[080609]
EX-V7
新品を、買ってみましたが
先日、
EX-V7ジャンクを分解
して以来、“レンズの出張らない超ズーム”に甚く惹かれて、正常動作品を探していたのですが、“もしかしたら使いものになるかな?”との浅はかな想いで、無理して
CASIO EX-V7
新品を買ってみました。(\16,275税込み)
確かに、薄くて・軽くて・速いメリットはありますが、中型機の
OLYMPUS C-770
や
SP-500
ほどの精密描写力が無くて、バカチョン式では、自分好みの写真が撮れそうにありません。
どうやら(哀れな!)片想いだったようで、無駄な買物でした。
嵩張るし動きは鈍いけど、やはり、
C-770
や
SP-500
をメインに持ち歩く事にしようと思います。
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比較試写
部分切り取り
EX-V7
C-770
ISO:64,1/200,F3.4,焦点距離:6.3mm
露出:プログラム・オート,測光:マルチ・パターン
画像サイズ:2048x1536,ファイルサイズ:1129KB
ISO:64,1/125,F4,焦点距離:6.3mm
露出:プログラム・オート,測光:マルチ・パターン
画像サイズ:2288x1712,ファイルサイズ:869KB
上記は、
EX-V7
と
C-770
で、同じ場所から撮ったもので、保存ファイル・サイズは、出来るだけ1MB以下になるようにしたかったのですが、
EX-V7
の方が、少し大きい。(これは処理方法の違いか?)
問題点1
上記の試写例で眼に付くのは、中央付近の橋の欄干は合焦しているのに、左下方の玉砂利が酷くボケている事で、局部を切り取ってみるとその差は歴然。
花などをアップで撮った時なら、
前後のボケ
は望ましいのですが、こんな風景の中でこんな所をボカされては、ちょっと...
周辺部でのボケは、
レンズによる歪
だとの話もあるので、実は“このレンズ系”は良くないのかも知れません。 (だとしたら、致命的ですが)
これ以外のシーンでも、
C-770
と比べると、
EX-V7
の方が全般的にピントが甘い感じで、どうも手ブレやピンボケだけではないような気がします。(扱い方が悪いと云ってしまえば、それまでですが)
問題点2
軽量・薄型機
(主に、
CASIO
製)は、今までかなり使っていましたが、常に手ブレ?に悩まされました。
その意味で、この
EX-V7
の
手ブレ抑制機能
を期待していたのですが...
やはり、ズーム倍率を上げると、抑制し切れないようです。
その主因は、
液晶モニタ
を見ながらレイアウトするために、両手を宙に浮かせたままでカメラを保持しているからだと思います。こんな状態では、確かにブレない方が可笑しい位。
(試しに、両肘を腰に当てたり、顔にくっ付けてブレを防ごうとしたのですが、それではレイアウトが思うように出来ません)
これが、
ビュー・ファインダ
を使う機種だと、嫌でも顔が支えになって、ブレは大幅に減少するのですが。
両手を挙げて撮りながら液晶画面上のターゲットの揺れを見ている内に、こんな大きなブレを、「手ブレ抑制機能」でやること自体、
間違っている
のではないか?と思うようになりました。
その他、これは
EX-V7
に限らず全般的な傾向なのかも知れませんが、CCDが高解像度になり多ドット数を競うようになったせいでしょうか、(標準/自動設定での)
ファイルの圧縮方法
が雑になっているのでないかと疑っています。
ドット数を増やして撮影すると、簡単に
ファイル・サイズが大
きくなってしまいます。沢山撮っても直ぐ捨ててしまうのなら構わないのでしょうが、これを保存しておこうとすると大変!
程々の精細度で保存・再生が出来るよう圧縮処理をしてある方が、(素人の当方には)
良!
です。
EX-V7
は、その点でも不満足。
結論
(“安物買いの銭失い”の割には)高い勉強代でしたが、薄型の高倍率ズーム機は、当方には上手く使いこなせない/
相性が悪い
と云う事が、分かりました。
この
EX-V7
は、普通の記録用としてなら使えない事はないでしょうが、(自分好みの)写真を撮るのには、あまり向いていないように思います。
重いし、嵩張るし、起動は遅いけど、やはり、
C-770
や
SP-500
にはそれなりの良さがあるようです。
(ところで...
デジイチ
にも、大変興味があるのですが、如何せん高価)
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