[050205]

手作り5球スーパ(筋書きの無い)物語-弐.

高周波段から配線しながら確かめて行く(トップダウン方式?)つもりでしたが、やっと電源の方式を決めたのはいいが、それでちゃんと電力増幅段(3S4)が働くのかどうか不安だったので、先に低周波段から組んでみました。(お蔭で順序が逆になっちゃった)

一応、先の1-2d-1の出力でスピーカを鳴らす事ができました。
でも、色々ガラクタ部品があるからといい気になって行き当たりばったりにやっていると(まぁ何とかなる事はなるけど)あまりいい結果は出ませんね、
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
方針変更.
始め、A電源=単2電池1本とB電源=DC-DCコンバータを考えていましたが、無手勝流のDC-DCコンバータ実験では必要出力(目標:電圧30V、電流5mA)がどうやっても出せません。そこで(あまりこれに拘っていても先に進めないので)B電源として単5型12Vを3個(電圧約36V)使う事にしました。
丁度単5x2型ケースのスペースが1個分余るので、3S4のグリッド・バイアス(約-6V?)用としてもう1個12Vを使う事を計画。(しかし、やってみたら、B電圧が低いと固定負バイアスは0Vでも働くみたい...ん?)

A電源は(将来気が変わる事も考えて)単3型2個3Vにしました。従って、真空管フィラメントは2本ずつ(1L4+1R5、1L4+1S5)直列に繋いで3Vを供給します。3S4だけは1本で3V。

ラグ板取り付けと布線.
卵ラグは各ソケットの脇に、そして3Pラグ板は小型のものが数個あったのでそれらを適当に配置・取り付けてから、真先にフィラメント系(3V)だけを配線しました。
卵ラグ経由でシャーシとの接触が取れるかどうか心配だったのですが杞憂でした。フィラメント配線の戻りはシャーシで代用しています。(昔、本当は良くないって教わったのですが...)

パス・コンを余分にあちこち付けていたら、大分配線が混雑して来ました。(3Pラグ板があまり上手に使えていませんねぇ)

出力トランスの事.
適正な出力トランスが無いので、トランジスタ用のインプット・トランス(EXP-2)で代用しようとしたら、高インピーダンス・スピーカ(25Ω)でないと充分出力が出ませんでした。(これとても接続は通常の逆ですし、出力側は片方の巻き線しか使いませんから、無茶もいい処ですね)

偶々25Ωのスピーカが手元にあったから良かったようなものの、もし無かったら、スピーカ出力は音が小さ過ぎると諦めていたかも知れません。

その内、もう少し高いインピーダンスの小型スピーカを捜してみようと思ってます。
(いや、これは本末転倒だな。真空管に合う高インピーダンス入力型の小型の出力トランスを探して来るべきなのでしょう)

現状.
低周波部(1S5と3S4)が一応組み上がりました。テストに低周波信号ジェネレータで信号を入れて調べればいいのですが、それも面倒。
手っ取り早いので、1-2d-1の出力を繋ぎ込んでみました。

一応スピーカで(放送番組が)聴けました。しかし、それ程大音声というわけではありません。B電圧が36Vmaxと云う事を考えるとこんなものでしょうか。
しかし幸いにして、イヤフォンならマグネチック(またはダイナミック)型、クリスタル型のどちらでも良く鳴ります。e(^o^;
(けど、どうも感じとして低周波ゲインがやや少ないようなので、もちっと調べてみます)

追加した道具類.
熱容量の大きい端子の半田付けは、15Wや30Wの精密半田鏝では結構難しいので熱容量の大きい60Wを使っていましたが、これはもう年代モノなので、今回最新型の70Wを新調しました。(\3,238税込)
高いだけあって鏝先の温度制御が出来るそうで、昔のよりは多少使い易い感じです。(熱を吸い取られそうになると温度が下がらないようにパワーを上げているらしい)

テスタで各場所の電圧をチェックする際、プローブの先はクリップになっていて欲しいものです。そこで、ジャンク箱を捜していたら、いい物が見付かりました。(これ、バッチリです!) 必要な時に差し込めばいいし、要らない時は外します。(でも、その内緩くなって抜け易くなるかな?)

[表紙頁]へ  関連記事の目次へ  [一言板]へ