[表紙頁]へ  関連記事の目次へ
[二〇十八年十一月十日]
PC110 TFTパネル化 12 雑波対策 

PC110」用の“TFTパネル”探しをする際に必要な「パネル架台」を、もう少し使い易いように作り直したら、裸の「TFTパネル」(「DTN-6500」)では、画面乱れが激しくて難儀した。(図1)
ところが、パネルを、「DTN-X650」(枠付きのまま)に変えたら、ピタリと停まった!
へ?不思議!?(図2<クリック>

画面乱れの原因は、「液晶パネル」への(強い)駆動信号が、雑音電波(ノイズ)/雑波になって、クロック線や近隣線同士へ漏れ込んで、影響を与えるからだろうと思っている。
これの対策には、「フラット・ケーブル」全体を、アルミ箔や銅箔で包んでやれば、大抵は納まるみたいだが、今回の場合は、面積が広過ぎて、上手く対策出来ず。(後述)

先ず、「パネル架台」の製作(動画You tube) 、次に、「6型TFTパネル使用機」の雑波対策について書いておく。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

+++ パネル架台 +++

最初に作った「パネル架台」は、接続替えの為の中継ボードを間に置いたので、配線が随分長かった。
それに、「PC110」本体上のキーボードの操作も、満足に出来ない状態だった。

今回の「架台」は、“結線方法”もほぼ確定したので、既存のフレキに無理をさせないようにしながら、最短距離で結線し、かつ本体キーボードも操作出来るようにした。
だが、「TFTパネル」によっては、それのフレキ(の位置)が、「架台」と衝突・喧嘩をするので、あまり満足の出来る仕上がりではないのだが。

実は、この系で(レジスタ書き換え用の)“プログラム”も作成・改修をしているが、流石に、6型パネル上の文字の大きさでは、辛い。
それで、実際には、「外部ディスプレイ」と「外部キーボード」を繋いで作業をしている。
尚、この本体は、DOSモードでしか起動・動作しない“半不良マシン”。

此処まで結線を固定してしまうと、異種の「TFTパネル」を接線を変えながら試すことが難しくなるのだが、 まぁ、それも止むを得まい。
(もっと、「PC110」にフィットしそうなパネルが出て来たら、それはその時のことだ!)


+++ 「前枠」が雑波抑制を? +++

作り直した「パネル架台」に「DTN-6500」の裸のパネルを載せてみたら、(雑音ならぬ)雑波で、画面が乱れまくり!(図5)
必死になって、配線群やフレキをアルミ箔で覆ったり、配線束を裂いてみたりしたが、一向に改善出来ず。
...この「架台」はダメかなぁ...と諦めかけたが、そうだ!先に試した「DTN-X650」パネルでは、こんなことは無かったのを思い出して、それと比べてみた。
確かに、「DTN-X650」のパネルは、裏金属板もあってシールドががっちりしている感じだが...これを真似るわけにもいかんし。
でも、「DTN-6500」の前枠なら、まだ残してあるので、パネルをこれに装着してみた。

・・・おおっと、吃驚!見事に、画面乱れが納まってしまった!(図6<クリック>
こんな「前枠」だけで、雑波抑制が出来るはずは...ない!?...でも、乱れは停まったが?
いずれにせよ、救いの神「前枠」様々だった。(笑)
それが、ウソかホントか?...更に試してみたら、どうやらこの「前枠(様)」が要因ではなくて、むしろ折れ曲げてある“配線群の重なり具合”に関係しているようだ。
それらの重なりが大きいほど、画面乱れが減る傾向にあるらしい。(全域アルミ・シールドなどはどうかな?)
それに、GND(0V)線群本数や、それらの接続・配置によっても、大きく変わるようだ。

まぁ、この“へなへなパネル架台”では無理だから、もう一度、しっかりした基礎から作り直して、症状改善に挑戦してみようと思う。


+++ 実機での雑波対策 +++

6型TFTパネル使用機」でも、少し画面にチリチリが出る時が有るし、中継基板に巻いた「アルミ・フォイル」が導通してしまうのか、前枠を強く押すと、表示が消えてしまう時が有るので、それの対策をした。

「フラット・ケーブル」の方に巻いた「アルミ・テープ」は、ショートの恐れは無さそうなので、そちらはそのままにし、中継基板系を覆っていた「アルミ・フォイル」を止めて、(昔ノートPCの内部に張ってあったのを剥がしておいた)「絶縁膜付き銅シート」を使って覆ってみた。(図7)
結果、チリチリも無くなり安定した文字&画像表示が出来るようになった♪(図8<クリック>
(ついでに、右側の黒い「目隠し紙」も剥がした。色艶が違うので違和感があったからだが、ここが真っ白や真っ黒だったり、雑波で変な色付きが出るのも、また一興!)

尚、“無線LAN”の接続実験をしようかと始めたが、暗号化方式が昔の“WEP”だったので、暫く保留だ。いずれ、それ用の“AP”を仮設して、実験してみるつもり。


[表紙頁]へ  関連記事の目次へ