[2002.12.08]
外付けバッテリ・ケースを、試作しました
これまで、外付けNi-MHバッテリを使う場合、PC110本体とは分離・二段重ねの状態で持ち運んでいましたが、時には危険な場面もありましたので、本体に固定できるバッテリ・ケースを作る事にしました。
長い間、固定する方法に迷っていましたが、思い切って試作した処、3点固定式のラッチ/リリース(?)機構が、なかなか具合のいい出来になりました。(自画自賛 ^^;)
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ケースの必要性
本体-外付けバッテリ分離型でも、運んだ後、物の上にでも置いてしまえば、大抵問題は無いのですが、以前GPSをテストしようと外へ持ち出した際に、本体とバッテリとがずれて地面に落としそうになった事がありました。(あぶない!あぶない)
以降、本体とバッテリをマジック・テープなどで止めてみたりしていたのですが、本体をポトリへ装着する際に邪魔だし、バッテリ充電の時にも具合が悪い。やはり、ケースに入れて、それを本体と機械的に結合させるのがベストだと言う結論に。
機械的結合の方法
結合方法については、あれこれ考えていたのですが、固定するには、やはりビス止めしかないか?と、取り敢えず1.6mmφのビス探し。
サイズがちょうどいいアルミ・ボックス(テイシン電機製 TC-13 )が見付かったので、これを使ってビスで仮止めしてみたのですが、付け外しが面倒だし、ネジ山の摩耗も気になるので、結局は中止。
(折角頂戴した1.6mmφのビスを活用せずに、スミマセン!m(_~_)m > ぽんたさん)
"やはり、ポトリから外して直ぐ取り付けられ、またポトリへ直ぐ戻せるようにしたい。けど、ポトリみたいなラッチ機構なんて素人に作れるわけが無いし...でもまあ、作りながら考えるか?"と、ジャンク箱をひっくり返しながら、始めました。
部材の切り出しとアルミ板加工
本体後部の角孔に引っ掛けるフックは、金属よりもプラスチック材などの方がいいと思ったので、ジャンクのアダプタ(Digital Hi-Note用FDDアダプタ?\200)から切り出しました。(右の写真)
これを、適当な長さと幅と高さに加工して、後部フックにしました。
また、ケースそのものは、0.8mm厚のアルミ板を、例の折り曲げ機で曲げたり、金鋸で切ったり、鑢で削ったりして、整形。中開きのコの字形にしました。
(結局、この簡単構造が、後述の"ワンタッチ取り付け/取り外し"には、具合がよかったようです)
前フックと保持箇所のこと.
手早く言うと、前フックは、板の端を必要な幅(約8mm)に切って適当に持ち上げただけです。
長さ(奥行き)約4.5mmをペンチで持ち上げてから、先端部を少し押し下げて浮き隙間を1.5mm位にすると、これがちょうどいいフックになりました。(今の処、バッテリ質量の460g強にも耐えています)
本体への固着は、前部1箇所と後部2箇所で、一見正規ポトリと同じ(?)。あまり手荒く扱わなければ、これでも結構保ちそうです。
取り付け/取り外しはワンタッチ
(後部フックを孔に嵌めてから、)そのままPC110本体を降ろすと、本体の前孔の下で引っ掛かりますが、本体を後方へ少し押しながら降ろすと、(カチッと言う感じで?んなわきゃない!)嵌まります。
また、これを外す時は、ケースの横を中指で手前に引きながら、本体を親指で押して持ち上げれば、簡単に外せます。
(そう言えば、Lib50MやLib60などの表示蓋を開けるのは、これと似てるかな?いや、ちょっと違うようですね)
"本体を、後ろに押せる"処がミソ。アルミ・ケース後部(+全体)が撓(たわ)むので、それが可能になっているわけです。
これまでは、前のラッチ機構ばかり考えていましたが、後部も考え直す必要がありそう。
電力供給の方法
先回の記事で書いたように、本当はバッテリの減り具合を見るために、内蔵バッテリ端子から供給したかったのですが、この9.6Vバッテリだと、残量表示がずっと100%のままで、役に立たない事が分かりました。
それに、内蔵バッテリ端子以降は、レギュレータが入っていなかったように思うので、直接高い電圧を加えると内部回路/素子に無理を強いる事にもなります。
止む無く、以前と同じように後部のDC-INコネクタから供給する事にしました。
改良計画?
今回は、一応試作。本番は(やるとすればの話ですが)、強度面を考えて1mm厚の板にしたいと思っています。
また、今はアルミ・ケースが本体に直接接触する箇所には、セロ・テープを貼って、本体が"アルミ微粉汚れ(?)"になるのを防いでいますが、次はちゃんと塗装をしたいものです。(アルマイト加工などができればいいのですが、その腕が無い)
ラッチ/リリースにケース自身の撓みを使うのは、あまりスマートでは無いので、スプリングなどを使って上手くできないか、と考えています。