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[2005.02.09]

電池管用AC電源を、作りました

AF(低周波)部ゲインのB電圧依存性を調べるのに、電池駆動では下げるのは容易でも上げるのは面倒です。そこで急遽、B電圧可変のAC電源を作りました。

A電源は+1.5V、+3Vの2種、B電源は+10〜70V可変、電流は両方で推定最大0.3Aです。
通常は-9V位の負電源も必要なのですが、今回は省略。

電池管スーパの大きさに見合うよう半分位にするつもりでしたが、部品類が大きくて、結局同じ位の大きさになってしまいました。
(左写真、左写真[クリック]で内部の様子)

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+++ 小型AC電源 +++

これ用の電源トランスとして(物置をよく調べずに)新品を買って来ました。(ToyozumiHT-2403 \714税込)サイズ、出力電圧/電流、値段の兼ね合いで決めました。

B電源の方は、24Vから倍電圧整流すれば、消費電流が少なければ60〜70V位は出るでしょう。(実際、最大で74Vでした)

また、A電源の3Vや1.5Vは、6Vからレギュレータ回路でドロップさせて作ります。トランスの電流容量は0.3Aほどですが、殆どこちらの方で消費する事になると思います。
(後で、物置に潜り込んで奥のダンボール箱を引っくり返してみたら、これに近い電源トランスが数個見付かったけど、後の祭りでゲンナリ!


トランジスタは、例の1袋\300の中から、耐圧の高そうなのと、名称が馴染みなのを選び出して使いました。

A電源用の1.5Vと3V用のツェナー・ダイオードは適当なモノが無かったので、赤色LEDを複数個利用しました。

"新しい赤色LED"はややスレシュホールド(閾値)電圧が高目なので同じのを2個直列にすると(流す電流にも依るのですが)3Vをちょっと超えてしまいます。"古〜い赤色LED"はやや低目だったので、これらを組合わせたら丁度2.8Vになりました。(メデタシ!)
1.5V用のLEDは、窓から覗かせてPL(パイロット・ランプ)代わりにしました。

B電源の方の5Vツェナー(ZD5V)には、本来抵抗で電流を供給すべきなのでしょうが、省いても5Vになっていたのでそのままにしてあります。
(*追記:図のツェナーの接続が逆だったのを修正。[2.18])

また、(無駄だろうけど)フの字特性を持つ回路にしてみました。(未だ実際に検証はしていません)

でもそんな事より、コンデンサの容量と耐圧の方が問題です。
大容量で耐圧の高いコンデンサはどれもサイズがデカイのでケースに入りません。
止むを得ず、倍圧整流用コンデンサの1段目はケチって50V品を使いました。(安全係数もへったくれもないが)
出力検出部の半固定可変抵抗器で出力電圧を変えるようにしました。これは実験中だけ可変に出来ればいいので内蔵方式です。

A,B電源のどちらも回路が質素(/お粗末)なので、そのままだと残留リップルがかなりあります。ベースに大きなリップル抑制用のコンデンサを入れて凌いでいますが、まだ少し残っている模様。(でもハム音は聴こえないから、いいとすっか!)

+++ 課題 +++
この簡易型電源、今回の実験には充分役に立ちましたが、今後5球全部を働かせた時、A電源リップル増大が心配です。
今の電源トランスで凌ぐには、制御回路をもっと強化しないと駄目かなぁ?


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