[0301001/031019]

支持・回転部を、修繕しましたが  *追記&追記あり.

先日、部品取機の棚卸しをしたのですが、千切れていた「支持・回転部」の接合部は、どちらも奇麗な状態で、修繕できそうだったので、トライしてみました。

色々考えたのですが、思い切ってステンレス用半田で接合してみたら、思いの外上手く行きました。
台座の半円型嵌め込み構造の助けもあって、強度もそこそこあるようなので、暫くは保ちそうです。
後日記] しかし、結局は駄目でした。
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接合方法
結合するのは、元のように溶接が一番いいのでしょうが、残念ながら、そんな設備や技術の持ち合わせはありません。
さりとて、樹脂接着は強度面で不安があり、特に2液混合接着剤では最近連敗中(?くっ付けても、簡単に剥がれ!)なので、使う気がしません。

そこで、(買ったままで随分長く放置していた)「ステンレス用半田HAKKO製ヘクスゾールNo.67)」を試してみる事にしました。フラックスとして、専用のサスゾールF液が必要。(容器は、ビニール袋に入れて長期間放置していたので、漏れていたのか容器の周りがベタベタ。でも、液の効果は十分!)
使った道具は、支持台、60W半田鏝,それと、フラックス付けに爪楊枝。

"半田付け"の良い点は、何度でもやり直しができる事ですが、一番上手く行ったのは、両方に予備半田をしておく方法です。
両方の接合表面に上手く半田が乗れば、殆ど成功したも同然で、熱容量はそれ程大きくないので、両方の位置決めをして暫く半田鏝を当てていれば勝手に(?)融着します。
(しかし、両方を重ねる向きが良くなかったせいで半田が垂れて、危うく回転部まで半田付けしてしまう処でした。まあ、予備半田はしていないので簡単に引き剥がせ、事無きを得ましたが)

余った半田は、熔けている間に爪楊枝でかき取るか、冷えて固まってからヤスリで削ります。(両方、やりました)

表示部の自立
支持・回転軸を元に戻して、本体に嵌めてみました。
後は、右写真の通りで、しっかり自立しています。十数回開閉してみたけど、外れる様子はありませんので、暫くは保つでしょう。
(何故か今回は、「しっかり自立」っていうのが、大変有り難い事なんだと、つくづく思いました)



これで、修繕は完了ですが、ステンレスの半田付けにも(ささやかながら)自信が付きました。対象物の熱容量が、さ程大きくなければ、結構上手くできそうな感じです。


半田付けサービス 廃止.


*追記 [1010]
暫く開け閉めを繰り返していたら、再び左側が、ものの見事に千切れてしまいました!

外れた跡をみると、半田に少し巣が入って(強度を落として)いるようでしたが、半田部は飴を捩じったような感じなので、やはり、力が加わる部分は、本質的に半田では強度不足のようです。

まあ、もう一度トライしてみるつもりですが、多分仮留めにしかならないでしょう。(ちょっと、残念!)


*追記 [1019]
へろへろ(目盛屋)さんから、保守用としてお持ちだったヒンジ・セットを譲って頂きました。感謝!
やっぱ!新しいのはスムーズです。

(どうも、上記の半田付けが千切れた理由には、(加熱したせいか?)回転部が物凄く固くなっていた事もあるようです。軸部と支持部の両方を電工ペンチで思い切り掴んで力一杯回して、やっと動く状態でしたから、千切れるのも無理ないか)


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