[20020608]

PC110を、内蔵バッテリでデータ・ロガーとして働かせてみました  *追記あり

先日、細工したデータ・ロガーのハードとソフトで、PC110内蔵/外付けバッテリの消費状況を見てやろうと始めましたが、PC110+ポトリ*注)だけでデータ採取が出来た事と、内蔵バッテリが2個共くたばっていた事が重なって、最初の目論見からずれて、変な結末になってしまいました。

一応、PC110は、携帯ロガーになりました。
で、ポトリって、内蔵バッテリででも働くんですね。(考えてみれば当然かな。"知らぬは、おのればかりなり"って?)
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計測系の簡素化
当初は、TP535を使ってデータ採取をするつもりでした。しかし、場所が狭いので、計測中は別の作業の邪魔にもなります。(何せ、周りもガラクタが一杯で...)
で、PC110だけでできないかなー?と思ったわけ。(バッテリが切れたらハイ、それまで!なんですけどね)

手持ちの本、「オーナーズ・ガイド」や「活用ハンドブック」 (武井一巳さん著メディア・テック出版1996年初版) を見ても、ACアダプタ無しでポトリが使えるとは書いてないようでした。いや、実は... 「オーナーズ・ガイド」の「サスペンド/レジューム機能の項」や「活用ハンドブック」の「赤外線マウスの項」辺りでは、使えそうな感じもしたのですが...
まあ、四の五の言わずにやってみるのが手っ取り早い。

プログラムの準備
先回から、画面構成を随分弄くりました。("VBなんて!"って、今迄は半分(?)馬鹿にしてたけど、画面設定などに関しては、結構便利ですねぇ。感心した!)

画面変更に加え、ポート設定のルーチンを削ってしまっていたので、あたらにポート自動検出のルーチンを付け加えました。(大したルーチンではありませんで、まずch1から始めて、アクセスしてエラーだったら、次のch。で、ch6を越えたらオシマイ方式。今の処、PC110を含め4機種上でOK)

あれこれ手直しして(しかし、まだ時間の刻み目を入れるのを忘れてる)、コンパイルしたlogger.exeなる実行ファイルを、PC110へ移送。ところが、走らせようとすると、"xxx.DLLやyyy.OCXが足りない!"って文句たらたら。(この共通ライブラリって、便利なようで不便) 面倒だから、VB6のランタイム・ライブラリなどごっそりと組み込み。(こんなやり方でいいのかなー?)
で、やっと走り出しました。

PC110で仮テスト
事前準備はACアダプタを繋いでやりましたが、いよいよアダプタを抜いて、内蔵バッテリだけでやってみた。
"おっ!動いてますね。線が振れてる。"
ここで、一旦終了。そして、電圧と一緒に電流も測るべく、小物を作ったり、表示の手直しをしました。(*参考

実測.
気合を入れて記録したのが左上図ですが、"あれー?内蔵バッテリが5分しか保ちませんよ!"(んなぁ...まあ、そろそろ寿命と思えば、そうかもなぁ....) 20%(?位)になったところでピコピコ鳴り出したので、急いでACアダプタを差し込みました。

今度は、(検出端子を逆にして)充電電流(?)を見ると、何やら暴れまくっています。100%で停止。(でも、たった25分で100%?)
これは、バッテリ内の制御回路のせいなのか、PC110内の充電制御回路のせいなのか、よく分かりません。(多分、バッテリ側の制御異常でしょう。と言うのは、印加電圧の方は振れはあるものの、それ程大きな変動はしていないから)
繰り返してみたら、再現性はあるんですがねぇ...(これが正常な値なのかどうかも不明です)
役に立たない、変なデータ採りになってしまいましたが。

結論!PC110は、ポトリを使えば、内蔵バッテリ駆動で携帯データ・ロガーになる。しかし、当苑のバッテリでは、5分間しか動かない。(?)

ついでにパラレル・ポートの確認.
上記データ・ロガーで、シリアル・ポート(RS232C)の確認ができましたが、内蔵バッテリ駆動でのパラレル・ポートやマウス・ポートの方はどうなのか、調べてみました。
例の動画(?)デジカメを使ってやってみたら、まったく問題無く動作します。右写真。(まあ、バッテリが保ってる間、の話ですがね)

*蛇足
この「活用ハンドブック」は、今でも時々参考にさせて頂いてますが、内容が豊富で良い本です。(もう、今では入手は困難?)


*注
ポトリ」のIBMの正式名称は、「ポート・リプリケーター」です。


*参考
電流検出は、マイナス側に0.1Ω(1.1Ωを11本並列接続して作製)を入れ、これの端子電圧を読ませます。
1Aなら、100mV出るハズです。これだと、アンプのゲインは10倍程度でいいから、苦労は無いはず...でしたが、"電流値計測端子"には、何やら未だ問題がありそうです。


*追記
上記、電流測定端子について、どうやら0.1Ωの両端に直接接続していたのが暴れの原因だったようです。オペ・アンプの入力インピーダンスに拘わらず、入力部の抵抗を低くし過ぎると、自己発振など異常状態になり正しい出力が得られないようです。
後で入力側に直列に、10KΩの抵抗を挿入してやったら、かなり安定した状態になりました。
しかし、まだ安心は禁物。もっと、確実に検出できるよう検討して行きましょう。

と、やってる内に、バッテリ部から引き出していたリード線同士がショートでもしたのでしょうか、バッテリ制御回路が"壊れた"みたい。充電放電もできなくなってしまいました、とさ。(あー、やれやれ、またか!...)


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