[050326]

SWラジオ(新品3機種)

ガラクタ収集癖が嵩じて小型・新品廉価版のSW(短波帯)ラジオにも少々興味が出て来ました。

しかし、最近ジャンクの中・大型のTrラジオを手に入れてから、それらの音がマシなのに小型ラジオの音が(とても)悪いのが気になり始めています。

それで、これからは小型の方は(聞く方は捨てて)デザインや機能的な良さだけに重点を置こうかなと思っています。

小型はこれら以外にも数台ありますが、ここではオールウェーブ(多バンド)型だけを取り上げました。
この中で、上写真の真中のが一番好き!
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仕様比較
項目ANDO AR2-626SOHM RAD-S311NOHM 9B-399
SW帯7バンド(5.8〜18.1MHz)9バンド(4.7〜21.8MHz)5バンド(5.9〜21.8MHz)
FM帯76〜90MHz,TV1〜376〜90MHz,TV1〜376〜90MHz,TV1〜3
AM帯540〜1600KHz530〜1605KHz530〜1600KHz
電源UM-3 2個UM-3 2個,外部入力(3V)UM-3 2個
ANT伸縮・傾斜可伸縮・傾斜可伸縮のみ
機能同調表示あり同調表示あり同調表示なし
聴音SP,EP両用SP,EP両用SP,EP両用
価格\2,625+振込料+送料\1,600+税+雑費\1,980+税+雑費
仕様はいずれも似たり寄ったりで、最低限必要(?)な短波帯の6〜12MHzは一応含まれています。ただ、それらは3〜4バンドに分けられています。

これは多分、同調(チューニング)の容易さを配慮したせいかも知れません。特に周波数帯の違うNSB印(ラジオNIKKEIが、バンドを切り換えてもほぼ同じダイアル位置に来るようにしてあるのは、意味あるかも。
(でも、ANDO製のAR2-626Sは購入当初から周波数のズレが大きくて、マークが全然役に立ちませんでした。a@_@;)


個別寸評 RAD-S311N(Swave)
この機種が、最も気に入っています。スタイルが自分好みだからですが、それ以外にも、使い易さの点で他の機種より上位だと思います。(それに、価格も一番安かった!)
NSBの6MHz帯、9MHz帯がほぼ近い位置で受かりますし(マークとのズレも僅か・・・かな?)、周波数切替SWの配置も素直だし、動きもスムーズです。

珍しいのは、電源SWがボリュームとは独立に設けられている事。通常は、コスト低減のためか(?)SW付きVR(可変抵抗器)を使う機種が多いのですが、これは敢えて別なのです。(だから、毎回同じ音量で聴けますね)


機構は、開けて見て分かったのですが、中にもう一つフレームが設けられていました。多分、組み立て易さを考えた設計なのでしょう。(こうすれば品質の均一性・維持も容易になるはず。曲芸もどきの組立て作業が必要だと、良い製品にはならないですからねぇ)

この機種には、何か商品設計に意欲・こだわりが感じられて、その意味でも気に入っています。傷を付けないようにして、大事に保存しておくつもり。


個別寸評 9B-399

これはかなり以前に買ったもので、上記のと同じOHM電機製ですが、既に生産中止機種のようで市場には見当たりません。
それ程酷くはないのですが、少し使い難さがあります。まず、電源SWを入れると必ずFMモードになる事で、うっかりボリュームを上げると物凄いノイズを聴かされます。
また、暫らく使わずにいると(上部にあって見難い)バンド切替SWが動き難くなります。たださえ動かし難いのですが、埃などが乗ると余計に苦しいです。(爪を立てるようにして動かさねばなりません)

6MHz帯のNSBはほぼマークの近くですが、9MHz帯は位置が少々違うようです。(元々の調整ずれ?それとも印刷ずれ?)

内部の様子は、左写真および<クリック>で。


個別寸評 AR2-626S
これは、購入時からケチが付いていました。正面下部の目立つ所に縦傷。通販業者からなので、余程交換を申し出ようかと思ったのですが、再梱包や送付の面倒さに加え、これ自体の使い勝手の悪さで気力を削がれた事もあってそのままにしていました。

でも、見る度に気になるので、一度艶出し剤で擦ってみたら余計に汚くなってしまいました。(とほほ!(T_T;?)

これ、VRの音量調節特性が何だか変!あるVR位置から突然、急激に音量が増加するので耳が壊れそうになります。それに・・・電源を切ろうとして、ウッカリVRを右下しにすると音量がガーッと急増して、これまたビックリ!(人間工学理論に基づいた右廻し=増加方式のせい?でも...右手を下に降ろす時には、電源断にして欲しかったなぁ!)

ロッド・アンテナは直立不動なので、もし本体が机の上から床に転がり落ちでもしたら、アンテナがポキンと折れるような気がして不安です。かと云って伸ばさないと、短波は殆ど聴こえないし...
この機種は、周波数ズレも大きいし内部の機構もあまり魅力的ではなさそうなので、もう何時捨てる事になっても惜しくありません。

全体寸評
小型は、どの機種もスピーカが小さいせいで音が甲高くて嫌ですねぇ。ニュースなどでも重要な内容なら、むしろキンキンした耳障りな音ではなく、静かに頭にスーッと入って来るような声や音で聞きたいものです。

その点、中型・大型ラジオはスピーカが大ぶりで適度の低音が出ているし、殆ど音質調整機能が付いているので、ずっと聞き易いです。音楽だけでなくてニュースも、心地良く聞けます。(ま、悪いニュースは別ですが!)

2機種には「同調表示」がありますが、これは殆ど飾りでしょう。あったからって、大して意味・効果は無さそう。特に、短波帯ではフェージングと同調ハズレとがごちゃ混ぜになって、真面目に“これで同調を確認しよう!”などと考えると気が狂いそうになります。

手で持って操作している時は良く聴こえているのに、本体を置いて離れると聴こえなくなるのも困りますね。これは個体差が大きいのですが、特にAR2-626Sはその傾向が強いようです。
その点、以前ガラクタ市で手に入れたジャンク・ラジオは、ロッド・アンテナが無い(付けてない)にも拘らず人体効果(?)が少ないので大層具合がいいです。

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