[060309]

マルチACアダプタを、試作しました.

以前から、実験用に沢山のACアダプタをコンセントに差したまま(左最下段の写真)にしているので、気にはなっていました。
偶々「一言板」でアダプタの話題があったので、“この際だ、やっておこう!”と思い切って簡素化する事に。

方式は、色々考えたのですが、最終的に、切替スイッチでACアダプタの出力を12V,16V,20Vの3段階に切り替えるのと、プラグを各種取り替えられるようにしました。

ACアダプタは、20V,5Aのジャンク品FUJITSU製\980税込。これは、日本橋・PC-NETに、沢山転がってました)
交換プラグは、8種8個セット・専用コード付き新品(≒\980税込)

結果は、ノートPC12台の試験運転で、取り敢えず全部OKでした。
左上写真<クリック>で、TP220(電源10.5V)を12Vで実験した時の様子。
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電圧の切り替え.
このACアダプタ(CP021110-02 SANKEN ELEC. OEM品)、表記によると電圧は20V、電流は5Aも取れるそうです。
これなら、19Vが必要(?)なLaVieNX LW36HのようなノートPCにも対応出来ますし、またSatellite2270のように電流を4Aも要求(?)するようなのにも、対応可能!
尚、出力プラグは、台形4ピンで(一昔前のTP230Cs用のコネクタを思い出させられましたが)かなり特殊。でも、どうせ「交換プラグ」付属の「専用コード」に取り替えるので、問題無し。

しかし、電圧を変える方法が・・・一番簡便なのは、出力の後ろにシリーズ・レギュレータを入れる方法ですが、これだと低電圧出力時に熱損失が大きくなって面白くありません。

そこで、アダプタの内部回路に直接手を加えて、可変に出来ないか調べてみました。
手掛かりは、出力端近くのツェナーDi、コンパレータICなどですが、回路を追うのに疲れて、最後は、並列に可変抵抗器(バリオーム)を付け出力電圧が変わる箇所を、実験的に探し廻りました。何とか使えそうな箇所が、左上写真の赤丸印(R78=560Ωの右側)に。
こことGNDとの間に入れる抵抗を、5.6KΩ(12V)、6.8KΩ(16V)、(20V)に替えれば、電圧変更可能。
(∞でなくて、十数KΩ位入れておけば19Vに出来るかも知れませんが、“精度不問!”で単に開放)

最低電圧は、12Vに決定。この辺りになると負荷が無い時は、出力がゆっくり振動すると云う粋な(?)現象が出て来ます。更にこれより低電圧では、ちょっとの抵抗変化で出力電圧が急激に落ちてしまいます。
「ゆっくり振動」は、(物の本によると)キャパシタを追加すれば抑えられるらしいのですが、まぁ無負荷で使う事も無いから、このままでもいいでしょう。

切り替えの方法.
当該箇所とGNDからの線を2本引き出せば、切り替え操作は可能なのですが、どんなスイッチを何処へ置くかで、かなり迷いました。(出来れば、内蔵にしたかったのですが...)

結局、アルミ板で作った枠をアダプタの側面に取り付けて、そこに手元にあった両側ON、中央OFFのスイッチを付けました。
出っ張っているのでミスして触りそうですが、アダプタの置き場所を選べば、それ程危うい事も無さそうです。

これで実動試験をした結果、ノートPC側に結構対応能力があるので、出力電圧は上述の3種で十分だろうと思います。
因みに、VA23D(電源15V)にうっかり19Vを印加したら、即座にPCが自動でシャットダウンしてしまいました。16Vにして入れ直したら、正常に復帰。

ケースを開ける&閉める.
このACアダプタはビス固定ではないので開け難いかな?と思いましたが、ACコネクタ横の隙間にドライバを差し込んで無理にこじたら、あっさり殻割り出来た!

中はシールド銅板や伝熱アルミ板などできっちり埋められています。流石に、「電流5A対応品」だけの事はあります。

これを後で閉じるのに、接着剤で固定する方法もありますが、まだ何が起きるか判らないので、仮固定にしました。
その一手として、百五円ショップで売られている結束バンドを2本ずつ使ってみたのですが、これ、なかなか具合が良いです!
沢山ありますから、やり直すならプチプチ切って、また絞め直せばいいだけ。仕上がりも、然程悪くないし。

改善の前後.
この「万能(?)ACアダプタ」、まずまずの出来で、色々なPCの可動・実験に使えそう。

で、今までここに置いてあったアダプタはゴッソリ、専用ダンボール箱へ。が、そうなるとその箱には入り切れず、ダンボール箱を大きいのに替えました。(・・・しかし、これも今後の改善課題だなぁ)

ただ、東芝DynaBook SS用やシャープZaurus用の特殊なプラグが付いたアダプタなどは、「差し替えプラグ」も無いので、止むを得ず残しました。

考えると、ACアダプタ類は、性能の改善に関しては随分進歩しているのに、「使う上での便利さ−共用性」については、今ひとつのようです。
多くのノートPCは、内部に凝った電源回路を内蔵しているので、ACアダプタ、それにコネクタなどは標準品で間に合うようにして欲しいものです。

てんちょうさんも言われていたように、このようなマルチACアダプタは既製品でも幾つかあるようで、後でネットを調べたら、「もばいる君」って二千円前後の廉価なのもありました。
まぁ、“それはそれ、これはこれ”と、自作したといふ自己満足感に浸っている事にしませう。

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