[021225]

外付けタッチ・パネルを、付けてみました.

時々、AMiTY VPLib50Mをペンで触っていると、PC110へ戻った時、ついメモ・パッドでなく表示画面をタップしてしまいます。それなら、いっそのこと画面上にタッチ・パネル(別称:タブレット)を付けましょうか。

この件はずっと前からの懸案項目なのですが、今回は下調べのつもりで、旧いPDAのパネルを流用して、外付けで実験してみました。

(実は、これは、以前に、きしもとさん処の「カーソルキーの追加」を拝見し仰天(?!)して以来、何時か(形を変えて)真似してみようと、ずっと温めて来ている項目です)

コネクタでも付けないと、この形のままでは実用は難しそうですが、一応、動く事が確認できました。
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部材と接続部.
以前から、タッチ・パネル(抵抗膜方式の)を探し続けているのですが、部品で適当なサイズのパネルが、なかなか見付かりません。(PDAなどのは、サイズが小さいので、あまり使ってみる気が起きませんでした)

今回は(今年も終わりに近いことでもあるし!ん?)、殆ど使っていないPDA(SHARP製PI-7000)のタッチ・パネル部だけを流用して、外付けでやって見る事にしました。

PI-7000の中を開けて調べると、タッチ・パネルからの配線は、左上の写真のような箇所に露出(半田付け可能!)している事が判明。


端子とパネル電極位置の関係は、右端から左へ順に、2番目-上側,3番目-右側,4番目-下側,5番目-左側。

接続用のフラット・ケーブルは、偶々同じピッチ(1mm)の16線のもの(長さ20cm強)が手元にありましたので、これを4線分だけ切り離して使います。(*注

PC110側の接続部.
PC110側の接続部は、裏蓋を開けると(嫌でも?)目に付く4線のコネクタが、それ!で、このピンの電極割振りは、左図の如く。
(これは、実際に上記のパネルを繋ぎ、お馴染みのMr.PerkinsのWMousePdを使わせて貰って、それで動かしながら調べた内容です)

残念ながら、フラット・ケーブルはそのままストレートには接続できず、1本ずつ交差させての接続となります。(これは、PI-7000側の半田付け部での線の入れ替えで吸収させました)

両者の接続.
フラット・ケーブルが少々固くて、PC110のコネクタ部に無理をさせそうで気にはなりますが、暫くの辛抱です!?
タッチ・パネルの裏側で、ケーブルを1回ループにしてから、引き出す箇所を上手く選ぶと、PI-7000の全部のカバーを嵌めてビス止めをする事ができました。

更に、PC110の裏蓋も閉めて、並べたのが左最上部の半完成写真
(尤も、こんな直接結合状態は、実用的ではないので、あくまで仮の姿)

動作/操作状況.
いやー、動くことは動きますが、ペンで押さえると、マウス・カーソルが数十ドット(時には百ドット)近く、あちこち飛び回りますね。
原因は、多分、ノイズ/AC誘導電圧混入のせいだろうと思います。(これは、裸で外付けした"アナログ部品"ゆえの悲しさ/弱点)

WMousePdを「Relative」モードで使うと、ペンのストロークに対してカーソルの動きが少ない感じがします。(擦っても擦っても、カーソルが目的地へ到着しない?)
また、「Absolute」モードにしてちゃんと位置指定をすれば、タッチ・パネルのほぼ全面を使う事も可能です。でも、残念ながら、横の分解能が足りない?カーソルが飛び々々に動きます。(隙間に入ったアイコンは、ドウスルー?アイ...?では片付かない!)
使うとしたら、やはり「Relative」モードの方でしょうか。

「カーソル飛び回り」の対策.
幾ら"実験"だと言っても、カーソルが飛び回る状態でオシマイにするわけにはいきません。少し抑制対策をしてみました。
 1.タッチ・パネル側の電源・GND端子を、PC110のGNDに接続
 2.パネル下部全体にシールド板を敷いて、PC110のGNDに接続

対策1である程度抑制できますが、まだ不十分。対策2を加えると随分抑制できて、ほぼ実用範囲に入りました。(余談:左写真で、下に敷いている銅板/箔は、AMiTY VPの中に入っていたものです。G(^^))

対策1は(下部の液晶パネルが動作していないと、それのシールド効果は、)あまり期待できません。やはり、タッチ・パネルの裏側に、直接シールド板を貼り付けるのが、一番効果的でしょう。(それから、フラット・ケーブルもシールドが必要かな)
最終的に、タッチ・パネルを、PC110の表示面に貼り付けた状態にすれば、ケースの遮蔽効果などで、問題は無くなるだろうと思っています。

まとめ.
メモ・パッド4端子の割当てが、判明。また、WMousePdはサイズに拘わらず何とか使えそうな事が、分かりました。(でも、水平方向の分解能の問題は、じっくり考えないといけないようです)
後の課題は、適当なサイズの単体タッチ・パネルの入手、ってとこですかねぇ。

で、この記事を書きながら探していたら、ZAURUSを/パーツも販売している店、CyberSPOTさん処(2005.1現在、状況不明)が見付かりました。
やはりサイズは小さいのですが、パネルの組付け実験ができそうなので、ZAURUS用タブレットを買ってみる事にしました。


*注.
まあ、無いとは思いますが、もしこのようなフラット・ケーブルを、PC110関連などで使われるなら、数本余分がありますので、差し上げます。メールで、ご連絡下さい。 本件、終了!

ただ、フィルム・タイプのフレキに比べると、かなり固くて使い難いので、そのおつもりで。

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