前パネルを強く押さえてずらすと、位置の微調整は出来る。


+++ ドライブ順序の設定 +++

(当苑の場合)液晶表示が見えなくなった「PC110」の殆どは、(弄繰り回す所為だろうか、)起動順序が“標準状態”に戻ってしまっていて、「CF(コンパクト・フラッシュ)」からは起動出来ない状態になっている。

これの“再設定”は、“BIOS設定”に入らなければならないが“液晶表示画面”が無いので、「外部ディスプレイ」に切り替えて表示させるのが、なかなか難しい!
何せ、(本来は、液晶画面に出て来る表示が、)どのタイミングで外部ディスプレイに切り替えられるのかが良く分からない。

兎に角、「Fn+F7キー」での切替と「F1キー」を使って(図10<クリック>)、幾度も試行錯誤を繰り返した挙句に、やっと“BIOS設定”画面に入れた。(図9)

これで、「HDD-2(CF)」を1番目に、「FDD-1(FD)」を2番目に設定した。
後は、この設定のままで使用し続けることになるが、厄介なのは事故などで、起動順序が“RESET”されてしまうことだ。
その時には、また此処に戻って来なければならない...が、少し憂鬱。


+++ 現況と過去 +++

起動CFは、以前のままのモノ(Win95搭載)だが、それで問題無く起動した。(ホッ!)
画面位置が、また、少し上にずれていたので、両親指で押し下げて、最終の適正位置に直した。クッションが効いているので、戻してもそのまま固定されているのが、良!

幾度か、電源を落としたり、再起動させたりしてみたが、特に異常は無く、(液晶置き換えの)再現性は良い。
(ただ、“Win95のDOS窓”で、「ct65535.com/ct65535.exe」が、上手く働くかどうかは、まだ調べていない)

DSTN液晶が劣化を始めてからも廃棄せずに、これらの「PC110」群(図12<クリック>))は、やれば何とか改善出来るのではないか?何とか全マシンを改良してみたいと思い続けて来たが、やっとそれが実現したわけだ。(図11)

これで、改修した「TFT化PC110」の3台となった。
そして、「相互接続図」と「ct65535.com」の“再現性の確認”も出来た、と思う。
後1台が未改良なのだが、それをどう料理するかを熟慮中。


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