[100319]

多出力DC電源を、改造しました

先日、50V可変DC電源を作りましたが、“真空管/電池管ラジオ用電源”にしようとする場合、ヒータ、フィラメント用電圧も同時に供給出来ないのは、やはり“片手落ち”です。

そこで、6.3V,1.5Vも供給出来るようにしたいと思い、別途ネット・オークションで、3出力タイプのスイッチングDC電源(LDC30F-1 COSEL製)を買って(左写真<クリック> 2個総費用\900)、これを改造し、付け足す事にしました。

今回は、このユニットの改造のみ。(実際の組み込みは、他のパーツが揃ってから)
改造結果はで、+5V(3A) → +6.3V,+12V(1.2A) → +1.5Vに出来ました。(左上写真。-12Vは無変更)
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6.3V用改造箇所
6.3V用には、5V系を使いました。(例えば、10球スーパ?を試験するとかでなければ、電流は3Aも必要無いでしょうけど、余裕があるのは良い事!...または、“無駄”とも云う

現状だと調節用VRを回しても6V以上にはならないので、VRの“効き具合”に影響する直列抵抗に、並列に2.4KΩを付加して、VRの効きを良くして、可変範囲を広げました。(左写真クリック)

ただ、このままで、広くなった可変範囲上限をVRを回してウロウロすると、“過電圧保護”が効いて、いきなりシャットダウンするので、これはきちんと6.3Vで留めておきます。

1.5V用改造箇所
1.5V用は、当初、もう1段電圧を落す“別付け”のレギュレータが必要かな?と思っていたのですが、+12V用コントロールIC(PQ30RV2 SHARP製)は、該社資料を見ると、制御範囲1.5V〜30Vとなっていたので、“これ幸い♪”と、素のままで処置。

資料に書かれたR2に、並列に220Ωを付加(左写真クリック)すると、出力電圧がちょうど1.4V強になりました。
(アナログ・メータでは、1.45〜1.5Vの間)

電圧の確認
ヒータ電圧”は、±10%の変動が許されているそうだし、大体6.3V近くになっていたので、“OK!”としました。

(電池管用)“フィラメント電圧”は、1.5Vと呼び癖が付いているのですが、実は、資料では1.4Vとなっています。(左写真クリック)
従って、約1.43Vなら妥当だろうと、これに決めました。(左写真)
(蛇足ですが、左写真のデジタル・マルチメータは、先刻?!使い勝手を改善した処です)

これらで、一応、1.5V,6.3Vの電圧が出せるようになりました。
“負バイアス”として使う事も考えて、-12Vはそのまま残してあります。

更に、“12V管用の12.6Vも、欲しくなるかもしれないなぁ”と思いながら、本体パネル面のスイッチで切り替などは出来そうですが、“誤操作”に対する安全策が、まだ煮詰まっていないので、今回は我慢。

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