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[二〇十八年十月二十五日]
PC110 TFTモジュール化 8 組込 
PC110」に組み込める「TFTモジュール」を探していて、やっと探し当てた♪
TrywinDTN-X680だ。(が、ジャンクも品薄のようで、なかなか入手が難しい)

表示解像度がWVGA(800x480)らしかったので、それのジャンク品を買って、分解し、フレキ端子が40ピンなのを確認して、“窓枠込み”で組み込んでみた。(ナビ機購入費¥851送料込み)
「変換・結合系」も、両方のフレキの位置に合せて、新たに組んだ。

今回は、然程、大きなトラブルも無く、順調に仕上がって、Win95が素直に立ち上がる「PC110」が出来た!(動画1<クリック> [You Tubeにアップ])

やっと、長年の望みだったPC110TFT化が成った!(液晶の経年劣化の悩み解消!
“バッテリ動作”ではどうか?と、試してみたが、それ程の不都合も無さそうだ。(図1)

ただ、細かい所では幾つか問題や課題が残っている。
現状の“TFTモジュール方式”では、どうやっても、BIOSの“Easy Setup”が出せないことだ。
ポトリ」と「外部ディスプレイ」を使って、ガチャガチャやってれば、時には上手く出せることもあるが、結構難しい。
また、Win95では、画面サイズが勝手に縮められて、右端が欠けてしまうのが気になる。これも、何か工夫が出来ればいいが。

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+++ 結合系を作成 +++

今回、前回の端子接続図を、加筆修正した。(図4<クリック>

PC110」のNo.2の出力電圧(+3.5V?)が、この本体では少し低くて、「TFTモジュール」が正常に動作しなかった。
そこで、調べ直したら、No.5も+5Vらしいので、これをTFT側のNo.31に使った。

0V(GND)は、全端子を結線した。(図3)
出来れば、そのGND線を、外周金属と結合しておくのがノイズ排除には良いと思うのだが、其処までは出来ていない。
むしろ、不要なショートが怖いので、基板の下側には幅広のビニール・テープを貼り付けてある。(念のため、上側にも、普通紙の切れ端を乗せて、絶縁シートの代わりに)

尚、“TFTモジュールの枠”は、元のナビ機の枠をそのまま使い、右端は5mmmほど切り落として、画面左右位置を調節してある。上下位置も、少し調整した。(図3)


+++ プログラムの整備 +++

ハードウェア的な結線は出来ても、このままでは「TFTモジュール」は、正常に表示出来ない。(バック・ライトが煌々と光っているだけ?苦笑)

先ず、「CT65535」デバイスの所定レジスタ群に、「TFTモジュール」を駆動するのに必要な値を書き込まねばならない。
また、「外部ディスプレイ(=CRT)」)に切り替えたい場合には、それらの値を、書き直さないといけない。
放っておくと、何処にも何も表示出来ない状態になってしまう。
(運が良ければ、「外部ディスプレイ」の方に表示が出て来る時もあるが)

“実験用に作ったプログラム”で、レジスタ群の表示をさせた例。(図5)
この状態から、「TFT」、「CRT(=外部ディスプレイ)」を書き込んで、そちらへの切替も出来る。

“試作プログラム ct65535.com”は、レジスタ群の値を読み書きする為の2KBほどの小さなもので、出来ればブートストラップ領域に組み込みたいと思っていて、レジスタ群の数は、極力減らしたかったのだが、これ以上は削れなかった。(もしかしたら、ちょっと削り過ぎかも...疑心暗鬼)

組み込む為に、その“実験用プログラム”を、少し手直しして、“ct65535.com”にオプションを付ける形にして( /t)、“AUTOEXEC.BAT”の最初に近い行から呼び出せるようにした。[実験用プログラム例 zip版
これの置き場所は何処でも良いのだが、ルート・ディレクトリが分かり易いので、今は其処に置いてある。(図6<クリック>
(起動時に、「外部ディスプレイ」に切り替えるには、/tの代わりに、/cを付しておく)


+++ 問題点 +++

PC-DOSのテキスト画面では出ていなかったが、Win95が立ち上がった時、妙なことが起きる。画面右端が少し欠けるのだ?!(図7)

気のせいか?と、“(Win95の)DOSモード”で、ct65535.comを走らせて見ると、確かに、右端が欠けていることが分かる。(図8<クリック>
その幅を指定するレジスタXR 1Cの値も、(小さな値)“4Fh”になっていた。
この値を手動で、“7Fh”にすると、幅は正常に広がる...しかし、それはどうも、その場限りらしい。
“DOSモード”を終了して“Winモード”に戻すと、幅は、やはり元のままなのだ!?

また、別の問題では、Wmousepd.exeを働かせて、タッチ・ペンを使っていると、やたらノイズを拾って誤動作し易くなっている。
“タッピング”を有効にしていた為に、ノイズで勝手に何かのファイルを壊してしまったらしく、動作不良になることがあった。
なので、今は、“タッピング”は無効にしてある。
余談だが、この「TFTモジュール」には「タッチ・パネル」が付いている。現在は使っていないが、これを利用するのも面白そうだ。(しかし、今はまだ、それどころではない)


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