PC110 TFTパネル化 14 ?7型
先回、(「PC110」に接続して)表示が奇妙だった7型TFTパネル(KAIHOU製 TNK-703DT 図1)の相違原因を探る為に、あれこれ思案したが捗らず、取り敢えず、その“端子機能”を、ナビ機本体に接続した状態で、調べてみた。
大体の所は「DTN-6500」系と同じだったが、「TNK-703DT」では、色信号線群が1本/ビットずつずれていることが分かった。(図2<クリック> 端子機能対比図)
例えば、0VのつもりだったNo.29ピンが、「Vb4」信号入力であったなど。
しかし、こんな接続の違いで、“文字表示”に異常をきたすようだが、では何故、“画像表示”では異常が見られなかったのかは、あまりヨクワカラン!?(考え続けると、頭が痛くなる!)
もしかしたら、(縦横の複数ドットを纏めて、階調変化を付けるための)ディザ処理の所為かもしれない。
それだと、“画像表示”の場合、線が1本ずつずれていても構わないのかも。
この「TFTパネル」は、今のままではダメだが、接続配列を変えれば「PC110」と相互接続が出来て、表示は可能だということだろうな。しかし、7型ではねぇ...大き過ぎだ。
“TNK-”といえば、以前に「TNK-501DT」というナビ機種を買ったはず?...!(¥781送料込み)
これをバラして、その「TFTパネル」を「パネル架台」で接続して試してみた。
...これは、素直に繋がったが、残念ながら、単なる272x480のパネルだった。
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+++ 端子機能調べ +++
端子機能を調べるには、先ず、microSD(256MB〜4GB)にカラー画像を仕込んでおいて、ナビ機本体の“マルチメディア機能”を使って、その画像を表示させる。
ところが、色々な“色違いファイル”を複数用意しておと、“全画面表示”をさせた場合、スライド形式で(勝手に!?)次々と画像を送ってくれるので、出力パターンが刻々と変わってしまうのだ。
(...ったく、有難迷惑な機能!)
そこで、一フォルダ毎に画像一枚だけを入れておく。...すると、ずっとその一枚だけを表示し続けてくれるようだ。これでよし!(図3)
次の色にするには、一旦、“全画面表示”から“操作メニュー有り表示”に戻してから、送ればいい。
そうやって、RGB各色の階調パターンを表示させて、オッシロを使って、各端子の出力(信号)を見た。(図4<クリック>)
図4の下側の波形は、DEN信号(HSync信号とほぼ同じ)で、その信号(の立ち上がり)で“横一本の表示”が開始されるわけだ。
上側が出力だが、ザラザラしているのは、多分、階調を増やす為の“ディザ処理”か、“FRC(フレーム・レート・コントロール)処理”の所為ではないかと思う。
今回は、明るさを10段階に違えた色パターンを使ったが、むしろ、“端子仕分け”は、(出力波形にザラザラが少なくなる)4〜5段階位の方が分かり易かったように思う。
このようにして調べた端子機能だが、“端子の順序”はどちらが高位で、どちらが低位かは、実は良く分かっていない。
従って、“0〜5”の順序は、仮の数字。
尚、この「TNK-703DT」の内部には、40ピンコネクタが、2個備えられている。
機能が異なるのかな?と思っていたが、どうやら機能は同じらしく、これは「フレキ長さの違うパネル」を使う場合に備えてあるらしい。
実験では、両方使ってみたが、異なる様子は見られなかった。
+++ TNK-501DT +++
以前買った5型ナビ機「TNK-501DT(navia)」も分解して、そのパネルの「PC110」との接続について調べてみた。
結果/状況は、残念ながらWQVGA?(480x272ドット)なので、“文字表示”は綺麗に出るが、全量の約1/4よりチョイ多い。それの1.25倍かな。(=800/640)(図5)
“画像表示”の方も、1/4より少し大きい。(図6<クリック>)
端子機能は、DTN-6500系パネルと殆ど同じらしい。
実は、もしかしたら、TNK系5、6型機にも、WVGA(つまり800x480ドット)系が存在するのではないかと期待したのだが...。
どうも、KAIHOU製は、7、8型製品が良く目に付くが、WVGAの5、6型機はあまり見掛けないので、採用/流用は期待薄か?(んだ!)