[020602]

TP365XのLCD表示部を、修理しました  *サブ2台廃棄 *メイン1台廃棄(2010.10末)

里子に出したTP365X、"最近、表示色がオカシイのだが見て欲しい"との要請があり、持ち帰って見ると、やはり表示異常。

これは、パネル・ケースを捻ると表示が色抜けしてしまうポンコツっ子。
パネルの裏に詰め物を入れて誤魔化していたのですが、何度もパネルを開け閉めしている内に、状況が悪化したようです。

裏の制御基板を外してみた結果、外れていたミニ・コネクタを半田で付けし直したら、治りました。
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状況と決心.
動作させてみると、これはもう、確かに変な色です。パネル・ケースを捻ると正常に戻る時もありますが、直ぐ変になってしまい、かなり重症です。

異常箇所を特定するために、パネルを外して(*注)、基板やフレキのそこここをコツコツと叩きまくりましたが、特定できない内に、遂に画面が完全に真っ白に!



パネルを開けて見た.
仕方がありませんので、裏の基板を剥がしてみる事にしました。(どうせ、ダメモトです)

まず、透明な橙色カブトン・フィルムを剥がし、小ビス5個を頭の刻みを潰さないように気を付けながら、慎重に外しました。外した基板は、左の写真。

始めは、何処もおかしな所は見当たりませんでした。しかし、ルーペで基板のあちこち見ていると、細いピンが3本ほど突っ立って、曲がっているのが見付かりました。"何だ?これは!"

パネルの裏側と照合すると、その箇所にミニ・コネクタのオスの背中が見えていて、3箇所ピンが抜けた跡がありました。
オス部を抜き取った状態が、左の写真。これの16本の内13本のピンの半田付けが外れていたわけです。

多分、最初外れていたのは1,2本位だったのでしょうが、詰め物や開け閉めのストレス、それにコツコツ・テストなどで、これだけの半田が外れてしまったようです。しかし、もし1本だけの半田外れだったら、果たして不具合箇所が見付かったかどうか...

処置/工事
このミニ・コネクタはかなり小さくピン間が狭いので、細目の半田鏝でも半田付けは難しかったです。

半田ブリッジを気にせず、一応全部のピンを半田付けした後、「半田吸取り線」で余分な半田を吸取りました。6倍ルーペで何度も確認したのですが、1回目は失敗。仮セット状態で動作させて見ましたが、画面はまだ真っ白!

再度、半田が膨らみ気味の箇所を、半田吸取り線で。でも、やってみると、まだ駄目!また見直しです。

今度は、離れてしまったピンがありました。それを付けたら.....やっと、治りました!(3度目の正直?)

*注
パネルの外し方は、それほど難しくはありませんでした。表示部下部のめくら蓋2個(左上写真内の赤丸印)を、先細のピンセットで外して、中のビスを抜き出します。
で、上部の隙間に爪かプラ板を差し込んで、前カバーを剥がせば、右最上部の写真のような状態になります。
後は、パネル回りの4このビスを外し、右上の高圧プラグや左側の信号部コネクタを抜けば、パネルが取り出せます。

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