[021221]

TP310の、HDD用電源ヒューズを補修しました.

TP310はHDDの取り替えが容易なので、FDの無い機種のHDDの下準備をする時などに、大変重宝していますが、これにHDDをセットした時HDDのピンを1筋差し違えて、中のヒューズを飛ばしてしまいました。

比較的分かり易い場所だったので短時間で修復できましたが、こんな"不注意"は、色々勉強(?)にもなりますねぇ。(けど、HDDの差し間違いでヒューズを飛ばしたのは、TP345に次いで、2度目だぜ)
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経緯.
流体軸受けHDDをTP230Csに載せるために、このTP310を、下準備用として使っていましたが、何度かHDDを出し入れしている内に、TP310の電源スイッチを入れても一瞬LEDがチカッとするだけで、まったく動かなくなりました。
ACアダプタのコネクタ不良などを(希望的に!)疑いましたが、HDDを引き出してみると見事に(?)、1筋差し間違っていました。
本来なら、この位置関係だと本体側のコネクタに差し込めないはずなのですが、カバーがヤワなせいか、ズレて入ってしまったようです。

不動原因の推定.
電源をONしても、HDD,FDDどちらもモータの回転音がしていませんから、動かなくなった理由は、(回路関係も気にはなりますが、)多分、"HDD電源のヒューズ切れ"でしょう。
IDEコネクタの接続図を見ると、どちらにずれても電源+側とGNDがショートするようです。
これが直せるかどうかは、中を開けてみる以外に、手は無さそう。

開腹.
外から見えるビスは、兎に角、全部はずしました。
キーボードや放熱拡散板を外した後、できるだけ早い内に、液晶表示部を外しておきます。
(そのコネクタは、手前を細い針金(クリップ)などの先を曲げたもので引き上げながら、同時にフラット・ケーブルを引っ張れば簡単に抜けました)

筐体の殻割りは、手前部が一番頑強に抵抗していました。が、端の方からプラスチック板を差し込んでこじ開けながら、丁寧に思いっ切り(?)バリッとやれば外せました。
中は、比較的素直な作りで、TP380Eのような嫌味(?)な箇所は、殆どありません。

ヒューズの交換.
メイン基板を裏返してヒューズを探すと、増設メモリの横に見付かりました。(ここは、ちょうどHDDのコネクタの直ぐ近くです)
テスタで当たると、"非導通"で、将に、これ!

基板上のシルクには、1.5A/125Vとなってましたが、実際に付いてたのは2.5Aです。でも、今時の大容量HDD(0.8A〜1.0A)を入れて、FDDを同時に働かせるとすれば、この値でも小さいかも知れません。
が、一応今までは保っていたので、同じ2.5Aを使う事にして、横に抱かせました。

ビスが余らないように組み上げて、電源を入れたら無事回復。
(大変勉強になった、2時間でした。ξ^-^; )

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