[050310/050312]

傍熱型双3極管で、FMを受信してみました  *解体しました.

(以前きしもとさん双3極管単球でどう?・・・と言われていた事もあって)今回、12AT7超再生式VHF受信機を実験してみました。

元々、12AU7/12AX7などは低周波増幅用の真空管なので、VHFで使うにはやや無理がありそう。しかも、試作したB電源(DC-DCコンバータ)の出力電圧が40V前後なので、増幅度も不足しそうです。

んなら12AT7ではどうだ?とやってみた結果、50cm位のアンテナで大阪のFM局2局はちゃんと聴こえました。しかし音量不足だし雑音も多いですね。
この機械は、実用性の点から言うと性能不足かな。いや、恐らくまだ調整不足でしょう。(それにしても、HF帯の1-2d-1と比べると音量・音質共に劣ること雲泥の如く)
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回路.
12AT7はやはり高周波増幅用らしく、12AX7や12AU7に比べるとプレートの形状が小さいです。他の球と差替えてみましたが、やはりこれが一番安定して再生が掛るようです。

回路は左図の通りで、GG(グランデッド・グリッド)型の高周波増幅段を置きました。
多少ともこの高周波段の増幅を期待していたのですが、それ程馬力は無さそう。ただ、アンテナに手を近付けても再生状態が変化しないって事はメリットですね。

検波段超再生方式にしました。通常の再生検波よりFM受信が楽かなと思ったからです。(でも、信号が弱いと“シャーシャー”ノイズが結構五月蝿い)

低周波出力用として標準の小型出力トランスをチョーク代わりに使いました。(小さなトランジスタ用のものではかなり出力不足)また、イヤフォンは高インピーダンスのセラミック型。

電源には、ThinkPad16V2.2Aを使い、抵抗でドロップしてヒータ用、チャージポンプ式DC-DCコンバータで40VまでアップしてB電源にしました。(DCコンバータ側のコンデンサだけではハム雑音除去には不足なようなので、追加で100μFを入れてあります)

実装.
DCコンバータと出力トランスは、基板上に載らないので別にしてあります。

コイルは始め(105円ショップで売られている)0.55mΦ銅線でやっていたのですが、どうも感度や再生の掛り具合が良くないので、0.9mmΦ銅線に替えてみました。これで少しマシになったようです。

作り方は、シャ−プペンシルに巻き付けて形を作り、その後で爪楊枝などを使って線間隔を均等に広げます。多少広げ過ぎ位にした後、押し潰すと比較的間隔の揃ったコイルになります。(尚、この105円銅線は裸なので半田付けは容易ですが、線間ショートが嫌ですね)

検波段コイルのタップの位置は、かなり木目細かく探らないと駄目でした。現状では殆どプレート寄りの所になっています。(グリッド側にする程、再生効果が強くなります)
但し、この位置は真空管やコンデンサ、RFCを替えると変わって来るので、後の方になるともう真空管を替える気力が無くなります。

状況.
コイルは6tで約0.6μH、コンデンサは小型7枚葉で約5〜10pFで、およそ70〜90MHzに同調するはずでしたが、ディップ・メータで周波数を確かめておきました。
受信してみると、高い周波数(88.1MHz)より低い周波数(76.5MHz)の方が良く受かるので、そちらをターゲットにして調整しました。

最終的には、何とか2局は聴こえてます。因みに、\315のダイソーFMラジオでも、スキャンすると2局しか引っ掛りませんので、受かる局数では負けていないのですが...如何せん、この受信機(?)ではどちらも信号が弱い上にノイズ(ハム音も含めて)も多く実用性は乏しそう。長時間聴いていると疲れます。

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