[2005.01.15]
24V電池に、替えてみました
+++ 電池管用B電源 +++
現在の1-v-1リフレックスは、DC-DCコンバータの高調波信号の混入で悩んでいますが、市販の12V電池x2に替えればチューピュー混信がすっきり取れる事は分かっています。しかし、これに替えると音量がぐっと減ってしまい、何だか随分物足りない感じです。
色々比べた結果、B電池として12V電池2個を使うなら、(残念ながら1-v-1ではなくて)1L4を使った1-D-1リフレックスにするのが一番良さそうだという結論になりました。
(3個36Vもやってみたかったけど、未実施)
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球 | 67.5/67.5V | 90/67.5V | 90/90V |
1U5 | 625 | | |
1S5 | 625 | | 720 |
1T4 | 875 | 900 | |
1L4 | | 925 | 1,025 |
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+++ 電池管の増幅度(gm) +++
1U5の1-v-1は、DC-DCコンバータの出力電圧が40V位だと結構大きな音で鳴りますが、24Vの電池にすると1-D-0位の馬力しか出ません。どうやら、1U5の増幅度が不充分なようです。
そこで、手元の真空管4種の増幅度(相互コンダクタンス:gm 単位:マイクロ・モー)を調べてみました。資料には高いプレート電圧/スクリーン電圧のデータはあっても、今知りたい20V付近のデータが無いので類推しか出来ませんが、目安にはなるでしょう。
やはり、1U5,1S5は1T4,1L4より増幅度が低いし、この比は2回増幅に使っているので2乗で効いて来るはずです。実際はそこまではいかないにしても、かなり差は出そうです。やってみれば分かるだろうと、やってみました。
+++ ダイオード付加実験 +++
1U5と1L4の差替えは直ぐです。1T4,1L4の2極管部のピンはNC(ノン・コネ)なので、Geダイオード(1N60)を検波用2極部とパラに接続すれば良いだけです。
試しに、1U5の2極部にダイオードを抱かせたままだとどうなるかをやってみたのですが、あまり影響は無さそうなので、このままで球を色々差替えてみました。
(念の為、後で付加ダイオードを付けたり外したりして確かめました。左下の写真では、ダイオードを付けてあります)
+++ 状況 +++
差替えてみると大体上の表の順序になっているようです。(ただし、1S5はそのままでは差し替えられないので、テストはしていません)
何せ古い真空管なのでエミ減(フィラメントが弱っていて熱電子が出ず、増幅度が低下する現象)を注意しないといけないのですが、それ程劣化はしていないようでした。
やはり、1L4にすると、12V電池2個でもガンガン鳴ります!逆に、1U5では静か...@(-_-
尚、電流はA電池約50mA、B電池約0.5mAでした。
それにしてもリフレックス方式は、2球式1-v/D-1に比べて、消費電力は(計算しなくても)およそ半分なので、実に経済的です。
アンテナ線は今は2mほどのビニール線で、その先にワニ口クリップを付けそれを約2m長のカーテン・レールに噛ませていますが、3局はそこそこ大きく、残り2局はしょぼしょぼと聴こえてます。(うーん、でもやっぱ、以前の長いやつに繋いだ方が、断然音が大きいなぁ)
+++ 電池ケース張付け +++
(1.5VのA電池ケースは基板上に両面テープで張付けていますが、)この際ですから、B電池ケースも張付けてみました。(左最上部の写真)
これで、透明プラスチック・ケースにでも入れれば、「一丁揚がり」って事になるかな?
+++ その他 +++
で、DC-DCコンバータの方は、善い案が出て来るまでお休みです。
実験的に、発振周波数を10KHz付近から50〜60KHzに上げてみましたが、やはり同じようにチューピュー混信が出てます。
「真空管式ポケットラジオ プロジェクト」川端さん処のDC-DCコンバータのように、発振周波数を百数十Hz辺りにすれば、混信雑音なんて問題は出ないと思いますが、当苑のように有り合せのトランスでは難しそう。
(もそっと、研究が必要なようです)