[050219]

DC-DCコンバータを、再検討しました.

電池管5球スーパのB電源について色々思案しているのですが、単球リフレックスで使ったDC-DCコンバータを再度検討してみました。
目標は、(5球スーパの消費電圧・電流を考えて)出力最低 35V、5mA

2種の小型(パルス?)トランスSF-6EXP-2で調べました。
入力電圧2.5Vだと、SF-6では、ジタバタしたけど要求出力は出せませんでした。
他方、EXP-2では何とか出せそうです。それで試作してみました。
しかし、効率は30%以下だし、使ってみるとほんの少しだけど力不足。それに発振ノイズがかなり邪魔だという問題も残ってます。
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検討回路.

回路は以前のものにトランスと並列に容量103入れて波形を和らげた程度で、ほぼ同じ。
構成部品も少なくてあまり触る所が無さそうですが、抵抗R1とコンデンサC1で発振周期を替えると出力電圧・電流は結構変化します。

発振は間欠的なパルス列ですが、その周期を短くしても長くしても直流出力は減ります。でも、何が最適なのかは未だ分かっていません。(もしかしたら、1次側か2次側の共振周波数と関係があるのかな?)

それから、今は出力部の整流ダイオードDiに「撮り切りカメラ」の中に入っていたもの(1A16Fと印字されているのだが...)を使っていますが、他の1〜3Aクラスのものに替えると何故か出力がガクリと落ちてしまいます。(不思議と昔のSD-1の方がマシなのですが...)

出力電流は10KΩの可変抵抗で調整。並列に電圧、直列に電流チェック用テスタを入れて測りました。(上述のように整流ダイオードを取り替えただけでも変化するので、値の怪しさはかなりの程度です)

SF-6の場合.
まず、入力電圧を2.5Vに設定して、抵抗で負荷電流を変えて、出力電圧の変化を調べました。
左端図のように35Vでは2.5mAほどしか取り出せませんねぇ。(5mAも取り出すと20Vに落ちてしまう...)
大体出力は80〜100mW相当で、入力は約200〜300mWだから効率はおよそ30%

そこで、入力電圧を少しずつ上げてみました。右側の図。
結果、出力電流を5mAにすると、入力電圧を0.5V上げる毎に出力電圧はおよそ7〜8Vアップします。(ホッホー!)つまり、入力が3.3V以上なら目標が達成出来るわけです。(でも中途半端だにゃぁ)

EXP-2の場合.
このトランスは容積がSF-6の2倍位あるので、少しは出力アップが期待出来そう。

抵抗R1やコンデンサC1を替えて発振周期を調整してみると、辛うじてですが入力2.5Vで出力32Vが出せました。
また、入力電圧を上げれば出力も上がって来ます。でも、入力電流も200〜300mAとかなり多いですね。効率はこれも約30%

こんなゲテモノ・トランスを使ったコンバータなので、変換効率を云々するのもおこがましいのですが、30%は少々低過ぎるような気もします。かと云って、何処が問題なのか(勉強不足で)よく分かりません。(多分、この辺りがタタキ大工の限界か?f(^-^;)

試用.
EXP-2のコンバータを小さく作って、5球スーパで使ってみました。見込み通り30V強の出力で動作しました。でも、裸だと例の「チューピュー混信」が沢山出てます。それに、ややパワー不足。006P4個(約35V)に比べてもスピーカの音量は迫力に欠けます。

単3をもう1本足せば出せるのは分かっているのですが、まだそこまでの踏ん切りがつきません。このコンバータは、また暫らく保留/弄ってみます。

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