[070807]

DCS-355?の不具合を、退治しました.

胸ポケットに入れて持ち歩いているeyeplate megaのアップ・グレード版が欲しくて色々物色していたのですが、先日HITACHIHDC-303Xの不動ジャンクを買ってみて、失敗。全く、動かず!(総費用\620送料、手数料込み)

次に、さる“名無しの権兵衛”機を発見し、中身入替え可能かと、思わず無理して落札(総費用\1,858送料、手数料込み)

これの不具合が予想以上に深刻で、さんざん梃子摺った挙句、基板上のパーツ類の半田再熔融で、やっと問題解決!

それで、少し撮影して調べてみたのですが、eyeplate megaを、これで置き換えるには、まだ不足のようです。(eyeplate megaは、意外に良く出来ていますねぇ)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
購入品の状況.
HDC-303Xの不動ジャンクで失敗した後、オークションで妙なものを見付けました。機種名無しの、“3.0M機”。

前面のレンズやフラッシュの位置、裏面のレイアウトやボタンの形状などが、殆どHDC-303Xと同じなんです。
でも、カメラの何処にも機種名がありません!?...これほど徹底して、機種名を見せない商品も珍しいですねぇ。

(後でネットを探し回ったら、どうやらDXG社DCS-355と同じものらしいが...へぇ?ここにはDCSDSCとが混在してる!が、向きが違うか...芸が細かい
一応ここでは、機種名を「DCS-355」としておきます。

不具合と処置.
これの「ジャンク理由」は、“電源が入ったり、入らなかったり”だったのですが、確かにその通りの厄介な不具合でした。

電源が入るのはホントに気まぐれで、規則性が丸で無し!
電池を入れた直後だとか、電池を抜いて数分〜数十分間放置した後に電源を入れるだとか、電圧を5V近くまで上げるだとか、考えられる限りの方法は試しましたが、相変わらず“気まぐれ”。

筐体を叩いた後、稀に電源が入る事があったので、最後の手段?として、基板上のパーツの「半田再溶融」を試みました。
作業は、丹念に1箇所ずつ半田鏝で半田を熔かしては冷やして行きます。小粒なパーツだと、1箇所加熱でも両側の半田が外れてしまうので、あまりゆっくりした加熱は要注意。
(本音は、あまりやりたくなかった。小基板でランダムにパーツ類を加熱したケースでは、逆に壊してしまう例が多かったから)

その結果、驚いた事に、素直に電源が入るようになりました!(表面実装は、かなり信頼性が高い手法だと思っていただけに、これは本当に驚きでした。でも、確率的に云えば、あり得る事か)

ズームでは有利.
左の写真は、eyeplate megaとこのDCS-355で撮り比べたもので、「遠景」に関しては、いずれ劣らぬ出来栄え(?)です。
うーん、色の出方に関しては、ちょっと問題かな?ビルの色は、左側が正着ですね。

でも、<クリック>で出るDCS-355の4倍ズームは、デジタルながら、なかなか威力があります。精細度は落ちますが、アップした雰囲気は出せそうです。

残念ながら、eyeplate megaは、ズームに関しては無力。(空中浮遊が出来れば、別でしょうが)

マクロ.
更に近くを「マクロ」で撮ってみたら、左の如くで、両方共そこそこの撮れ具合でした。

ただ、eyeplate megaは、25cmと、やや距離が必要。

他方、DCS-355は、17〜22cmと、もう少し近寄れそうですが、ま、この距離なら、気張っても“造形?”にそれ程大きな差は出せないでしょうけど。

1m前後が盲点.
遠景、マクロでは上記のようでしたが、比較的良く使う「1〜2m」の距離では、DCS-355だと、草木などもピンボケになってしまいます。
どうも、2m以上でないとピントが合い難いようです。

横方向だと、離れた位置からズームを使う案もありそうですが、下方向だと無理ですね。

今まで記録撮影した例を考えると、1m前後でのピンボケは致命的!やや重くて嵩張るのもマイナス点だし、DCS-355は、常時携帯には無理と分類。これは、別の使い方を考えましょう。
[表紙頁]へ  関連記事の目次へ  [一言板]へ