[041215]

電池の放電器を、模作?しました.

これまでデジカメ用電池の放電については、あまり気にしていませんでした。と言うのも、CANON PowerShot A5.A50用の充電器が“自動(事前)放電機能”を持っている事もあって、残量を気にしないで電池を突っ込めていたからです。
しかし、今手元にある単3,4用充電器は放電機能がありませんので、そのまま追加充電ばかりしているとメモリ効果が心配です。これを何とかしたいと思い、廉価版充電器に小細工をしました。

充電器のケースを悪用し、スイッチで直結した抵抗を通じて放電させると云う、かなり反則的なやり方(だもんで、“試作”ではおこがましくて“誤作”)なのですが、これで一応3組約4時間の「無事故」放電の実績を得ましたので、“まぁ使えるだろう”と云う事で。
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電池消耗度合いとマーク.
近頃、Nikon Coolpix2100をよく使っているのですが、これはかなり電力食いのようで電池が良く減る感じがします。
でも、NiMH電池の場合は“腹減った印”(電池消耗マーク)が出てからでも、休み休み使えば結構長持ちしていますので、このマークを残量推定に使うのは難しいです。

それで、次に外へ持ち出す際、今充電しておくべきかどうか常に迷うわけ。(テスタで測ってみても、もうひとつ判然としません)

充電するとなったら、事前に残量を放出しておくのに、無理矢理フラッシュを焚きながらパチパチ撮影するってのも能が無いやり方ですから、ここはひとつ、自動的に放電させたいですね。

廉価版充電器.
以前、「一言板」で皆さまから「乾電池を充電すると爆発する!」って脅かされて(x_x;)から、“んなら壊れてもいいモノを”と安物の充電器を買って来て、アルカリ乾電池を充電していました。(左写真:\980税込)
(でも、流石に乾電池の充電は、減りも速いから経済効果も薄く、また危険でもあるので、もう止めました。f(^-^;;)

で、今回は、この充電器を改造して放電出来るようにしてみようと考えました。
(しかし、この充電器のプラスチック・カバーは大変弱いです。ちょっと力を入れて握ったら、パシリと割れてしまいました。仕方なく、白のガム・テープで貼合わせていますが、もう少し強く作れなかったもんでしょうかねぇ?)

目標と改造.
「獣医さんの電子工作とパソコン研究室」AZAMI所長さん処の「26.電子負荷の制作」のような万能型(それにデジタル・テスタの活用)にも興味があったのですが、そこまでやるには今は気力不足。で、単能型を目標にしました。
充電器内に多少のスペースが有れば、簡単な電圧検出・放電回路位は組めるだろうと思っていたのですが、中を開けて見ると、場所にそれ程余裕がありません。それに、放熱器などを付ける場所も無さそう ・・・ あれこれ考えている内に、段々面倒になって来て、遂に超簡易型になってしまいました。

取り敢えず単3型の放電専用にします。放流は抵抗でやりますが、ケース上面に手動ON/OFFスイッチ(左側)と電圧監視用赤色LEDを(左右用2個をまとめて右側に)取付けました。
尚、電池は2本直列に接続されているので、始めは約3Vですが、(放電終了電圧は1V/セルが適当だそうですので)最終2V位になれば(手動で)止める事にします。

まず、放電電流を約1A強にするため抵抗値は2Ωにして手動スイッチで電池端子に直結するようにしました。1Ω位にして時間を半分位にしたかったのですが、こいつは放熱の手当てをしていないので、無理は禁物です。

赤色LEDの閾値はおよそ2V(?)で、電圧監視用としてちょうどいいはずなので、これを抵抗と並列に接続します。これが消えたらスイッチを切って放電を終了させる事にします。(これも放電の手伝いになるかな?と、電流制限抵抗を入れずに繋いでいますので、最初は物凄く明るいです!b(^o^; 左最上部の写真参照)

放電電圧の観測.
大体の放電時間と、監視用LEDがホントに目安になるか?を確認するために、例のデータ・ロガ(今回ちょびっと部分手直し)で調べてみました。

この充電器に付属のNiMH電池(1800mAh)は、この回では1時間10分辺りで急激に1V以下になりました。(もう少し保つかと思ったのですが、LEDの分もふくめると放電電流が結構多かったせいかも)

それで、LEDの方はどうかと言えば、約1.6V位まで頑張って(?)光ってくれていましたので、正確な目安にはなりませんでした。でも、「これが消えたら、放電終了」にしても、多分大丈夫でしょう(と勝手に想定)。

後日、匿名希望の方からご指摘を頂きましたが、「緑色LEDで2V位」との事。アドバイス感謝!m(_"_)m

ついでに、放電停止の後、開放した後更に再度放電した時の電圧変化を見ました。開放すると端子電圧は戻りますが、再度放電させようとすると、もう馬力が無くなっている状態でした。

放電実績.
放電抵抗が焦げるかなと思っていたのですが、この金属皮膜抵抗(3W)もなかなかの頑張り屋で、焼ける臭いすらしません。
でも、宙ぶらりんなので安全性が少し気になります。まぁ(3回放電させましたが)外函の焼け焦げなども無く、まだ異常の発生もありませんので、暫らくこれで使ってみます。

尚、テストはしていませんが、充電時に放電用スイッチをONしたら、内蔵の充電電流制限用の抵抗が焼け切れるかも知れません。なので注意が必要です。(ウッカリして、やりそうですけどねぇ)
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