[100706]

真空管6AK5を、チェックしてみました

前に、真空管で、12V管ラジオ電池管ラジオ電池管ラジオ改修などに挑戦しましたが、そろそろ次のもの、今度はちっちゃいMT管6AK5だけで、3〜4球のストレートかスーパは出来ないか?と思い始めました。(左写真)

全体構想や部品集めの問題などもありますが、先ず手持ちの真空管がどれだけ活きているかの、確認が必要。
幸い、真空管試験器も一応動作していますので、取り敢えず、gm値を調べてみました。

結果、gm値が4,000μΩ-1以上のものが10本あり、本数は必要・十分でした!(左上写真<クリック>)
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gm値で仕分け
プレート電圧100V,スクリーン電圧75V,カソード抵抗56Ωで、プレート電流はおよそ4〜6mAほど流れます。
gm値は、4,000μΩ-1以上で大体は5,000μΩ-1でした。(左写真)
中には、2,000μΩ-1以下(左写真クリック)のものが、5本ありました。

因みに、gm値の低い球/不良品でも、3結(スクリーン端子をプレート端子と接続し、共通化)にしたら、プレート電流が増え、gm値も増加するので、こんな球も使い方によっては活かせると思うのですが、球数も十分なので、今回は外します。

球種と特性
実は、この中には6AS6というgm値の低い球種も混じっていたので、6AK5の不良(エミ減)品は、2本だけ。(左写真の左側)

尚、左表クリックは、6AK5の特性
これの動作プレート電圧は120Vですが、今回は全部100Vで測ってます。特性確認には、これで十分かな。

正常品の実相互コンダクタンス(gm)は、上述のように5,000μΩ-1前後でしたが、これは代表特性値とよく合っています。

因みに、電池管ラジオに使った電池管1T4のgm値は、およそ700〜900μΩ-1ほどでしたから、こんなにgm値の大きい6AK5なら、(放送電波も結構強いことだし、)少ない球数で済むかな?(でも、油断は禁物!)

次のステップは、6AK5ラジオをどんな形にするかですが、“真空管”を眺めるとしたら、やはり裸に近い形が良いでしょうね。(今度は、前のような連続・連載記事でなく、短編/中編集にしようかと考え中)

試験器のこと
今回チェックに使った手製真空管試験器(左写真)は、球を差し替えるなどしても、gm値に“再現性”があり、使い物になりそうです。(但し、10mΩ-1以上は、測るのに別途調節が必要)
(正確な絶対値測定は無理でも、)“良・不良の判定”には十分使えそう!

白状すると、実は、先日gm値の対数(Log)表示をさせようと挑戦してみたのですが、回路基板上が乱雑になり過ぎて、追加部品が上手く組み込めなくなっていて、断念!
やるとしたら、全面組み替えが必要なので、(新作意欲が湧くまで)当面このままで使おうと思っています。

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