[081102]

2.5"HDD用延長ケーブルを、作ってみました.

近頃は、実験のために、よくノートPCのHDDを抜き差ししているのですが、手探りでやるのでイライラする事もあるし、何度も抜き差ししていると、受けピン側のバネが弱らないか気になります。

それで、HDDを外で、抜き差し出来るような2.5"用の延長ケーブルを、ずーっと探して来たのですが、店々で尋ねても、出してくれるのは「2.5-3.5変換用」ばかり。

偶々、両側レセプタクル(“−コネクタ”)付きの15cm程のフラット・ケーブル(変換名人HDD変換アダプタ 型番:IDE-44BB」)を発見したので、これと壊れたHDDとを使って自作してみる事にしました。(\480+壊れHDD\100)

出来上がったのが、左上の写真。壊れたHDDの基板“+コネクタ部(剣山部)”を流用して、残りの本体は支えとして使うようにしました。こうすると、基板が少々膨らみますが、+コネクタ部の取り扱いが大変楽です!
序に、−コネクタを追加して、2台接続出来るようにもしました。
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前処理.
前準備として、フラット・ケーブルの片方の“−コネクタ”を外しました。(ミスって、壊してしまったが)
その状態だと、ビニール被覆に既に切れ目が入っているので、被覆は必要幅だけ簡単に剥せます。

HDDの方は、基板を本体から外しますが、特殊ビスなので、それ用のドライバが必要。(幸い、必要なのは揃えてあります)

外した基板上のパーツ類は、高温ブロアで熱し、全部吹き飛ばして、取り除きました。
これには、2つの意味があって、1つはコネクタ部を電気的に邪魔なものから切り離したかったのと、他の1つは、フラット・ケーブルを張り付けたかったから。

ケーブルとコネクタの接続は、当然、半田付けです。(圧着端子なら、グッドなのですがねぇ)
ケーブルの線群は多芯なので、(本当は、丁寧に1本ずつ撚ってから予備半田をすれば、ベターだったのですが、)そのまま崩さないようにして、予備半田をしました。
(でも、後で数本がバラけてしまい、束ね直すのに梃子摺った!)

結合.
半田付けは、通常の30/60W切り替え型半田鏝を使用。
最初は順調に半田付け出来ていたのに、途中から乱れ出して、左写真円内の右下群の如く。
(これは、多分、両方の手の角度や半田鏝の太さ・角度に関係していたのでしょう)

後で半田付けのやり直しをしながら、何とか全部接続を終えて、導通・短絡チェックもしました。

それだけで済むかと思っていたのですが、TP600でテストしたら、“1780エラー(Hard Disk 0 error)”が出ました。

やはり、基板側に電気的な接続が残留していたらしいので、改めてコネクタ近くの配線・基板をミニ・グラインダ削り落し
(うっかりやり過ぎて、基板裏まで貫通させた箇所もあります。左上写真<クリック>でその様子)

取り付け.
試しに、ケーブルと基板だけで挿し込み実験をしてみたのですが、位置決めが大変難しく、なかなか差せませんでした。

そこで、支えとして、本体を/に取り付けてみたら、これ、“挿入位置決め”に甚だ具合がいい!(左写真)

左のようなHDDでは、ビス留め箇所は辛うじて4箇所確保出来ましたが、ものによっては、3〜4箇所での固定になります。
まぁ、それでも、引っ張りや曲げに対しては、コネクタ部の半田付けだけよりは、耐性があるはず。

(左/上写真<クリック>は、面白半分で、表のカバーを剥してみた様子。しかし、これでは円盤に指紋が付き易く、見苦しいので、非実用的!orz)

試験.
左写真は、TP600に挿して試験をした時の様子で、先に出ていた“1780エラー”は全く出ないし、外側に接続した通常のHDDを問題無く認識出来ました。目論み、成功!w(^-^)w

多ピンの半田付けも、やってみるまで、かなり躊躇していたのですが、“案ずるより産むが易し”でした。

使い勝手も悪くないので、暫くはこのまま使ってみようと思います。(目下の主な用途は、ロックトHDDの解放実験?)。

これだけでは勿体無いので、コネクタを増やして「2台装着」を考えました

2台装着の試み.
この方法は、PC本体側のHDD用電源回路の余裕度が、問題になります。
まぁ、大抵、保護用として2A〜2.5A位のヒューズ(TP310の例)が入っているようなので、最大1.5A位までなら(多分!?)大丈夫でしょう。

幸い、低容量や非流体軸受け型のHDDなら、(表記されている)消費電流は1台およそ0.5A前後なので、2台は可能か?
(大容量の流体軸受け型は、1A以上のものが多いので、要注意ですね)
TP600(FDD装着)で、2台(0.53A+0.5A)で試験しましたが、ヒューズを飛ばす事無く動作させられました。(左上写真&それの<クリック>)

これは、一発勝負で、もしもヒューズを飛ばしてしまったら、本体を解体してヒューズの付け替え作業を余儀なくさせられる恐ろしい方式 です。
また、プライマリのマスタスレーブにしか出来ないので、本体にCDDなどが入っていてそれがスレーブになっていたら、当然競合するのでHDDの2台装着は難しくなります。

ディスク間コピーなどは、USB経由よりは速いでしょうけど、まぁ、余程の必要性が無い限り、安易には使わないようにしましょう。

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